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カエルのみどり

 先日の雨の日のこと。

 外は激しい雨だったが、スーパーへ買い物へ!

 私は張り切っていた。午前中の私は元気だ。

 いつもはすぐ近くにある車まで、傘をささずに小走りで急ぐが、この日は傘を持ち、社宅の玄関扉を開け、共同玄関の引き戸をガラガラ開けた。



『うぎゃっ、、』



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閲覧注意喚起した方が良かったろうか…。


時既に遅し。

同じ気分を味わっていただきたい。カエルは皆んな、平気だろうか。

 この辺はカエルが多い。ヘビ、蛾、モスラ?とにかくいろんな生き物が生息している。たまに熊も出る。

 

 でも、ガラスにへばり付いているのを見たのは初めて。『こ、こわい。。』

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 写真をカシャカシャ撮っていたら、少し向こうの出入り口から人が出てきた。

 私のカシャカシャが聞こえたらしくこちらをチラッと見ていて…何か気まづい雰囲気になった。作り笑いをして、そそくさとその場を去った。車へ急げ。。

 それにしても妙に鮮やか。

 いや、『』をイメージさせるのはカエルであって、みどりはとてもキレイな色をしている。



生き物って美しいんだと冷静に実感。


 ふと、アボカドを思い出した。鮮やかなみどりが私の脳の中で連想させた。アボカドは森のバターと異名を持っているが、女性が好きな食べ物ともされている。私も好き…だった。


 というのは、東京で一人暮らしをしているとき、少し古くなってしまったアボカドを食べてしまった。切り口のみどりであるべき部分が少し黒く変色しかかっていたが、恐る恐る食べてしまった。

 恐る恐る食べてみても、ダメなものはダメ。
完全にアウトだった。あとでお腹をくだしたか、嘔吐したか、その辺は忘れたが、アウトなやつが私を苦しめた。

 それからは、胸具合が悪くなる。

というのを、思い出した。

 あぁ、あのカエルのようなみどりであったら、私は今もアボカドを好きでいられたのに。




だからといって、あのカエルは私だって食べない。

…だろうね。

 みどりの鮮やかさに魅せられて、都会で一人もがいた若き日の情景が、同時に鮮やかに蘇る

苦笑いの瞬間に立ち合う。


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