今後やらないこと

2020/10/25　晴れ

課題の分離

中学生のテストも一通り返ってきた。前回は、ほぼ全員点数が伸びていたけど、今回は大きく点を落とした生徒が多かった。理由を分析してみたら、だいたいの生徒が、理解度が高く、定着度が低い状態でテストに臨んでいた。

定着度上げていなければ、そりゃテストで点取れるわけないでしょう…と少し落胆してしまった。やろうと努力して、点が取れなかったとしたら、仕方がない。しかし、中学の範囲であれば、ワークの問題をある程度できるようにしていれば、平均点くらいは取れる。

だから、点数が取れなかった場合、多くは「できなかった」のではなく「やらなかった」ことが原因である。やればできたのにやらなかっただけ。

果たして、自分はそこまで責任を持つ必要はあるのだろうか。つまり、やればできたことを、やらないままにしていたのは俺の責任なのだろうか。

今日はこのことについて考えていた。今まで、そういう勉強をやらない生徒でも点数を伸ばすことができる方法を色々と考え、試してきた。例えば、とにかく塾中に問題演習をして、その場で解説をして、やることを決めて…とやってみたり。

生徒のモチベーションを上げるために、コーチングを勉強して実践してみたり。各生徒用のオリジナル問題を作ったり、各生徒用の解説動画を作ってみたり…

しかし、結論から言うと、全部失敗した。やらない生徒は、何をしてもやらなかった。逆に、やる生徒は、どんどん質問するし、どんどんやるから、どんどん伸びていった。

正直、やらない生徒のために色々準備したり、仕組みを考えるのは、疲れた。効果もないし、俺だけ必死になって、生徒が必死になっていない状況に耐えられない。

そもそも、勉強をするかどうかは、その生徒にしか決めることはできないし、実際に行動するのも、俺ではなく、その生徒だ。もちろん、生徒をその気にさせて、行動させるのがうまい人もいるだろう。しかし、俺はそういうの、得意じゃないことが、もう十分わかった。

だから、もうこれからは、勉強をしない生徒のサポートはしない。その代わり、勉強ができるようになりたい、目標を達成したい生徒のために、100％自分の資源を投入する。そういう生徒のための環境づくりをしていく。　勉強ができるかどうかではなく、勉強ができるようになりたいという意志がある生徒のために全力を尽くす。

自分がコントロールできないこと、自分が苦手なことはやらない。生徒が自分で解決すべき課題と、俺が解決すべき課題を分離させる。俺がやるべきは、生徒が自分で解決できない課題の解決に全力を尽くすこと。それだけ。

勉強をしてこない生徒には、そのままでは何も変わらないし塾に来ても仕方がないことをフィードバックするだけ。相手の行動をコントロールするようなことはしない。

小学生であれば学校のドリル、中学生であれば学校のワーク、高校生であれば学校の教科書や教材を、理解して解けるようにしていれば、テストは解ける。

理解できないことは、塾で聞けば解決できる。解けるようになるには、ひたすら練習するだけ。理解できないところの解決や、勉強方法や攻略法などを解説することは、俺はできるし、得意だ。しかし、解けるようになる練習は、俺にはできない。

コントロールできないことについて考えることを禁止する。そう決めたら、少し気持ちが楽になった。今まで、できない生徒ではなく、やらない生徒に頭を悩ませ、自然と、やらない生徒のために行動していた、かもしれない。

性格的に、できないことがあるとイライラしてしまうので、思い通りにならない生徒について、イライラし、なんとか勉強するようにコントロールしたかったのかもしれない。精神力をそこで大きく消耗していたかもしれない。

でも、本当は、勉強できるようになりたい生徒のために、時間と労力を費やすべきだった。自分の強みを活かすべきだった。その生徒のために、自分のどんな能力を伸ばせばいいか考えるべきだった。

明日からは、自分が教えたいと思う生徒が、今よりも勉強ができるようになり、自分の能力を伸ばし目標を達成していくために、何をしたらいいのかを考えていく。

全員の点数を伸ばすことが自分の目標だったけど、そうではなく、まずは、自分が教えたいと思う生徒で塾を満員にしていくことが先決かもしれない。言葉は悪いけど、顧客の質を高めることが、目標への必要条件だ。

今いる生徒で、勉強を「やらない」生徒が勉強をやるようになるために、フィードバックはしていくが、やるようになるためにあの手この手を繰り出すのはもうやめる。やめる！！！

だから、今満員になっているけど、勉強をできるようになりたい生徒で満員になることを目指す。そのための活動を続ける。自分がやりたいことをやるために独立したのに、だんだんそうじゃなくなってきていた。

自分が教えたい生徒が集まるように、戦略・戦術の全てを作り上げていく。勉強しない生徒が塾を辞めていくことはもう気にしない。自分が教えたい生徒が辞めていかない、集まってくる塾を作る。

以上✋