工学部 物質工学課程 研究室訪問 ー日比野研究室ー

来年度から再編される関西学院大学工学部の研究室に訪問し、研究室の学生にインタビューしてきました!

記念すべき第1回目は 理工学部 先進エネルギーナノ工学科 日比野研究室の修士1年生の福家さんと同研究室学部4年生の川合さんにインタビューさせていただきました。2021年度より、日比野研究室は工学部 物質工学課程の研究室となります。

以下、4点をインタビューさせていただきました。

1.学科・研究室を選んだ理由

 福家さん(以下、福):中学校の頃から、将来地球から資源がなくなると言われていて再生可能エネルギーに興味を持っていました。学科名にエネルギーと書かれており、再生可能エネルギーについて学べると考えて先進エネルギーナノ工学科を選びました。日比野研究室を選んだのは学科の中で唯一、二次元物質を実験的に扱う研究室であり、基礎から応用までを自分たちで出来る所に惹かれました。

川合さん(以下、川):高校生の頃、数学と物理が好きで工学系の学科に進学しようと考えていました。先進エネルギーナノ工学科は燃料電池や2次電池、超電導など最近注目されている研究をしており、将来性があると考えて選びました。日比野研究室は先生の人柄で選びました。日比野先生と1年生の頃から関わりがあり、面倒見の良い先生だと思っていたので日比野研究室を選びました。

2.主な研究内容

福:主に、日比野研究室では二次元物質を扱っています。二次元物質とは、原子一層分の厚さの物質のことで僕たちはグラフェン(注1)や六方晶窒化ホウ素(注2)などを主に扱っています。日比野研究室では2次元物質の作製からそれらの評価までを行っており、SPring-8 (注3)と共同研究も行っています。

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 XPS(X線光電子分光法)(注4)でサンプルを評価している様子

福:日比野研究室では材料の作製から評価まで自分たちで行うことができるので、より良いデータや求めているものが得られた時には達成感があります!

(注1)グラフェン:炭素原子一層分の物質で蜂の巣のような構造を持つ。

(注2)六方晶窒化ホウ素:窒素とホウ素から成る蜂の巣格子を持つ層状物質のこと。

(注3)SPring-8:兵庫県にある世界最高性能の放射光を利用することができる大型の実験施設のこと。

(注4)XPS(X線光電子分光法):X 線を当てて、サンプルの元素の組成などを 分析する方法のこと。

3.大まかな1日の流れ

福:ゼミを除いて、決まった時間はありません。自分たちが実験をしたい時に実験をしたり、就職活動に専念するなど各々の裁量が効きます。なので、週に2日だけ研究する学生や毎日のように研究をする学生など様々です。留学をするために休学をしている学生だっています。ただし、学会発表など提出期限がある場合には実験で忙しくなることが多いです。その場合は、平日に朝9時頃に研究室に来て、夜9時に帰宅する生活になることもあります。

川:アルバイトは研究室でしなくてはいけないことさえきちんとできていれば、毎日することだって可能だと思いますよ。

4.高校生に向けて

川:大学では高校までに比べて、自由度がとても高くなるので自分がしたいことができます。なので、自分から進んで行動することが大切になると思いますよ。

福:僕はサークルのような団体活動に所属する事が大事だと思います。自分と異なる学部や学科の友人を作ると、幅広い交友関係を持てて学生生活がより豊かになると思います。

<編集後記>

日比野研究室に所属されている福家さんと川合さんへのインタビューでした!実際に研究室へ伺ったのですが、見た事もない大掛かりな機器が並んでいてとても興奮しました!大学の研究室での生活を少しでもイメージしていただくことができれば幸いです。また、日比野研究室に興味を持たれた方は日比野研究室のホームページもチェックしてみてください!

次回は、工学部物質工学課程 小倉研究室を特集します。お楽しみに!

(本記事は2020年10月26日のインタビューを基に編集を加えています。)

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