<第137回> 35歳以降は、管理職経験がないとダメでしょうか?
こんにちは、安斎響市です。
今日いただいた質問は、下記のようなものです。
管理職経験のなさをどう解決すべきでしょうか。
35歳の男です。これまでプロフェッショナル系の仕事や投資担当の仕事をしてきましたが、最年少ポジションか1人担当の仕事ばかりで部下を持ったことがなく、管理職経験がありません。
もう少し穏やかな会社で働きたく転職を試みるも、35歳管理職経験なしというのが意外と響いているような気がします。
この歳で「管理職経験なし」は詰みなのでしょうか。
なかなか、今どきな質問ですね。笑
昔とはちがって、年功序列でみんな順当に昇進できる時代が終わり、アラフォーでも「非管理職」という人は増えています。今後も、増え続けていくでしょう。
35歳で「管理職経験なし」は詰みなのか?? というと、決して詰みではありません。ただし、確かに転職活動で不利になる状況も多々あります。
今日の記事では、転職における「管理職経験の有無」の考え方、そして、「管理職経験なし」の人が選ぶべきキャリアの選択肢について、考えていきます。
「35歳・管理職経験なし」は厳しい?
今日の質問者の方は、35歳で管理職経験がないことを悩んでいるようです。
しかし、最初に言ってしまうと、35歳時点で管理職経験がないのは普通のことです。大体みんなそうだと思います。
厚生労働省が行った調査(令和2年度)によると、管理職(係長、課長、部長)の平均年齢は、下記のようになっています。
係長 約45歳(男性:44.8歳、女性:45.7歳)
課長 約49歳(男性:48.5歳、女性:49.0歳)
部長 約52歳(男性:52.9歳、女性:52.2歳)
つまり、平均的に見て、管理職昇進は主に40代半ば以降の話であり、30代で管理職経験がなくても、ほぼ何も問題はありません。
全然気にしなくていいです。
最近の転職関連本や、キャリア系のウェブ記事などには、「35歳以降の転職は、管理職経験がないと厳しい!」と言っている人が多いですが、ぶっちゃけ、そんなに深刻に考えなくて大丈夫です。
なぜかというと、
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