【時事ニュース】 J1サガン鳥栖、存続危機
2020年4月26日
毎日note42日目、時事ニュース2日目
こんにちは。
noteを毎日投稿しているきゃべつです!
■ ニュースの要点
✔︎ サッカーJ1に所属するサガン鳥栖が19年度決算を開示
✔︎ スポンサー撤退の影響などで、20億円超の赤字を計上
✔︎ このままでは、Jリーグからの撤退を余儀なくされる可能性も
『 赤字20億 』
サガン鳥栖の決算報告に、全てのJリーグファンが驚愕しました。
本noteでは、サッカーに詳しくない方にも分かるようにこの一件を取り上げます。
✔︎ 本記事の内容
○サガン鳥栖とは
○19年度、20億円超の赤字
- 赤字の原因
- Jリーグ撤退の可能性も?
○過去に存続危機となった事例
- 大分トリニータ
- アビスパ福岡
- V・ファーレン長崎
○サガン鳥栖とは
佐賀県鳥栖市をホームタウンとする、現在J1に所属するサッカーチーム。
2011年に初のJ1昇格を決めると、以降J2への降格はなし、
2018年夏には、世界的に有名な元スペイン代表のフェルナンド・トーレス選手を獲得し、日本のサッカーファンを驚かせました。
戦力面や地理的条件により慢性的な経営難に直面してきましたが、いわゆる『地方クラブの星』として、人々にサッカーを通じて夢を与えてきました。
○19年度、20億円超の赤字
以前から、苦しい経営状況にあることがささやかれていたサガン鳥栖ですが、本日26日、その全貌が明らかとなりました。
19年度の決算は、前代未聞の20億円超となる赤字を計上。
この数字がどの程度か説明すると、、、
営業収入が現行の決算期となった06年度以降、最も赤字額が多かったのは06年度の東京ヴェルディの8億7800万円、
サガン鳥栖はこの数字を大幅に超える赤字を計上したのです。
こちらが経営情報です。
昨季も5億円超の赤字を計上しているサガン鳥栖は、これで2期連続の赤字計上となりました。
✔︎ 赤字の原因
大幅な広告収入減
先程の経営情報の通り、17年度15億・18年度22億だった広告収入が、19年度は8億と大幅に減少していることが分かります。
これは、主力スポンサーの撤退によるものが大きく影響しています。
世界的ビッグスター、F・トーレスらを獲得するも成績は低迷、大手スポンサーの獲得に困難を極めていました。
✔︎ Jリーグ撤退の可能性も?
3期連続赤字の場合、Jリーグライセンス剥奪
Jリーグには、「ライセンス」というものが存在し、
J1ライセンス → J1まで昇格可能
J2ライセンス → J2まで昇格可能
J3ライセンス → J3のみ参入可能
といったように、各カテゴリーに昇格条件が設けられライセンス制度が敷かれています。
渦中のサガン鳥栖もJ1ライセンスを保持しているものの、Jリーグライセンスの交付条件には「3期連続の当期純損失(赤字)を計上していないこと」という文言があります。
つまり、サガン鳥栖が3期連続の赤字を計上した場合、Jリーグライセンス剥奪となり、事実上Jリーグを撤退することとなります。
したがって、難しいことを考えなければ、現在2期連続で赤字計上しているサガン鳥栖は、今季黒字を計上しないとJリーグ撤退となるわけです。
しかし、今季はコロナウイルスの影響によりサッカー協会は特例を認める方針を発表しています。
今後の展開は分かりませんが、コロナウイルスがサガン鳥栖の首の皮一枚を繋いだと言う日が来るかも知れません。
○過去に存続危機となった事例
現在、存続危機を迎えているのはサガン鳥栖ですが、過去にもJリーグクラブが存続危機を迎えた例はあります。
✔︎ 大分トリニータ
2009年、選手人件費の高騰やスポンサー撤退により経営危機が表面化。Jリーグから6億円の融資や、地元経済界からの支援を受ける。J2で昇格争いをしていた2012年、市民の募金などの協力もあり融資を完済。
✔︎ アビスパ福岡
2013年、運営資金の不足が表面化。募金活動なども行われ、当時の社長が責任を取って辞任した。14年8月からアパマンショップホールディングスが支える経営体制に代わり、翌15年にはJ1昇格を達成。
✔︎ V・ファーレン長崎
2017年、資金繰りが厳しくなり経営陣が退任。クラブ存続の危機に立たされる中、通販大手の「ジャパネットたかた」が支援を表明。高田明社長のもと徹底的な改革を実現し、クラブ初となるJ1昇格を果たした。
以上の3クラブのように、過去にも九州のJリーグクラブで存続危機は何度がありました。しかし、地元が一体となり何とか乗り越えてきました。
今回のサガン鳥栖は、赤字額が比較にならないですが、何とか存続することを、いちサッカーファンとして願っています。
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