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その先へ。飲んで良かった高級ワイン11選を紹介します

なぜ高いワインは高いのか。我々はその謎を解き明かすべく奥地へ向かった

そして、そこには沼が。

こちらのノートでは、私自身が限られた予算の中で体験した最大限に良いワインを紹介します。

お金に糸目つけないマンや、もうすぐ恋人が誕生日マンにはぜひ、こちらをおすすめしたいです。1万円以上のワインを対象にしています。

高いワインですけど、例えばレストランのメニューで1万円のボトルといったら実際は3,500円くらいで買えるワインだったりする世界なので、どうか高いワインなんとなくで買う前に頼むからこのノート見てくれよと思いますし、この価格帯のワインであれば、これを買って2,000-3,000円追加で払ってレストランに持ち込む方が良い、という説もありますよね。

料理との相性はちゃんと考えたいですけどね!
こちらも需要があれば今後、書いていこうと思います。

今回ご紹介するワインは高価格帯のワインの中からさらに厳選し、絶対にハズレ無しとなっていまして、合計11種になります。内訳は、
●シャンパーニュ・・・3種
●白ワイン・・・3種
●赤ワイン・・・5種
です。種類と書いていますが、ここまでくると造り手がものを言う世界ですので、造り手メインでご紹介します。

このレベルまでくると厳密な評価は専門家にまかしておいて、自分の好みで選んでいけばいいと思うので順位とかはありません。自分の感想で良ければいつでも聞いてください。

まずはシャンパーニュから参りましょう。


Best 3 Champagne Selection

1. ユリス・コラン レ・マイヨン ブラン・ド・ノワール/Ulysse Collin Les Maillons Blanc De Noir
(生産地)シャンパーニュ地方、コンジー村
(価格)15,000円ほど

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2004年から耕作するバルボンヌ・ファイエル村のレ・マイヨンという区画のピノ・ノワールのみで造られたブラン・ド・ノワール。
香りは強いミネラル感、洋梨、摩り下ろしたりんごなど果実香が中心で、軽く焼いたトースト、ナッツ、少し熟したカマンベールチーズ、キノコなどのニュアンスも感じられるようです。

私が飲んだときに強烈に感じたのは、シャープで上質な酸の伸びと同時にふくよかに広がる果実味や余韻です。シャープな酸と膨らむ果実味が重なりあい「これが立体感というやつか」と圧倒されたのを鮮明に覚えています。

凝縮した果実味が口の中を支配するこれぞブラン・ド・ノワールというユリス・コラン渾身の1本に違いありません。

個人的意見ですが、ドンペリ買ってもいいかな?と思ったら同じ価格帯のこっちを買いたいですね。


2.クリュッグ・グラン・キュヴェ/Krug Grande Cuvee
(生産地)シャンパーニュ地方
(価格)30,000円ほど

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黄金のような美しいシャンパーニュです。トースト、へーゼルナッツ、ドライフルーツのリッチなアロマ。ブリオッシュ、ハチミツの複雑で深いテイストに圧巻され、きめ細かい泡の繊細さと濃厚で新鮮な柑橘系の後味に驚かされます。

圧倒的で非常に印象深いシャンパーニュ。
2人で飲むのであれば、そんなにたくさん飲まなくてもいい!という方も多いと思いますので、ハーフボトルでも十分良さそうです。

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3. ジャック・セロス・シュブスタンス/Jacques Selosse Substance
(生産地)シャンパーニュ地方、アヴィーズ村
(価格)50,000円ほど

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SUBSTANCE(本質)と名付けられたジャックセロスのフラッグシップ的存在のシャンパーニュ。
最高級、アヴィーズ産のシャルドネをジャック・セロス独自の「ソレラシステム」で熟成しボトリングしています。

「ソレラシステム」では古いワインに新しいワインを継ぎ足しながらボトリングしていくイメージです。ヴィンテージ間での差を打ち消したところに、テロワール(ワインを作る土地の風土、土壌など)の「本質」が見えてくるという解釈だと思います。

このソレラには1984年収穫からのワインが入っており、テロワールを感じられる素晴らしさと同時に、超複雑な味わいを楽しむことができます...!!
濃厚に輝く黄金色と多層的な香り。シュブスタンスはより複雑でレベルが高い、ジャックセロスの最高傑作のシャンパーニュだと思います。

このシャンパーニュは友人と4人で飲んでいるときにいただいたのですが、みんなでワイワイ話している中、ひとりだけ宇宙に放り出されたかのような感覚を覚えました。感覚が暴走し、まさにゴールド・エクスペリエンス。


