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【アニメレビュー】何でもありのファン向けアニメ『劇場版異世界かるてっと〜あなざーわーるど〜』観てきた【★★★★★※ただしファンに限る】

 まあそもそも本作品から入る新規ユーザーがどれだけいるんだ、って話なんですが。
 
 いやー、今回も「何でもあり」で面白かったです。アニメ化されている部分と、されていない部分、それぞれのファンが楽しめる作品だったと思います。

 このnoteを読む人で「映画を観ない」という人は少数であると仮定して、ネタバレ含めてレビューしていこうと思います(o・ω・o)


■アニメの時系列でキャラ設定が進んでる

 テレビアニメ版の異世界かるてっと以後、テレビ放映された「リゼロ」ではレムが眠り姫化してたり、エミリアの封印が解かれてたり、ベアトリスとスバルが契約してたり、大きく本ストーリーが進んだ結果、「異世界かるてっと」の中でリゼロ組の出来ることが増えていました。
 アインズが「魔導国を統べる」と発言していたのもそう。
 異世界かるてっとでクロスオーバーしてる作品でアニメ二期が来ていないのは「幼女戦記」くらいなので、ターニャらの設定だけ「異世界かるてっと二期」の時からほとんど変わっていなかったと思います。
 私は「オーバーロード」のみ原作既読勢なのでセリフの細部は見落としているかもしれませんが。


■ ま た ア イ ツ が 元 凶 か

デストロイヤーの開発者

 未だに本名が明らかになっていない「このすば」において「だいたいコイツのせい」になっているチョーさん
 
 異世界かるてっとにおいてもやっぱりだいたいコイツのせい。
 
 今回もコイツのせい。

 良くも、悪くも。

 
 なお今回は協力者として、ユグドラシルの元プレイヤー(らしき騎士)がEDに登場している。
 ユグドラシルのゴーレム(ガルガンチュアと同型)は何処から持ち込まれた?
 という疑問の解消がED中に行われている。
 しかし、ナザリックですら一体しか保有していない超大型のゴーレムを複数異世界に召喚するとは、ワールドアイテムか?
 
 そしてそのユグドラシル産のゴーレムを元に世界を滅ぼす規格のゴーレムを創り出すとは、流石チョーさんである(転生時に与えられたチート能力は自らの望むものを作り出す)。


■超豪華声優陣

 「オーバーロード」
アインズ:日野聡
アルべド:原由実
シャルティア:上坂すみれ
アウラ:加藤英美里
マーレ:内山夕実
デミウルゴス:加藤将之
コキュートス:三宅健太

「この素晴らしい世界に祝福を!」
カズマ:福島潤
アクア:雨宮天
めぐみん:高橋李依
ダクネス:茅野愛衣
ちょむすけ:生天目仁美

「Re:ゼロから始める異世界生活」
スバル:小林裕介
エミリア:高橋李依
パック:内山夕実
レム:水瀬いのり
ラム:村川梨衣
ベアトリス:新井里美
オットー:天﨑滉平
ガーフィール:岡本信彦
ロズワール:子安武人

「幼女戦記」
ターニャ:悠木碧
ヴィーシャ:早見沙織
ヴァイス:濱野大輝
グランツ:小林裕介
ケーニッヒ:笠間淳
ノイマン:林大地
レルゲン:三木眞一郎

「盾の勇者の成り上がり」
岩谷 尚文:石川界人
ラフタリア:瀬戸麻沙美
フィーロ:日高里菜
 
劇場版ゲスト
パンタグリュエル:田中美海
ベラ・ミトロヒナ:水樹奈々
アレク・ホーシン:森川智之

 まー声優だけでエグい制作費になってそうな布陣。
 KADOKAWA儲かってんだろうなー!

 声優に関して言いたいことは2つで、

(蛙・ω・)<高橋李依の「エミリア/めぐみん」の演じ分けはやっぱすげー!

 ってことと、

(蛙・ω・)<田中美海の声幅(役幅)広ぇー!

