オーストラリア・Perthでバスケ留学中のチビ 🇦🇺⇄🇯🇵 #8
みなさんこんにちは、岡島和真です。東京オリンピックが近づいていくなか、日本代表もだんだん盛り上がってきましたね。オーストラリア代表もたくさんのいい選手が招集されていて、とても楽しみです。
さて今回は、日本とオーストラリアのバスケを比べて、それぞれにどのような特徴があるのか話していきたいと思います。
日本のバスケについて
まず初めに、日本のバスケは世代によって、バスケが変化することが特徴です。ミニバスはチーム全体の動きというよりは、選手の個人能力の高さで勝敗を分けることが多く、飛び抜けて上手い選手がいるチームが勝利する傾向にあります。中学ではチーム力が必要になってくるものの、まだまだ戦術は難しいと考える人がほとんどなのではないでしょうか。高校になると速攻主体のチームづくりや、2対2や3対3など複数人での攻撃が増えてくるように思います。大学になると各チームがたくさんの戦術を持ち、しっかりと組み立てて戦うチームが増えている気がします。
このように日本のバスケは、それぞれの世代に異なった特徴があり、早い段階からプロバスケチームを目標とするというよりは、個人の能力を高校まで高めていき、そこから大学で本当のチームバスケを学ぶということが多いように思います。結果、個人の能力が上がり1対1に長けた選手が多くなると考えます。更に、高校は速攻を主体にしたチームが多いので、他の国に比べて運動量が多い選手が生まれてるのだと思います。
あえてデメリットをあげるとすれば、個人能力の向上に反して、組織連携が足りないような気がします。例えば他の国に比べて、ピックアンドロールが苦手ではないでしょうか。自分も中学まで部活ではピックは禁止されてましたし、対戦相手も使ってくるチームはほとんどなかったように記憶します。ピックアンドロールが主体の現代バスケにおいて、これは世界に遅れをとる要因になっているのかもしれません。スキルやファンダメンタルと同様に、チームが連動するバスケが中学・高校からできるとより良くなるのではないでしょうか。
pic: 小学生の時の自分
オーストラリアのバスケについて
オーストラリアのバスケは日本とは少し違った傾向にあります。特に今僕がいる西オーストラリアでは、プロのユースチームがメインになっているので、若い年代からプロの選手が使うようなセットプレーやピックアンドロールなど複数人が連携することが多いです。僕が属しているU20のチームでも、プロチームと全く同じセットプレーを採用し、練習中からプロに近いかたちを意識してプレーしていくことが特徴的です。
オーストラリアのバスケは、シュートやドリブルの練習をチームでするのではなく、個人のワークアウトに任されています。チームの練習時間はピックアンドロールの考え方やオフボールの動き方、セットプレーの確認など、試合に向けての準備をします。そのためか小学校の頃からドリブル練習をたくさんしてきた日本人の方が、ワークアウトをサボりがちなオーストラリア人よりも1対1の能力は高いように感じます。
pic: オーストラリアでの自分
2つの国でそれぞれ異なるバスケをしているのには、理由があると思います。身長でアドバンテージを持つオーストラリアバスケはチームが連携し、スペースを作り出すことで、楽に得点できている様に見えます。一方日本バスケは、体が小さいのでトランジションなど平面にこだわり、走って得点しているように思います。僕はそれぞれの国のバスケが、理にかなっているように思います。とは言え今年の日本代表メンバーは、選手の大型化に成功し、これまでの日本バスケを大きく変化させています。それは八村選手と渡邊選手のNBAプレイヤーやオーストラリアプロバスケ(NBL)の馬場選手を筆頭に、Bリーグで活躍する選手も国際色豊かなヘッドコーチから様々なバスケを学んでいるからではないかと思います。アメリカ代表がスター選手を集めても、ヨーロッパの強豪やオーストラリア、アルゼンチンに苦戦するのは、戦術やリズムが違ったりするからなのかもしれません。
最後に、今回僕が書いた内容はあくまで僕の私見で相対的なものです。日本にも比江島選手や田中選手のようにピックアンドロールが上手な選手もいるし、オーストラリアにもパティミルズみたいに個人能力の高い選手もいるので、一概に国の特徴だけで言い切れるものではないと言うことを書いておきます。
現在オリンピックで、2連勝中のオーストラリアのバスケにも注目してみてはいかがでしょうか。
これからもPerthのバスケについて、たくさん伝えていきたいと思います。
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