【アニメレビュー】夏へのトンネル、さよならの出口【2回目観てきた】
2回目を観てきた(o・ω・o)
1回目を観た時、「これあんまり人気はでなさそうだけれど、すごい良い映画だなぁ」と思った。
人気声優を起用してるワケじゃないし、原作も初見だったけれど。
主人公を含む登場キャラクターたちに強烈に感情移入するには難がある性格のキャラばかりだけれど。
そして『浦島トンネル』なる突如普通の生活の中に現れる科学ではちっとも解明できなそうな摩訶不思議な世界がそこには在るワケだけれど。
そういうちぐはぐが噛み合って出来たパズルの様な一枚絵の作品だと思った。
どんなレビューを書くかも迷うけれど、ネタバレ有りきで書きたいことがあるとすれば、劇場で観ると貰える『特典小説』に書かれている、本編の"後日談"のエピソードがとてもよい。
浦島トンネルに行き遭ってひと夏を過ごした塔野カオルと、
カオルと出会って13年と102日が過ぎた花城あんず。
肉体年齢13歳差になった二人が都会で少し不思議な時間を過ごすエピローグ。
二人に起きた『摩訶不思議』が、実は他の誰かも経験している非日常なのかもしれない。
そう思うと、本編で起きた短くて長い物語が"まだ途中"なんじゃないかと思える。
二人はふとした瞬間にまた不思議に行き遭うのかもしれないし、もう二度と不思議は二人の前には現れないのかもしれない。
いずれにしろ、「「行こう」」そう声を合わせたラストシーンのように、二人の未来は同じレールに乗ったんだな。
きっと二人なら、色んな"ご都合主義"では上手くいかないような困難も越えて行けるんだろうな、って思える。
って、1回目の観賞と特典小説を読んだ時に色々考えて、その後にもう一度観てみると、
二人が雨の日に出会って、祭りの夜に別れてから、1日と、8年の時を過ごして再会するまでの短くて長い時間が、とても愛しいものに見えてくる。見えて泣けた。
2回目の方がクる。
そんな映画だから、一度観て満足した人はもう一回観たほうが良い。
カエルの知り合いも、聖地特定などしてとても楽しんでいた。
聖地特定&巡礼って、いい趣味だなぁ。
「『夏へのトンネル、さよならの出口』舞台、聖地、考察他」
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