松浦弥太郎「正直」を読んで思うこと

本屋に立ち寄り、その時の自分に必要な本に出会う時間が楽しい。

先日は、松浦弥太郎の「正直」に出会った。

誰もがわかる2文字だけど、社会に出て難しさを感じた言葉。

今足りないのはこれだなぁ、と感覚的に思った。


以前に読んだ彼の著書「場所はいつも旅先だった」は、正直なところ苦手だった。

人とは違う自分、憧れられる暮らし、苦くも甘い経験、

失敗を重ねながらも素敵な人たちに出会い、恋をし、成長する。

行間から滲み出る彼の控えめながらも

隠しきれない陶酔具合に思わずクラクラしてしまった。


それ以来避けていた彼の著書だが、

今回はとても素直に、全ての働く人たちにとって大切なことが詰まっていた。

特に、「人を助けるものは何か」のチャプター。

仕事とは、人を助けることである。

便利や役に立つことではなく、もっと体温を感じて感情に訴えかけるもの。

対客はもちろんなんだけど、ここの意識があることで

チーム内での方向性も明確になったり、社内でのコミュニケーションの取り方も

言葉のチョイスが変わったり、早くも効果が感じられた。


便利が溢れた世の中だからこそモノやコトの価値が見えにくくなって、

ここから先さらに淘汰されてくのも怖いけど、

こういう考えが表面だけじゃなくて、中身も伴えば

もう一歩いい時代になるんだろうなぁと思う。


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