 ってこと。
 田中美海演じるパンタグリュエル

 は、世界観的には「このすば」のもの(チョーさん制作)ですが、お芝居的にはレムに近いように感じました(ゴーレムとして人に尽くす役目を持ってるからかな?)。

 なおパンタグリュエルの元ネタは

『ガルガンチュワとパンタグリュエル』とは、フランス・ルネサンス期の人文主義者フランソワ・ラブレーが著した物語『ガルガンチュワ物語』『パンタグリュエル物語』のこと。 ガルガンチュワ、パンタグリュエルという巨人の一族を巡る物語である。

Wikipediaより

 とのこと。
 だから「オーバーロード」のガルガンチュアとセットで「ゴーレム」として登場しているのでしょうね。面白いね。

 監督・脚本の芦名みのる氏、さすがの原作リスペクトである。

 話を声優に戻すと、高橋李依の演技力はもう誰もが知るところですが、やっぱり同作中で2キャラの演じ分けを聞くことができる異世界かるてっとは貴重。
 声質が同じであることを当然わかっていても、ちゃんと別人なのはすごいなーと。

 そしてパンタグリュエル役の田中美海はおそらく「ゾンビランドサガ」のリリィ役


 がもっとも一般的だと思うのですが、ゾンビランドサガを何十周したか分からないくらい見た(聞いた)リリィ推しのカエルでも、最後まで「パンタグリュエル役の声誰や……」となりました。
 所々、「聞いたことある声の感じなのに、誰か分からない……でも新人では絶対にない……」と思いながら観ていてスタッフロールにて「あっっっ!!!!」と納得。
 声優ってやっぱすごい。
 
 水樹奈々御大がすごいのは言わずもがな。
 本作のキャラソン歌ったりしないのかな……(ヴェラはそういうキャラじゃないか)


■その他のココスキ

①異世界かるてっとでクロスオーバーされている作品ではオーバーロードが最推しのカエル。
 
(蛙・ω・)<こ、これはデミアイが捗る……!!

 と序盤から胸熱になる。

きっと今年の夏は大量のデミアイ虹が
Twitter/pixivに量産される(確信)


 デミアイでもアイデミでもいいんですけど、とにかく二人が仲良くしている姿を見たい。睦まじければ睦まじいほど良い。


②カズマの幸運値が異常な高さであることは有名だけど、パンタグリュエルまで窃盗スティールできるのは、さすがぶっ壊れ性能。

 色んなところでネタにされているクズマのスティール。
「スキルまで盗める」設定になることがあるカズマのスティール。
 今回は最後の最後に活躍する。

(蛙・ω・)<ゴーレムに取り込まれたパンタグリュエルは自我を喪失するって言ってなかった?

 という野暮な疑問を抱きつつ、でも単純にハッピーエンドで良かったよね。
 とほろりと涙をながす。


③レム>>アルベド>>シャルティアの力関係。

 レムに片腕で取り押さえられるアルベド(防御力最強のタンク職)とシャルティア(攻撃力最強のバンパイヤ)。
「異世界かるてっと」とはいえ、アインズ様の元へ向かおうとする二人を片腕で捕まえるとは何事!?

(蛙・ω・)<「異世界かるてっと」やし、まあええか。


④中二病アインズ様「ぅぅわが名はぁアインズぅ・ウールっ・ゴウンっっ!!」

(蛙・ω・)<日野さんのノリ好き。

 一組の尚文(盾の勇者)が居るなら、パンドラズ・アクター(CV:宮野真守)にも来てもらって中二病的セリフを喋ってアインズ様と絡んでほしかったね!
 まあでもパンドラズ・アクターいたら他の人の美味しいとこ奪っちゃうからね。仕方ないね。(パンドラズ・アクターは全てのキャラに変身/7割の能力を発揮。且つデミウルゴス/アルベドと同等の知能を持つ)

 ただでさえ濃いキャラが大勢登場する「異世界かるてっと」
 110分の尺でもすべてのキャラを活躍させるのは難しいでしょう。
 主要キャラクターがちゃんと目立ってた本作は十分脚本がキャラを立たせたと言っても過言ではないと思います。

(ダクネスの活躍はちと弱かったかなぁ。もっとふざけて欲しかった)



 盾の勇者の成り上がり二期放映中。オーバーロード四期/新作劇場版がひかえているので、本作「劇場版 異世界かるてっと」で幕間的に人気5作品の世界観を摂取できたのはとても嬉しかったです。

 この手のスピンオフ作品でこれだけシリーズが続くのも珍しいケースだと思うので、今後もこの「何でもあり」のゆるくてめちゃくちゃな世界観を続けてほしいと思います(o・ω・o)


 ファンならきっと満足できる本作品。
 
 是非またシアターでご覧ください。

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