ポメラのアンケート(Pさん)

 皆さん、ポメラを使っている人がいましたら、今すぐキングジムの当該アンケートに回答を記入し、送信するのです。
 奴ら、そろそろ後継機種を作るつもりらしいです。

 デジタルメモ「ポメラ」は、僕には因縁の深いガジェットです。
 小説を書くようになって、しばらくして思ったのが、「テキストデータを出先などでも書きたいけれども、タブレットじゃ入力がおぼつかない。本当にテキストだけが打てればいいのだ。バッテリーが可能な限り保つのがいい。画面とキーボードがあるだけのツール。そんなものがないか」ということだった。その希望を全て叶えてくれるのが、ご存知キングジムより発売されている「ポメラ」であった。
 しかし、現行の機種を見て思ったものだ。「折り畳み形式はハード的にダメになるリスクが高い。また、液晶画面ももっと良い物にならないだろうか。USBでデータを転送する機能が欲しい」。
 そう思った時、颯爽と登場したのがご存知、「ポメラDM100」である。
 これが出た時は正直感動した。寝ゲロも吐いた。神と神が作り給うた全ての被造物、特にキングジム本社の存在に感謝を捧げたものだ。
 しかしポメラDM100を使ううちにはたと思った。「乾電池を、毎回入れ替えるのはちょっと面倒だ。また、ATOKの変換ソフトも組み込んでほしい。キーピッチにも余裕が欲しい。内蔵電源のスマホみたいに充電出来るものはないか」
 そう、私が案じていた所、颯爽と登場したのがこの、現行最新機種である「ポメラDM200」であった。
 これで、今まで何度良い小説を書いてきたかわからない。読書会のメモも取ってきた。日記も書いた。だが、まだ……
 この機種も発売されてからしばらく経つ。経年劣化もあろう。これを期に、キングジム御社がまた、立ち上がろうとしているのだ。
 それが証拠に、ソニータイマーでも働いていようちょうど良い時期に、上記のような「ポメラ顧客アンケート」じみたアンケートが、ツイッターのタイムラインに流れてきたのである。
 このチャンスなくして、キングジムに悔い改めさせ「Evernote」なる謎のクラウドとの連携を断ち切り、スピーカー機能搭載、SCSIケーブル端子付きの、本来の姿であるポメラを製造してもらうチャンスはないのである。
 繰り返す。キングジムの「ポメラ顧客アンケート」じみたアンケートを見かけた諸君は、今すぐアンケートに回答すべし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?