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ぼくのトレーニング理論Ⅱ-②

小まとめ                              ①私には粒子と波のどちらの性質もある(ありそう)          ②私の最近の競技生活を振り返ると周期の異なる3つの波が見つかった。 ③私の直近の成長サイクルはその3つの波の足し合わせで表現できそう。

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前回のnoteの最後の部分[1]をコピペしてきました。

ここで私が伝えたいことはこれらの3つの波というものは、数字として表に出てくる、単なる結果だということです。

ポイント : 前回のnoteの3つの波は単なる結果

これを説明するには量子力学が必要です。

量子力学では、粒子の状態は確率論的な解釈でしか説明できず、物理量を確定させるために以下のシュレディンガー方程式[2]を解き、「単なる結果」であるエネルギー固有値Eを求める必要があります。

キャプチャ3

{}内の第1項は運動エネルギーに相当しますから、練習や試合の最中私が走ったり跳んだりしているときの運動エネルギーです。

次に、{}内の第2項V(x)は周囲の環境によって得られる「場」からのエネルギーです。練習の時よりも試合の時、試合の時よりも大きな試合の時のほうが良い記録が出そうな雰囲気が実際にあります。そのようなとき、V(x)の値が大きいといえます。

そしてΨ(x)について。今私は波であるという仮定の下議論が進んでいるので、私は波動関数Ψ(x)を持っているはずです。

いまの説明を端的に表現すれば以下のようになります。

波動関数を持った私が、とある環境、雰囲気の中で実際に走ったり跳んだりしてみた結果、それらを反映した何かしらの記録が生まれる。

キャプチャ6

そして、私の中では常に疲労回復、自動化、飽きの状態が同時に起こっています。Ψ(x)は下の図のようなΨ1~Ψ3の重ね合わせであるはずで、解くべきシュレディンガー方程式は①~③のように3式になります。

キャプチャ7

キャプチャ4

これら3つの式から結果として得られたE1~E3を横軸に時間をとってプロットしたものが下の図です。

キャプチャ8

そしてE1~E3をすべて足し合わせれば冒頭や前回の最後に出した3つの波の合成波が得られるわけです。_______________________________________________________________________________

以上でシュレディンガー方程式を使った合成波の説明を終わります。しかし、これだけではただの説明にとどまってしまいます。出てくるEは単なる結果であって、それ自体を説明することにはあまり意味をなしません。なぜなら、それはすでに確定した事実であり、過去のものだからです。今後私が記録を伸ばす上で重要なのは何によってその結果がもたらされるのかを突き詰めていき、何かを変えていくことでしょう。

ここで先ほどの図を再掲します。

キャプチャ6

キャプチャ7

一番上の式でEを確定させるための変数は3つありますが、私はこれらの要素中でΨが最も重要だと気づきました。

なぜなら、Ψは自分固有のものであり、かつ目で見ることができないものだからです。私は今後陸上競技をするうえで、Ψ1~Ψ3がどのような状態になっているかを常に自身で確認していかなければなりません。

つまり、「何によって疲労が起こり、それを回復させているのか」「何によってどの部分が自動化されているのか」「何によって飽きが起こっているのか」を常に意識し、行動していく必要があるということです。

今こうして振り返れば2018年に私の記録が伸び悩んだ理由は、Ψ3の影響で実際に記録が落ち始めているのにもかかわらず、自分の中のΨ3の存在を無視してΨ1だけを頼りに練習を継続し、行動を変化させなかったからだと思われます。

これまでの競技歴を振り返っても、この3要素のうちどれか一つでも欠落するとケガや不調に陥ってきたことから鑑みてもこれらのバランスを整えることが競技力向上の近道であると信じています。

結論として、やや抽象的ですが、現段階での私のトレーニング理論は以下のとおりとなります。

何によって結果がもたらされるかを考え、Ψ1~Ψ3を最適化する

そしてこれまでの議論を踏まえて、自分なりに陸上競技の定義を記載して本noteの終わりとします。つづきを書くと長くなりそうなので問題提起程度にとどめます。私個人の見解ですので、ここまで読んでくださった方にはぜひご自身の陸上競技感を私に教えていただきたいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

陸上競技 : 目標とする結果を特定の時期に出すことを目的とし、何によってその結果がもたらされるのかを突き詰め、Ψ1~Ψ3を最適化させる競技

参考資料

[1] K. Sugimoto, ぼくのトレーニング理論Ⅱ, (https://note.com/kyo_sugi/n/nd84c54bb919a) (2019)

[2] フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) シュレディンガー方程式, (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F


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