0.伝わらないことを伝えるために。

ようこそお越しくださり、ありがとうございます。数日前何気なくツイートしたことが誤読されたのを悩み、説明する為こちらへ書くことにしました。

自分が感じた違和感は【“溜まり場の成立”の仕方】

長いですが、読んでもらえると助かります。


1.お願い

・最後までお読みください。
・一部を切り取り妄言で装飾を施し、書いてもいない言葉を書いたかのように勝手に広めるのはおやめ下さい。

・引用の際は必ず出典(このnote)を明記してください。

・後半に自分の性被害の体験が数行あります。サバイバーの方でフラッシュバックする可能性がある人は読まないで下さい。


2.なぜだろう、と疑問を抱いたツイート

同時に流れてきたニュースに違和感もありました。それがこちら。


3.書いていない事を結びつけて読まれた

ほどなく、次々と引用やリプが。

「それはセカンドレイプです」(レイプという言葉が苦手なので今後は二次加害と置き換えます)

「二次加害をしてはいけないのに、このクズ!」

「女が加害者だからって、女を擁護するのか!」

Twitterの性質上、追えなくなってきていますが自分は女性を擁護した発言を一切していません。

“この事件では女性は加害者であり、子どもは守られるべきものです”とツイートで何度も伝えています。

ニュースの「みだらな行為」と、自分のツイート内容の「男は中学生くらいになると力が強くなる」の二つを勝手に結び付けて読まれたのかも知れない、と後から気がつきました。

「それは誤読です」と申し上げる他ないです。書いていないことを書いているかのように流布しないでください。

【※現在、情報が不足している中でこれ以上の議論は難しいと考えています】

裁判や続報で明らかにされるのを待ち、それまで判断を避けることとします。

このnoteはツイートで説明しきれなかった部分をお伝えするために書いておきます。


4.女性を悪とする偏向的な報道が多い

以前から、女性側への悪意ある報道が気になっていました。

まるで魔女狩りのよう。

魔女狩りとは。→水は聖なるものなので、魔女を受け入れないとされました。浮かんできたら魔女、浮かばなかったら人間である(浮かばないとどうなるでしょう?)。拷問をして、自白したら火炙り。焼け死ななかったら魔女、焼けたら人間だという中世の出来事。

このような酷い出来事があり、それが現代にも続いているかのようです。


・40歳男逮捕のニュースでは、「40歳男性と交際していた、未成年と関係を持ち売春を強要、稼ぎを生活費に使っていた」とある。しかし特に恣意的なタイトルではなく、問題にもなっていません。(事件自体は大変に問題ですが)

メディアに女性を悪者に仕立てた記事のタイトルや書き方が多すぎます。


それから、韓国で2018年に起きた男性が被害者の盗撮事件をご存知でしょうか。

記事から引用【抗議者の1人が髪を剃るのと同時に、もう1人が「違法動画撮影が根絶されるまで闘おう!」とマイクに向かって叫んだ。「男たちに告ぐ。私はあなたの性的欲求の対象ではありません! 私はあなたと同じく、一流の市民なのです!」】


この事件はヌードモデルの男性が、女性に盗撮・拡散されたのだが女性が被害者の時とは全く違い迅速な捜査・逮捕が行われた。その事にフェミニストだけではなくほかの女性たちも、日頃から盗撮やポルノ動画拡散などの被害にあってきたことを指摘し「偏向捜査反対」と声をあげた。メディアでの報道の仕方も、男性被害者に寄り添う表現だった。女性が被害者の場合はそうではないのに。

動画がUPされたのは男性嫌悪を主題にしているサイトだが、それより以前に女性嫌悪を主題にしているサイトがあった。男性嫌悪を主題にしたサイトは、この女性嫌悪を主題にするサイトに対抗してできたという。

女性を悪とする偏向的な報道は、女性に対しての嫌悪的な感情を蔓延させてしまう。ひいては捜査にも影響があるのではないか。

この事件では青瓦台の嘆願署名も集まり、大統領が予算も投じ改善を約束した。その後のN番部屋事件への驚くべき迅速な対応へと進化したように感じる。

日本でも女性への悪意ある報道は改善されるべきだし、見つけたらその場で声をあげてゆかないといけないと思う。


5.子どもへの性的加害を許さないのは当然

子どもは守らねばならない存在である。特に性被害は何をされているのかわからなかったりもします。守るべき、そう声をあげてきましたしそれは変わりません。力の弱い子ども(男女問わず)が多く狙われる現状に憤りを感じます。

