【黒い砂漠】分岐するシナリオで見える同じ世界の異なるもの(その2)
ファイナルファンタジーやらドラゴンクエストみたいなゲームって、クリアすれば終わりというのが大多数だと思うんですね。
ところが同じゲームでもMMOとなると何年もプレイしているなんてざらにあって、ひいては運営側の企業努力なんでしょう。
韓国の「Pearl Abyss」が運営する『黒い砂漠』では、シナリオの追加と別にプレイアブルな役職を増やすテコ入れがあります。
メインのシナリオに”分岐”がある、と書いたのが前回。
選べるのは1つきり1度きりで、ほかの”分岐”を追うには違うキャラクターで冒頭からプレイして同じ”分岐”まで進めるしかありません。
ただ、それだけで冒頭から再プレイというのは少し荷が勝つ気もします。
そこでプレイスタイルの変わる役職に複数用意があって、かつ転職のような機能もないのが『黒い砂漠』の仕様です。
新キャラで最初からプレイする、ちょっと違うストーリーってわけ。
ノンターゲティング式なので、アクションゲーム然としているのもあってか繰り返しプレイに向いているのもあるかな。
ついで、この役職は随時追加されるので目新しさにくすぐられることも。
近くPS4版でも実装される「ドラカニア」は、そんな新役職の1つ。
ちなみにPC版では実装済みの役職になります。
さらに、あわせて経験値ほかボーナス付与の新規プレイ優遇なんてのも。
これは新規プレイヤーに限る優遇じゃなくて、新たにキャラクターを作って始める全てのプレイヤーが対象。
とくに課金なんかの必要もなく、1アカウントで複数キャラクターを持てる『黒い砂漠』ならでは上手いアプローチだと思います。
細く長くというか、復帰誘引しやすいのもポイントでしょうね。
ついでに新しいキャラクターはプレイ歴を問わずLvl.1の平等さもあるので、新旧プレイヤーに大きな格差がないのもメリットかな。
このあたりが”課金ゲーム”と呼ばれる原因の1つかも知れません。
絶対プレイ時間がアドバンテージにならないので、自己顕示欲を満たそうとすると、キャラメイクに没頭するか課金するくらいしかない。
ちなみに前者は職人レベルで仕上げられているのも多く、メイクのときにもデータを使わせてもらえたりするので、けっこう盛り上がっています。
と、そんなこんなで繰り返しプレイ推奨もあってのシナリオ分岐です。
次回はストーリーに話を戻して、もう少し”分岐”について。