電子コミックの成長 その2

前回、「電子コミックの成長」というのを書きましたが、ちょっともう少し書いてみようかと思い、その2という形です。

メディアドゥ(上場しているのは持株会社のメディアドゥホールディングス)という会社があります。

事業内容としては電子書籍流通事業をメインとしています。

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電子書籍の作家と読者の仲介のような形ですね。すなわち流通量が増えれば売上が伸びるわけですね。

この会社は2月決算で、直近の年度決算の2020年2月期で、決算説明資料がこちらです。

2020年2月期 通期決算説明会

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2月期なので、コロナの影響がそれほど大きくなる前くらいの時期で、前年対比で30%の伸びを見せています。

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今後の成長方針のページにも、「予想以上に拡大」という文言があるように大きく伸びて想定です。おそらく、コロナの影響でこの予測もさらに上回るスピードになるかもしれません。

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上図のようにコミックは電子化がだいぶ進んでおり、テキストだけのものはまだまだなので、コミックの電子化がますます進むとともに、テキスト分野でもある程度は電子化領域が増えていくと感じています。


もう1社みてみます。

Amaziaという会社があります。事業内容としては、電子コミックアプリの運営などをしています。

こちらも同様に直近の決算説明資料をみてみます。

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2Q累計期間の前期比対比で、売上が2倍以上の伸びを見せています。

このように、電子コミック関連は大きな成長領域と言えるでしょう。

電子コミックの成長要因としては色々な要素があると思いますが、漫画村閉鎖の影響などを根拠の一つとする説もあります。

本当にそれが原因かは証明しづらい点はありますが、もし漫画村閉鎖の影響があるとするならば、正当な権利を持つ人が報酬を得られる形になってよかったというところでしょうか。


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