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【一級建築士試験】④タツキの勉強法その2~資格学校でもらう教材じゃないとダメなの?~

前回記事でツラツラと書いたタツキの勉強方法について、資格学校の勉強方法や、他の人の勉強方法と比べてどうなのかというのを比較してみたいと思います。
そこでまず、「資格学校の資料を使わなければ、タツキの勉強方法は成立しないのか疑惑」についてまとめようと思います。



おそらく、タツキの記事を読んでいて、こう思う方もいるでしょう。
「なんだよ。結局コイツの勉強方法って、資格学校の資料がなけりゃできないじゃないか」と。
これについて、ずっと考えてました。あんだけ資格学校に通う必要ないとか言っておいて、資格学校の教材を使って受かってるんだから、これは通ってるのと変わらないのではないか。果たして資格学校でもらう教科書や問題集がないと、タツキの勉強方法は成立しないのか。、、、否、成立する!!!
それでは今までの記事を振り返りながら考えてみようと思います。


教科書は参考にする程度

第2回の記事で書いたように、資格学校の教科書は確かに分かりやすい。ただ、別にこれじゃないと受からなかったというわけではありません。
試験範囲さえ押さえている教科書(参考書)なら、代用は可能であったと思います。書店の参考書をパラパラと見ましたが、高専・大学で使う教科書と比べると、とっても読みやすいです。高専・大学で使う教科書はレベルの高い内容をやっているので、一級建築士試験には必要ない(出ない)事が半分くらい占めている印象です。

独学しようか悩むと、まず「試験範囲ってどこなんだ??」となり、そして結局分からないので、資格学校に入る。というパターンかと思います。
なお、市販の一級建築士の参考書は試験範囲をほぼ網羅しているのでご安心ください。
試験の特徴に関して書く人のnoteを見るとよくわかりますが、確かに本番は新出問題が4割くらい出ますが、過去問の選択肢も一緒に混ざっているので、かなりの確率で絞り込めます。
とりあえず「一級建築士は過去問が解ければ受かる」で一番上に出てきたリンクを張っておきます(こちら)。内容は、タツキのイメージと同じでした。
高専・大学でしっかりテストの点数が取れているタイプの人は、参考書の内容を理解できるでしょう。理解が難しければその単元ごとにYouTubeで調べると出てきたりするので、そういうのもありかなと思います。

大切なのは、問題を解いた量(慣れ)

 一番資格学校からもらった資料で助けられたのは、豊富な問題量です。資格学校の問題集は10年分くらいの過去問を分野・単元ごとにすべて並べ替え、まとめて配置してくれているので、非常に解きやすい。。また宿題は問題集以外から1科目30問くらいが3科目配られるので、毎週約90問をコンスタントに解くことができます。これはすごい。しかも、きちんと忘れそうになったころに宿題の範囲のテストをやってくれるので本当にすごい。これを分析すると、授業で毎週やるテストも含めると1週間に150問~200問近く解いていることになります。何度も何度も同じ問題に出会いますが、それをこなしていくことによって、問題を解き慣れることができるというシステムです。

 ただ、これは受かった後から思えば市販の参考書でも代用できたなと感じるようになりました。資格学校にかけたお金の5分の1ほどの値段があれば様々な出版社(もちろん資格学校の出版する問題集も含めて)の問題集を全教科買いそろえることができます。そうすれば解く問題数は資格学校に通うのと同等以上の量になります。
また、市販の問題集の内容としても、資格学校で配られた問題集と同様に過去問だけのものもありますし、きちんと分野・単元でページが分けられており、段階的に学習しやすいです。
それなのにも関わらず、試験が終わって一息つくまで、そこに全く目が向きませんでした。(これも企業戦略なのか...?)

つまり、問題を解く量が重要であるとするならば、市販のいろんな参考書や問題集を買っても同じ効果は得られると考えます。
どうしても不安な場合は、メルカリで1年~2年前のものを買っても良いと思います。結局資格学校の教科書や問題集は過去問の集合体です。1~2年分の過去問は建築士HPからダウンロードできるので、まったく不便はないはずです。

 独学は、資格学校のように、親切に忘れたころのテストなどをやってくれることはあり得ませんが、勉強開始から試験1か月前までの期間(第3回の記事でいう在学期と中間期)において内容の理解を進めるのであれば、豊富な問題集の量があれば十分かと思います。