ただし、力の不均衡があるのは見落としてはいけないポイントであるとも考えます。


 中学生はとても多感な年頃で大抵、大人のいうことを聞きません。体は完成してきて大人のような体格になります。その男子中学生の溜まり場になるということ。


そこをおかしいなと感じ、ツイートしました。

その後のツイートでも説明していますが、子と取っ組み合いをした時小学校低学年までは大人の女性の力でなんとか抑えることが出来る。しかし、抑えられるのはそこまでです。

あなたは取っ組み合いの力の勝負をやった事があるだろうか。もう小学校高学年から敵わなくなってきます。中学生になれば尚更。中学生はそういう身体の出来上がってくる時であり、精神的にも不安定な時期でもある。大人の言うことなんか聞きゃしねぇ。聞かせる方法があるなら教えて欲しいです(切実)。


「力が強くなっていて、成人女性と同等くらい…」

というツイートの言葉と、ニュースの『みだらな行為』を勝手に結びつけ、「力が強くなっている、成人女性と同等くらい。みだらな行為を逃げられるくらいに」と独自解釈をした人が幾人かいらっしゃいました。けれどそれは何度も言うように誤読でしかない。それについて謝罪しろと迫られていますが、そもそも言っていないので不可能です。

・二次加害発言をしていません

・女性への擁護発言をしていません



6.溜まり場が成立するまでに時間がある程度かかるはず

溜まり場に行っていたこともある身としては、溜まり場は集まる人に都合がよい居場所であることが多いと思う。経験がある方、いかがでしょうか。

成立〜維持までに時間も少々長いことかかるはずです。

どうやって集まってきたのか。溜まり場が成立するまでに、何があったのか。ここで力の強さ、そして思春期男子の難しさが思い起こされる。子どもたちが集まり溜まり場になる場所とは?

様々なご意見を頂いた。

・メリットがあるものを提示すれば簡単に集まるだろう

・中学生が弱みを握られて集められたのでは?

など。

しかし力づくで、という意見はなかった。

“長期的に力づくではなく、溜まり場が発生する理由”を、この事件では解明しなければならないのではないか。

(被害を受けた男子を加害者であるかも知れないと論じたいわけではありません。)

力づくで溜まり場を成立させたのではないなら、成人女性が力で敵わない相手をどうやって集めたのか。

女性が物凄い権力者で支配権を握っていたのだろうか。例えば溜まり場に集まることを拒否したら子どもの親の会社が潰されるとか。例えば逆らったら学校にいけなくなるとか。力以外の要因、何かがあったのでしょうか。(※前述の通り裁判か次の情報を待ちます。)


7.力の不均衡さについて

力の強さはご存知の通り

大人 > 子ども である。そして、

男性 > 女性 (もちろん個体差はある)。

この事件では、男子中学生。ほぼ大人と同じような体格になる時期。

大人 > 子ども  

大人女性 > 子ども男性 

これはある時期逆転する。

 「大人女性 < 子ども男性」になる時が訪れる。

身長も抜かれたり。家庭内暴力など子どもから大人への暴力問題になるのはこの時期に力の逆転が起きるからに他ならない。



直近では、ホームレスの男性と女性を追いかけ回し、石を投げて追い詰め逮捕された高校生男子たちの事件がありました。
なぜ逃げていたのか。高校生は未成年ですが、守られるべき存在でありながらも、もう力は大人と同等だということです。この事件も高校生は複数人でした...。


「個人➖個人の性被害」について、「男性は力が強いから逃げられたのでは」ということではありません。
そこには様々な力関係、精神的な関わりもありますので一概には言えません。


性被害のことではなく、「溜まり場の成立の過程において」ということに着目し、「力が強くなる年頃だ」と違和感を表明したツイートであった、ということ。問題視しているのは「みだらな行為」の部分ではなく「溜まり場の成立の仕方」の部分であることをお分かりいただきたい。