Best 3 Blanc Selection

1. キスラー・レ・ノワゼッティエール/Kistler Les Noisetiers 
(生産地)カリフォルニア、ソノマ・コースト
(価格)15,000円ほど

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明るいゴールドの液色を見た瞬間、まず優勝してしまいます。グラスに注ぐと、熟した桃や蜂蜜、ローストヘーゼルナッツの香ばしさ、ブリオッシュのニュアンスが楽しめます。時間の経過と共に、樽の効いたバター、バニラ、スモーキーな風味も。口に含むと、洋ナシや蜜、華やかな花の香りとフレッシュな酸が広がり、豊かなミネラルやオイリー感を感じます。複雑さや奥深さも十二分に存在する傑作です。ソノマイキタイ。

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2. ピュリニー・モンラッシェ ルフレーヴ/Puligny Montratchet Domaine Leflaive
(生産地)ブルゴーニュ地方、ピュリニー・モンラッシェ
(価格)17,000円ほど

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白ワインの名手ルフレーヴの作品。村名クラスであることが不思議なほど、完成度の高い仕上がり。

白い花のアロマに、スパイスやスモーキーなニュアンスが重なる繊細さ。滑らかな舌触り、透明感のあるピュアな果実味とフレッシュな酸が確かに存在します。石を思わせる豊かなミネラルが余韻をエレガントに演出する、ピュリニー・モンラッシェらしい洗練されたワインでした。

こちらもハーフボトルで手軽に楽しめ、かつ早めの熟成進行も楽しむことができますね。

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3. 城戸 プライベートリザーブ シャルドネ/Kido Private Resereve Chardonnay
(生産地)長野県、塩尻
(価格)5,000円ほど〜

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やすいの出てきたじゃんと言われそうなのですが、こちらのワインは都内でほとんど出会うことがありません。入手できたら超ラッキーだと思いますね。「ウスケボーイズ」でもおなじみの城戸亜紀人さんの造る日本最高峰のワインです。

日本ワインを取り扱っているレストランなどで飲むことができるかもしれませんが、数万円程度までプレミアム価格になっていることもあります。

2014年を飲んだときの印象は、もう感動で泣いてしまいましたね...。
日本で造ったことが信じられません。が、信じるとすると、微かな塩気を含むミネラルが、これが日本の、長野のテロワールなのかな〜。とめちゃくちゃ勉強になりました。

長野のお店ならワンチャンあるだろうか。
来年も1口でいいのでこれが飲みたいんじゃ。

●飲んだワイン
城戸プライベートリザーブ シャルドネ 2016年

それでは赤ワイン5本参りましょう。


Best 5 Rouge Selection

1. ドメーヌ・ルイ・レミー/Domaine Louis Remy
(生産地)ブルゴーニュ地方、モレ・サン・ドニ〜シャンベルタン
(価格)グラン・クリュは15,000円ほど〜

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ルイ・レミーのワインは20年以上と長い間寝かせてから開けることも多いです。長期熟成させたルイ・レミーのグラン・クリュは、ふちがややオレンジがかった綺麗なルビー色で、香りは熟したベリー系の香りに、枯れ葉のニュアンスがふんだんに感じられます。口に含むと爽やかな酸味も、滑らかなタンニンも。残る余韻も十分長く楽しめるワインです。

フレンチの肉料理に合わせたいですね。
ちなみに私はフレッシュ・フォワグラと合わせたのですが本当に最高でした。

●飲んだワイン
クロ・ド・ラ・ロシュ グラン・クリュ 1994年


2. ロベール・グロフィエ/Robert Groffier
(生産地) ブルゴーニュ、シャンボール・ミュジニーとジュヴレ・シャンベルタンなど
(価格)グラン・クリュ 70,000円ほど。村名で15,000円ほど、地域名で5,000円ほどから。

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こちらもブルゴーニュ。シャンボール・ミュジニーの偉大な生産者です。

シャンボール・ミュジニーのワインは、ブルゴーニュで最も女性的とも言われるエレガントなワインが特徴です。その中でも最高の特級畑を多く所有し、そこから繊細で滑らかな究極のワインを生み出します。

グラン・クリュ、プルミエ・クリュのワインは希少かつ非常に高額ですが、とっておきの機会のための選択肢としてどうぞ。

●飲んだワイン
シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レ・ザムルーズ 2009年
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ジュヴレ・シャンベルタン レ・スーヴレ 2014年


3. ケイマス・ヴィンヤーズ・スペシャル・セレクション/Caymus Vineyards Special Selection
(生産地)カリフォルニア、ナパヴァレー
(価格)20,000円ほど

