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PitaPreをクローズします。

はじめに

この度、2019年8月より運営してきました ギフトコンシェルジュアプリ「PitaPre(ピタプレ)」を2020年4月30日17時 をもってクローズすることにいたしました。
ご期待をいただいたユーザーのみなさまやご協力いただいた方々には、このような形でのご報告となってしまったことを心よりお詫びいたします。


PitaPre誕生~リリースまで

アイデアが生まれたきっかけ
PitaPreのアイデアは、私自身のプレゼント選びの悩みから生まれました。幼い頃からプレゼントを選んだり贈ったりすることが大好きだったのですが、結婚と出産を機に義両親や夫の親せきの子ども達など”好みが分からない相手”へのプレゼントが一気に増えたことで、何を贈れば喜んでもらえるのか分からず、楽しかったはずのプレゼント選びが悩みの種へと変わっていきました。

そして毎月のように誰かのプレゼント選びに悩むようになる中で、「贈る相手にピッタリのプレゼントを提案してくれる自分だけのギフトコンシェルジュがいたらいいのに…」という願望が生まれました。

アイデアが形になるまで
PitaPreのアイデアを思いついたのは2017年の春でした。その頃私は幼い子どもがいることもあり、時短勤務で比較的コントロールのしやすい仕事に就かせてもらっていました。先輩ママも多いチームだったのでとても働きやすかったです。ただ、そんな恵まれた環境にいながらも、子育てと仕事の両立に少し慣れてくるにつれてだんだんと「PitaPre」に対する想いが強くなってきました。

そんななか、2018年6月にビジネスプランコンテストが社内で開催されると知り、「PitaPre」のアイデアですぐさま応募の準備に取り掛かりました。
その社内コンテストで優勝し社内起業をすることになったことから、私たちの楽しくも苦しい戦いがはじまりました。


サービスの振り返り

8月下旬にPitaPreをリリースしてから3ヶ月間はPRと社内販促を中心に活動していました。しかし、私のようにしょっちゅうプレゼントを贈る人はそう多くないことから、アプリをダウンロードしてくれる人が想定をはるかに下回っていました。

でも、クリスマスシーズンに合わせて広告を実施するとたちまち利用者が増えていき、12月のダウンロード数は前月の6倍にもなりました。
特に若者からのクリスマスプレゼントの相談が多く寄せられ、アンケートでも20代女性の90%近くは「サービスを利用したい」と答えてくれました。SNSネイティブ世代との相性が良いことは、意外な発見でした。

クリスマス以降は大きなプロモーション活動はしなかったものの、オーガニックを中心に徐々にユーザーが増え、1200件を超えるプレゼントの相談をサポートすることができました。


なぜクローズするのか

1. 報酬設計が甘かった
PitaPreは、プレゼント選びの相談をする側の「贈る相手に合ったプレゼントを見つけたい」という課題は解決していたものの、プレゼントアイデアを提案する側の動機付けの検証が不十分なままリリースしたプロダクトでした。「提案のモチベーション」を提案者の善意に頼りすぎていたことで、需要に対して供給が追い付かない状態となってしまいました。

2. ドラスティックな改善<ブラッシュアップ優先
サービス改善の方針として、細かい機能追加やデザインにこだわりすぎていました。サービスが伸びていかないときは、現状を打破するためにサービスを根底から覆すようなドラスティックな改善が必要とされますが、「この機能を追加すれば」「このデザインを変更すれば」といった細々とした改修に時間をかけてしまいました。

3. ビジネスモデルが未定
結局のところ最大の問題点はここに尽きるのですが、PitaPreは「人さえ集めることができれば、マネタイズは後からどうにでもなる」という方針のもと、ユーザーさんが使いやすいアプリにすることだけを考えて開発・運用してきました。
しかし、戦略を立てるにあたり「どこからお金をとるか」が不明瞭であることが、後々までネックとなり意思決定のブレに繋がっていました。
そんな中でもいくつかのビジネスモデルを設計し、計画に落とし込んだものの、サービス継続は厳しいという判断となりました。


学んだこと

1. 少額でも良いから最初からマネタイズする
新規事業の価値のほとんどは、期待値の大きさだと思います。ですので例え少額でも売上が発生していれば「ユーザーがこのくらい増えたらこのくらいの売上規模になる」といった計算ができますが、逆に言うとそれがない場合、売上や利益の見通しが絵空事になり投資対効果が見込めないのです。だからこそ、最初からマネタイズを含んだサービス設計をすべきでした。

2. 性善説は危険
主に報酬設計についてですが、ユーザーさんの行動を予測する際、性善説に基づいて考えることが多くありました。自分たちの「こう動いてほしい!」という願いの通りにユーザーさんが動いてくれることを仮定してサービスを設計してしまったことで、後に引き返せなくなりました。
ここについては、リリース前に色んなタイプの人にヒアリングしたり、テストをすべきでした。

3. 仮説検証スピードが命
リリース後は特に、一つ一つの改善に対する意思決定スピードが遅かったという反省があります。予算の関係上むやみやたらに色んなことを試すことはできないにしても、やってみる前からリスクや既存ユーザーさんからの見え方を過剰に気にし過ぎていたように思います。
仮説→検証→判断を猛スピードで繰り返していくことが必要でした。


これからのこと

振り返ってみると反省ばかりになってしまいましたが、ほとんど熱意しかない私に新規事業をやらせてくれた会社、協力・応援してくれた仲間、関係者のみなさまには本当に感謝しています。

そして、サービスに誇りをもってこれまで頑張ってこれたのは、何よりユーザーのみなさまのお陰です。サービスを気に入って何度も相談してくださった方、「プレゼント選びに困っている方の役に立ちたい」とアイデアを提案してくださった方、見ているだけで楽しいと言ってくださった方々の声が本当に嬉しく、何よりの励みでした。心より感謝申し上げます。

またいつか、プレゼント選びに悩む人たちの課題を解決し、人と人、人とモノ・コトのつながりが深まるようなサービスを作れるように、修行を重ねていきたいと思います!

武藤 綾佳

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五黄の寅の女/5歳娘/宅建/ 明治大学経営学部→フランチャイズ本部で商品企画→デジタルマーケティング→ビジネスプランコンテスト優勝→社内起業家としてギフトコンシェルジュアプリ「PitaPre(ピタプレ)」をリリース→クローズ
コメント (2)
pitapreアプリから飛んで読ませて頂きました。素敵なアプリだったと思っています。お疲れ様でした。
Mさま、いつもPitaPreをご利用いただきありがとうございます。コメントとても嬉しいです!また素敵と言っていただけるサービスを作れるよう頑張ります!
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