「みだらな行為(=性行為)が行われようとした時に被害者の力が強いならば逃げられただろう」

「〜〜だったなら逃げられた。逃げなかったのは同意したから、つまり性被害ではない。」これはいけない。

今後、類似の二次加害発言をしている人をみたら是非とも注意してください。リアルでも、ネットでも。しかし、自分はこのような事は言っていないのです。

溜まり場が発生してから事件が起きるまでは長めの時間があったのではと推測しました。



9.性被害サバイバーであり、逃げられなかった過去。

***   ※フラッシュバック注意   ***

フラッシュバックが心配な人はこれ以上進まないでください。





      大丈夫と思える方はどうぞ。


自分は性被害サバイバーです。数回書いていますが、道で男性に襲われ被害を受けました。その時に全力で抵抗しましたが、全く敵わず首を絞められ「おとなしくしろ。●すぞ」と言われました。

相手の荒い息、首を掴んだ大きな手で、何もかも終わると感じました。一瞬でその辺に転がる自分の姿を想像し、●されることを覚悟しました。同時に、どうやって機嫌を損ねず、生還するかを考えました。それほどの圧倒的な力の差がありました。

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繰り返しますが

圧倒的な力の差、

男性>女性 

大人>子ども(男性) でもあり、そして 

成人(女性)<子ども(男性)になる時期がある。

だから、女性が逮捕されたこの事件は慎重に慎重を重ねた検証が必要なのではないかと考えます。
女性が加害者であること、溜まり場の成立の謎。

子どもは無条件で守らねばなりません。それは当たり前のことです。子どもを守るというのはずっと自分も繰り返し言ってきた事です。しかし、そこで思考停止してしまっては真実が見えなくなってしまう。力の差があることを踏まえ、様々な角度から考えて事件の再発を防ぐために力を注ぐべきです。

今回の被害者となった子どもたちへのケアは十分だろうか、というのも心配です。この国は被害者へのケアが不十分すぎて年月が経過してのちPTSDを患ったりもする。

性犯罪が起きすぎている現状で、再犯防止のための徹底的な取り組み、被害者の回復のためのケア。何もかもが足りない。

ワンストップセンターへの予算の削減などしている場合ではない。予算を増やしワンストップセンターの増設、また性被害のケアを専門的に学んだ看護師「SANE」がワンストップセンターに駆けつけられる仕組みなど構築する必要がある。


10.性加害をさせない対策

再犯防止と言ったが、本当は起こってからでは遅すぎる。被害者は一生消えない傷を負う。命を削られる。性犯罪の加害者は歪んだ認識を持っていて、再犯率も他の犯罪に比べてとても高い。

性犯罪を容易にさせてしまっている現在の日本社会の風潮は異常だ。社会から「性犯罪は許されないことである」というメッセージが発せられていない。それどころか「女性・子どもは人間ではなく性的なコンテンツである」と常時、認識を歪ませるメディア、創造物の山。

女性・子どもは改めていうのもおかしいですが、人間なのです。力が男性より弱いからと云って蔑ろにしていい存在ではない。

男性たちが楽しむためのコンテンツではない

今回の事件の原因を紐解き、対策をするためにも一辺倒に「これはダメなのだ」というだけではなく、多角的な検証が必要だと考えます。

社会全体で被害が起きたら真摯に被害者の声を聞き取り、再発防止の対策をする。偏見に満ちた、女性を悪とする認識を歪ませるような報道のあり方も見直す。

誰もが当事者として関わることが大切。今回、様々な意見を頂き議論ができたこと自体は良い事だと感じています。書いていない事を書いたかのように流布されたこと以外には。

なかったことにせず問題視してゆくこと、対策をすることが本当に大切。声をあげること。

今年は刑法改正の年。世論を盛り上げ、被害者が置かれた苦しい状況を少しでも是正できるようにしていきたい。被害がなくなる世界にしたい。

以上です。長い文章をお読み頂き、本当にありがとうございました。くじら






生きててよかったな!って思う食べ物と飲み物の購入に充てさせて頂きます。 おいしい紫蘇入り唐揚げときんぴらごぼうが得意技です。ありがとうございます