おなかいっぱいで旅を続ける

コミティア用の荷物を引き取りにコジマケンがバイクでやってきた。3か月に1度の恒例行事でもある。いつもはさらにコミティアの日の夜にN氏を加えて3人で飲んだりするのだけれど、今回は僕の都合(新井先生のリーディングスキルフォーラム)でそちらは無しだ。

「何もやってないと思われるのが嫌なので」と言って、コジマさんは描きかけの手書き原稿を持ってきてくれた。深く考えると責任重大なので、あまり考えずに読んでみた。それでもちょっと緊張する。

下書きのようなネームのような内容で26ページあった。中綴じ印刷を想定して32ページで終わらせるならあと6ページしかない。僕としては、濃密な6ページで一気に駆け上るか、それで足りないならこれまでの内容から4ページくらい削って10ページで最後の盛り上がりを作るのがいいんじゃないかと感じた。一方コジマさんは、残り6ページでは無理だし内容を削るのも苦手なので32ページで終わらせるのをあきらめる方向で考えているようだ。たくさん読めるのは嬉しいのだけど、最後まで読者の手を引けるのかどうか。映画の「ラ・ラ・ランド」や「ボヘミアン・ラプソディ」を引き合いに出しつつ意見を交換した。それにしても長い間待ち続けている熱心なファンの期待に応えようと思ったら大変なことだ。

僕の方からは、先月から始めた「毎月1本」のこととか架空ストアを閉めるかどうかのこととかを少々。ともかくお互いに「最近どう?」「何もないです」から脱しつつあるのが本当に嬉しい。長い間変化のない状態にはまっていて、本当に息が詰まりそうだったのだ。これ以上動きが無かったら、目の前をものを手当たり次第に壊す以外に未来はなかったかも知れない。そういうのはもうおなか一杯なんだよな。