問題量の次は、内容の理解

 最後はここにたどり着きます。究極を言ってしまえば、授業を受ける必要がなく、自分で理解できれば、資格学校に通う必要はないのです。ただ、これ言われてみれば当たり前というか、よく言われている事ですね。(独学を推す人のブログでよく見るし、独学で受かった人はみんなこう言う)

これに対してタツキは、授業を受ける必要がない=教科書(参考書)の内容の理解をできるということだと考えているので、問題を解くことで教科書(参考書)の内容を理解するロジックを説明します。

まず、一級建築士用の教科書(参考書)の内容は、全教科を通じて、だいたい知っている内容が7割、知らない内容が3割です。(※いきなり問題を解けるかどうかは別として!)
タツキの感覚では
・計画、環境:ほぼ見たことがある、知っている(8,9割OK)
・法規:なんとなく分かる、知っている(7,8割OK)
・構造、施工:構力は大体分かる、施工は知らない事が半分以上ある(4,5割OK)

建築学科を卒業した時点でこのスタートラインかなと思います。
そのため、計画環境に関しては、参考書の内容理解は容易く、法規に関しては参考書というより問題を解く量が増えれば容易い(今後の記事で勉強法UP予定)という感じです。
構造施工は、高専、大学で学んだ授業もありますが、必修科目だけでは、一級建築士の試験内容をカバーし切れていない(見覚えがない)印象です。
しかし、内容自体は参考書を読めば理解できるレベルです。自己紹介のところにも書いたような気もしますが、大学レベルの授業を理解できていれば、ちゃんと分かります。

と、一通り参考書の理解はできる内容であるということを示した上で、
問題を解いていってみます。

・知っている内容の問題
知ってる内容でも、普通に間違えます(結構大学で勉強してた自負がある人は、結構悔しい)。たぶん、初めはめちゃめちゃ間違えると思います。これは、問題の出され方が一級建築士試験独特な言い回しをしているところと、解き慣れないとひっかけどころが分からないためです。
しかし、諦めずに何度も似たような問題を解いていくと、必ず正答率は上がっていきます。この段階で「知っている→問題が解ける」になります。ここで、参考書を活用します。知っている内容について、どのくらいの理解をしているのか、確かめます。できるだけ他のことと紐づけてプラスαまで覚える意識だと良いです。問題の「できるできない微妙」の区別は、第3回の記事を読んでみてください。

・知らない内容の問題
まずは、知らない内容を「知っている内容」にすることが先決です。問題を見た時に、みたこともない単語が出てくると、その時点でアウトです。特に構造施工かと思いますが、知らない内容や単語のオンパレードなので、単元ごとに参考書を読んでみます。
一通り参考書を読んだら、問題を解きます。参考書を完全に理解してから問題を解かなくても良いです。問題の選択肢の文章は優れているので、答え合わせの際に○の選択肢を読むと、「あぁ、そういうことか!」とだんだんわかってきます。参考書を読んで、なんだかよくわからなかったところも、意外と問題を解くと分かることが多いです。
最終的に問題文を読んで、「問題文では普通コンクリートだけど、高強度の場合はどうなるんだっけ、、」と辞書のように参考書を引けるくらいになると、かなり良いかなと思います。

豊富な問題量を解ければ、ほぼ参考書(教科書)の内容を網羅したと言っても良いでしょう(つまり、内容をほぼ理解できている)。
ただ、もちろん参考書に載っているが問題集で出会った事がない問題もあります。そのような問題集で出会わない内容をいかに覚えていけるのかが、試験への自信につながると思っています。
(たとえば、2020年の学科Ⅰの選択肢で「キスアンドライド」が出ましたが、これは教科書には載っていますが、今までに解いた問題集で一回も出会いませんでした。なお、タツキは直前に覚えており、解けました。やったぜ。)

以上が、問題を解くことによって内容を理解するロジックでした。


少し時間が空いてしまいましたが、二次試験対策の良い息抜きになっているので、ぼちぼち書き進めていこうと思います。

あとがき

ちなみに、二次試験対策は、辞めた資格学校とは異なる資格学校に通っています。(なんと、辞めたところの2回分の特別講座代=今通っているところの全講義分の授業料!)
一次試験で、学校の内容よりも自分の頑張り次第だという感覚を得たので、二次試験でも体現したいと思います。二次試験は本当に勉強量が肝だと思いますので、何とか頑張ります。
※結局落ちたね。(2022年12月編集)


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