「見下す人」も「思いやりがある人」も、どちらも良きリーダー!?
「スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール」のリーダーシップの身につけ方を読んでメモ。
1、研究で分かったリーダーシップの二面性
何人もの人にインタビューを受けてもらい、その受け答えを専門家にみせその表情まで分析するという手法で、インタビューを受けた各人が持つリーダーシップについて調べた結果、リーダーシップには二面性があることが分かったそうです。
人を見下す傾向にある人
優しくて思いやりを示す人
どちらも素晴らしいリーダーの素質があるという結果です。
データを分析した結果、「人を見下す」ことと「思いやり」は、その人の強さと知性の表れと解釈されていることが明らかになったそうです。
いかがでしょう?
この2つの共通点は「強さ」と「知性」なんだそうですが、分かるような、分からないような…
2、では、どちらのリーダーが自分にとって必要なリーダー?
それは、後者、でしょうね。
実際、同じ質問を受けた学生は「自分を受け入れてくれて、ゴールまでサポートしてくれ、人間として扱ってくれるリーダーがいい」と答えたそうです。
3、スタンフォードが定義した「思いやり」とは?
「思いやり」=「優しい」ということではなく、「スタンフォード思いやりと利他心の研究教育センター」では、思いやりを構成する要素として以下の3点を挙げています。
☑️ 他者の要求、要望、苦難に対する配慮
☑️ 他者との相互依存の気持ちを持ち、相手を思いやり、強い関係を築くこと
☑️ 他者の必要を満たし、苦しみを軽減させ、幸福のための支援をすること
読んでいて一番なるほど、と思ったのは、以下の部分です。
「自分の属している組織や地域社会が成長するのを見たい」という気持ちを根っこに持つ。そのためには個人的な成功を一番にするのではなく、組織全体のゴールを目指すことが求められるのです。
他者のニーズに心から関心を持つことも必要です。自分が成し遂げたいことのために彼らのニーズを利用するのではなく、彼らの満足感や幸福感を心から気にかけることが大事です。
4、自分自身にも「思いやり」を持つべき。
こうしてみると、他者ばかり優先すべきと思ってしまいますが、自分に対しても「思いやり」を持つべきだ、としています。
自分に対して思いやりの気持ちを持つことは、力強さの源泉であり、サービス精神を発揮するための源です。最も素晴らしいリーダーは、自分の幸福を大事にする人だと断言できます。
あまり自己犠牲が過ぎると、周りにもそれを強いてしまう、ということかと。
全く休みを取らない上司が「月に1回は有給取ってね」と言ってもなかなか取りにくい、という感じと一緒でしょうか(まぁ、関係なく休みますけど)。
著者のアドバイスは、
最高の仕事をするために、毎日1つでいいから「自分にとって最高」と思うことを続けてください。
というものです。
確かに、やりたいことを我慢して不機嫌な上司より、好きなことやってご機嫌な上司の方がいいですもんね。
5、まとめ
いかがでしたでしょうか?
「見下す」タイプのリーダーシップがどう有効なのかあまり記述はありませんでしたが、昔のリーダーシップスタイルなんでしょうね。
今は、「強さ」より「共感」がキーワードになるかと。
私自身の学びは、「満足感や幸福感を心から気にかける」という点。
「任せる仕事の内容や評価の納得感」ということは気を付けていますが、「満足感や幸福感」はあまり考えたことがないように思います。
個人的には、上司に「幸福感」まで立ち入って欲しくないという気持ちがあるので、部下にも一定の距離を取っています。
そこは人それぞれなんでしょうから、決めつけずにできるところから見ていければ。
あんまり急に変えると、それも変でしょうからね。
あと、
毎日1つは「自分にとって最高」と思うことを続ける
ですね。
なんかいい言葉です。気に入りました。
みなさまも、ぜひ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
私の読書メモですが、何かお役に立つことがあれば嬉しいです。
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