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好きかもしれない新宿

おつかれさまです、カワチです。標題につきまして。

note何書こうかな〜と考えてた時に「#この街がすき」というお題を目にしました。いつもとは趣旨が少し違いますが、こういうのも面白いかも&文章の練習にということで書いていきたいと思います。

原風景

「#この街が好き」というお題を目にした時、ふと、前期の講義で習った「原風景」というワードを思い出しました。都会、田舎、空が見える、山が見える、並木道、見晴らしの良いところ…皆さんも自分の好みそれぞれで好きな街ってあると思うんですが、「原風景」っていうのは、原体験の風景版、つまるところ自分の生き方とか考え方に影響している風景のことです。

私の原風景がどんなものだったかというと、地元の景色なのですが、ビルが立っていて地下鉄の駅があって、大きい道路に車が走っていて、高速道路の立体交差もあって…というような、いわゆる「都会の景色」でした。

私は自分自身に関して、良くも悪くも、大自然か都会かと言われたら絶対都会が好きだし、雑誌でよくシティボーイ(ガール)の好むものとして取り上げられる「都会的なモノや場所」が大好きだし、人とは違うのが好きで、最先端のiphoneやeスクーターなどにスグ心惹かれてしまう、ミーハーな都会っ子だと思っています。

そう考えると、原風景って今とリンクしているとしみじみ考えてしまうのです。まあ、今の自分が考える原風景なのだから当たり前っちゃ当たり前なのですが。

東京

2020年春から東京に引っ越してきて、いろんな街を見にいきました。東京はいわゆる下町から高級住宅街、ニュータウンと言われているところまで、様々な性格を持つ街がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて見応えのある面白いところだと思いました。

しかも、大学院の講義のなかで、東京の地理とか江戸城の成り立ちみたいなことを習ったおかげで、地形がどうとか地名がどうとか、こういう土地利用だったとか、武蔵野台地がどうとか多摩川がどうとか、東京にきて約半年で、ある程度の知識の上で東京を楽しめるようになってきました。

地理とか歴史の知識の視点だけじゃなくて、再開発の街を見るのも面白いです。それらのビル・ショッピングセンター・高層マンションたちを眺めるだけでも、かなり見応えがありますが、その再開発の特徴や、不動産会社がやっているのか、鉄道会社が駅を中心にやっているのか等、自分なりに深読みし始めるとだんだん楽しくなってきます。

新宿駅という雑多さのカタマリ

東京に来て約半年、そんな見応えのある東京の街の中で、最近自分の中で好きかも…という気持ちが芽生えてきたのが新宿なのです。

新宿駅周辺の街は、鉄道が11路線(多分)、高速バスターミナルもあって、たくさんの人が訪れます。
人だけではなく、東京都庁、その周辺のオフィスビル群、商業施設や飲食店などの繁華街、いわゆる歌舞伎町や二丁目界隈と言われる歓楽街、少し歩けば都会と思えないようなどでかい公園があります。
キラキラからディープなところ、落ち着ける自然空間まで、新宿駅周辺という街に多種多様な人間や地域が集まっています。

自分の中で、新宿の何にそれほど引かれたのか?ということを考えてみたところ、それは、東京への憧れとか、新宿のキラキラ感とかでは全くありません。
端的にいうと、「雑多さ」です。

確かに、色々なものが集まっている便利さ、どこからでも来れるアクセスのよさ等、まともな魅力はたくさんあるのですが、栄えに栄え、たくさんの種類の人間や地域が集まった挙句雑多になってしまった新宿駅に、とてつもなく魅力を感じています。

新宿という雑多な空間、街に魅力を感じる理由はふたつあります。それは、

・「雑多」を攻略していく楽しさ 
同じ新宿という名前だと思えない、とてもひとつにまとめられないような周辺地域たちや、初見殺しの出口や乗り換えルートなど、確かに最初は分からなくてイライラすることもありました。
でも慣れてくると、そんな雑多な街を理解して颯爽と歩けている自分にだんだんと嬉しくなってきます。マップを見ずに迷うことなく進むとか、早いルート、近い出口を見つけた時の嬉しさたるや他にはありません。

・雑多である故の心地よさ
「雑多」とひとことで表現できてしまうほど、多様な人間、場所を有している新宿。そんな中にいると自分がどんな風に存在して何をしていても許される、自分のことを誰も気にしていないというような自由さを感じられるのです。
自分の属性とか立場を何も気にしなくて良いような、そんな心地よさがあります。それが、新宿がただの「都会」ではなく「雑多」であることに惹かれる理由です。

原風景とのつながりを考える

なぜ新宿が好きになってきたのか、その雑多さの魅力を分析した上でいちばん最初の原風景の話に立ち返ってみようと思います。

新宿という雑多な街は、色々な考え方や存在に対して寛容で、自由さを感じられると書きましたが、そう考えると、新宿は、自分のなかの、人とはちょっと違う人生を歩みたいというような、ミーハーで都会っ子な部分にとても相性の良い街だと納得できます。新宿にいると、自分の考え方や感じ方をすっぽり包んでくれるような、懐かしい感じがするのです。

つまり、地元の景色を原風景を第一の原風景とするならば、東京に来て新たなチャレンジをする自分にとって、新宿は第二の原風景になりつつあるのではないか、と思うわけです。今後の人生において、ふと自由とか多様性を感じる場面に出会った時に、新宿を思い出すんじゃなかろうか?という感覚に陥ります。

…何かエモい感じになってきましたね。

まとめ

さて、「#この街がすき」というお題で書いてきました。
最後の方は何かノスタルジックな気持ちになってしまいましたが、

「どんな存在でも許容してくれる、新宿という雑多な街が好き」

というひとことでまとめることができると思います。
それが自分の原風景に繋がっているかも?となるとやはりちょっと感慨深いですね。

皆さんも自分の好きな街があると思います。今回は原風景の話から入りましたが、色んな角度や視点で好きな街について思いを馳せてみるのも悪くないなと感じました。

こういう文章を書くのは慣れないし難しいしこっぱずかしいですね。
今日はこれで終わりです。最後まで読んでくださってありがとうございました。
カワチ

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