見出し画像

「写真」

今日妹に久し振りにあった。

普段は身体の弱い俺に気遣いをくれて
たまにLINEとかしてくれる。

もちろん兄だから
大丈夫大丈夫って
言うんだけど

見透かされてるようで

「いつもお兄ちゃん
身体がキツい時に顔見に来るよね?」
だって。

そんなつもりは無かったけど
さすが感の良い我が妹。

あの世にビビりな俺を知っている。
いやいや、しなねーし。
でも、なんとなく不安で…

そう思っていたら
こうも言った。
「ビビりですぐ病院に行くようになったから
絶対長生きするよ」
だと。

なんとなくそんな気がして
身体はキツくても
気は楽になった。

そうそう、と何処かに行って
写真を持ってきた。

クスクス笑いながら
「最近アルバム見つけて、この写真が出てきたんだよ、なつかしいよねー」

俺が10代の頃の写真だった。

写真は時空を超えて
俺に握手してきた。

そしてこう呟く
なあ、大人になったお前は、
いや、俺はどうしてる?

あの頃の"俺は"
その真っ直ぐに澄んだ目で
今の俺をジッと見ていた

その瞬間、俺の心は記憶の過去へと
タイムスリップを
はじめた。

「写真」終わりのある物語1                                      ~現在~

________________________________

拙い文章力、表現力ですが
ご覧頂きありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?