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良年にのみ生産、最高の樽を使用するケイマスのフラッグシップです。

ナパ・ヴァレーの本気!カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適した小石が多い粘土質土壌の畑を8地域から16区画厳選。収量制限し、乾燥した気候を活かして果実の水分が飛びシワが出来る極限まで成熟させています。

収穫し造ったワインから、ブラインドテイスティングによってスペシャル・セレクションに相応しい最良の10%を選出しフレンチオークで熟成させます。

濃いルビー色で、カシスやブルーベリーなどの黒系果実の香り。口当たりは濃厚かつ複雑な風味が口中に広がります。きめ細やかなタンニンとソフトな酸もあり、良年にしか出会えない重みを感じます。

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4. オーパス・ワン/Opus One
(生産地)カリフォルニア、ナパ・ヴァレー
(価格)60,000円ほど

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みんな知ってるやつですよね。飲むまで「そんなに美味しいわけないやろ、高すぎやろ」と思ってましたが本当に美味しいという結果に終わりました。

・最新の光学的選果機で粒レベルでの厳選
・ロット毎にマセラシオン及び発酵を行う
・「オーパス・ワン酵母」と呼ばれる独自に分離した5種類のユニークな天然酵母を使用
・異なるメーカーの樽を入り交ぜた、新樽率100%のフレンチオーク樽による18ヵ月間の熟成
などという「ちゃんと手間とお金をかけてます」感が溢れてますね。

色々とテイスティングコメントを並べるのはやめることにしますが、このワインは非常に高いがお金さえあれば比較的手に入りやすいワインだと思います。気になる方はぜひ試して?みてください。エノテカの銀座6さんとかで、たまにグラスで飲めるときがあった気もします。

作る技術もどんどん進化していっているのだと思います。聞いた話ですが、2011年くらいから造り方が大きく変わったらしく、2010年以前は「男性的で重厚、強さを感じるワイン」であり、以降はより洗練された印象になるようです。実際に試してみた感想ですが、確かに違います。個人的には前者の方が(熟成もあるとは思うが)好きだったので飲んでいきたい(なお、予算。)

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●飲んだワイン
オーパス・ワン 2010年
オーパス・ワン 2012年
オーパス・ワン 2015年

◯少々残念だったワイン
オーバーチュア N.V.(オーパス・ワンのセカンド)
有り難いことにご馳走になったワインでした。こちらも相当高級なワインになりますが、やはり同じブランドでセカンドがファーストに勝つことは絶対ない、というのを実感してしまいました。オーパス・ワンが美味しいだけの話ですが。
「オーパス・ワンは来年飲みたい。その前に今年はオーバーチュアを。」という発想、気持ちは分かるのですが、全然別物だと思います。


5. サッシカイア/Sassicaia
(生産地)イタリア、トスカーナ、ボルゲリエリア
(価格)22,000円ほど

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サッシカイアが造られているボルゲリ地区はトスカーナの海沿いのエリア。地中海性の温暖な気候が特徴です。年間を通して温暖で常にさんさんと降り注ぐ陽光のおかげで日中は暖かく、夜は海風の影響で冷え込みます。この温度差が凝縮感のある果実を育てるとのことです。

さらに土壌も異質なものが入り組んでおり、サッシカイアのブドウ畑は広い敷地の中に点在しています。それは様々な土壌の中で最適な場所を選んでブドウが植えられているからだそうです。

グラスに注ぐとブラックベリーなどの果実のアロマ。口当たりはパワフルながらも非常にエレガントな印象。緻密なタンニンがしっかりとした骨格を形成し、味わいに深みをもたらしています。生き生きとした果実味とバランスの取れた酸味とのハーモニーも見事です。

個人的には、「名探偵コナン」の中にワインが出てくるとき、大抵がこの「サッシカイア」のラベルを模したワインだったりするので、青山剛昌先生はこのワインがお気に入りなのかな、なんて思ったりしています。

サッシカイアのワインは100点を獲得することも多く、熟成のポテンシャルも非常に評価されている真打ちワインだと思います。バックヴィンテージも飲んでみたいですね。

関係薄いですが、トスカーナで有名なワイン「ティニャネロ」も試しましたが、圧倒的にサッシカイアの方が好きでした。

●飲んだワイン
サッシカイア 2016年

最後までお読みいただきありがとうございました。
2020年も美味しいワインを飲めますように。
2020年も、素敵なワインとの新しい出会いがありますように。

もしサポートがいただけた場合には、それはもうすんごいものをつくらせていただきます。