絶食とゆるい食(Pさん)

 ウサギさんの闘病記がはじまり、奇しくもウサギさんの禁食が始まったタイミングで、僕の食事制限が解除されることになった。
 そう、何日か前に書いた扁桃腺炎、あれがなかなか尾を引いて大変だった。腫れている間、扁桃腺が絶好調で炎症を起こしている間は、熱もあって、まともに食える状態ではなかったから、ウィダーインゼリーとポカリスエットしか口に入れていなかった。それから、一晩で熱が下がったことまでは前の記事で書いた。それから、仕事も始まるし、かゆとウィダーインゼリーだけでは、どうしてもお腹が空く。それで、反動もあって、外食で串焼きなんぞを食べたのだが、そこで油断した、串ものの喉ごしが、何というんだろう、まるですりむいたヒザの表面を、ウナギごはん串とか、その小骨とか、咀嚼したシシトウとかが擦り上げていくような心地で、明らかに痛かったし、食べ終わった後も、嫌な感じでジンジン傷んできた。
 ネットで引いた際に、扁桃腺炎が起きてしばらくは、喉にやさしいものを食え、と書いてあったのを守っていればよかった。それから数日、何か固形のものを飲み込む度に痛みがあったので、自分の判断で、かゆとマグロのたたきの丼というのを、晩飯にしていた。朝食はウィダー。
 しかしそれも、昨日から、ウィダーではなくパンを飲み込んでも問題なくなった。夜も喉が快調だった。というわけで、ウサギさんはがんばっている所で申し訳ないけれども、僕は先に普通食に戻らせていただいた。
 しかし、自由な食というのは、なくなってはじめて渇望がはじまる。ウサギさんも、前の発症の時に、つらさをかみしめているとか話していた気がする。
 二人して病気を話題にしていると、本当にオジさんになった感じがする……。

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