
「私のマネージャーは、フルリモートです」
(「twitter2.0って言いたいだけ」のnoteはくつざわのクソアホタップミスにより消えたのでそのうち再掲します。)
今回も長くなりそうです。
「長くてだるい、簡潔に話して」という意見をいただいたことがありますが、そんなあなたはTwitterに向いています。
想いと文量が比例してしまうのは仕方ないものです。
前置きは以上。
----
バズってすぐ、ダブルブッキング事件を多発させていた私は、マネージャーを募集するツイートをしました。
約20人ほど連絡をいただきましたが、なぜだかタイのバンコクに住む男性にマネージャーを任せ、それも現時点で私の1つの個性要素になっています。
「なぜ彼なの?」ということもよく聞かれますが
理由はすごく簡単で「一番ファンじゃなさそうだったから」です。
先入観ありきのマネジメントはマネジメントではないな、と思ったので、ただただ好奇心で連絡をくれた彼にお願いをしました。
毎月決まった日に給料をお支払いしてるわけでも、書面にサインをしてるわけでも、なにかの契約関係にあるわけでもないので
世間一般がイメージする「マネージャー」とは程遠い場所に彼は居ますし、私もそれを望んでいます。楽しいから。
-----
マネジメントに相応しいパートナーとはなんでしょうか。
スーツに身を包みネクタイを締め、タレントに「ピー」の入らない言語を使用し、仕事の入り時間に間に合うように「おはようございます」と車で家に迎えに来て、現場終わりに「お疲れ様でした」と役目を終え次第姿を消し、
「マネジメントをする側」「マネジメントをされる側」の枠組みがはっきりした人物を指すのでしょうか。
私は別に事務所に所属するような人間でもないので、いわゆるプロのマネージャーのマネジメントを体験したことはありませんし、一般的な「良いマネジメント」の定義はわかりません。
Q. くつざわのマネージャーは「良いマネージャー」なのか?
人間はおそらく人生の線の上で交わることのない間柄の人物に対してでも、理想像を掲げ、提示し、「良い人間」であることを望む生物です。己の利益になるとか、好都合だとかそんなのは関係ありません。
くつざわのマネージャー(以下ざわマネ)は、マネージャーと呼称されているがゆえに第三者からマネージャーとしてあるべき姿の理想像の上に望まずとも立たされています。
有能だとか無能だとか、勝手に理想像の上に立たせた上で、マネジメントをされたわけでもない第三者が判断するのは割とお門違いだと個人的には感じています。
物事には二面性があるので、表面上のみで判断できることは、思い込みから生まれた 言わば虚偽の判断です。
では、マネージャーという"あだ名"がついた彼はマネジメントされる側の私からすれば、「良いマネージャー」なのか?
A.良いマネージャーではねぇ
ではねぇのかよ!!!!!!!!!!!!今の流れは良いマネージャーですってなるところだろ!!!!!!!!!!!!
私も人間なのでマネージャーというものに対して理想像があったからです。
くつざわ理想像マネージャー⬇︎⬇︎
・間違っても優しく受け入れてくれる
・LINEには優しく返信
・アウェイな現場に同行してくれる
・くつざわに優しく寄り添う
・頼り甲斐がある
・メンタル面の管理がうまい
現実のマネージャー⬇︎⬇︎
・仕事遅いし何度言われても出来ないのでめちゃくちゃ怒られる
・怒り方も冷酷で怖い(普通に文字だけで泣ける)
・まず国が違うから会えない
・LINEは既読無視多め(理由は「返信する労力を使うほどの内容ではない」)
・頼ろうと思ったら「自分で考えてください」
・血も涙もない
・性格が正反対
「何か言われるのが怖いから提案はパワポでプレゼンテーション作成しよう...」
「電話打ち合わせ怖いから台本作ってしっかり伝えよう...」
「追加でLINEするとめんどくさがられるかな...」
と、恋する中3女子レベルにトーク画面を開いては閉じてをしている時期もあったほど。
徹夜で作成したプレゼンテーションを既読無視された時にはさすがに逝くかと思いました。
そんな感じで沈む私に友人などは「マネージャーが原因に沈むくらいなら別の人にすれば?」なんてよく言われたものです。
Q.ではなぜ怖い思いをしても、意地でも彼なのか
何度も言うようですが、物事には二面性があります。しかし二面性というのは誰もが知れるものではありません。
くつざわのマネージャーにおける「裏を返せば」論を提唱する際、本質を突いた「裏を返せば」を使えるのはマネジメントをされてきた私だけかと思われます。
私しか知り得ないマネージャーとしての彼の一面があります。それを踏まえた上でなぜ彼なのか。
A.知らねえ
知らねえのかよ!!!!!!!!!!!!今のはあいつのいいとこをふんだんに書き始める前フリだろ!!!!!!!!!!!流れというものを読めないタイプの人間なんですか???????????
先ほどから私の中の伊達みきおがうるさいですが、私にも明確な理由はわからないのです。あまりにも要素が多すぎて、と言ってしまえばそれで終わりなのですが、それだとnoteの趣旨を見失ってしまいます。
今回のnoteの趣旨は「フルリモートであることの不必要性の提唱」です。 以降は、それを踏まえながら読み進めていただければ幸いです。
-----
まず前提として、私は一人では何もできない人間です。「しっかりしてるね」と言われることもありますが、「しっかりしている人間のものまね」ができるだけで、キャパシティはおちょこレベルです。
その上厄介なことに「独り」という状況そのものから苦手なタイプです。
兄という名の父親と、そしてあの母親とともに20年も暮らしていると仕方のないことですが、人と関わることが大好きになってしまいます。その上親戚を含めても末っ子の私は、誰かが手を差し伸べてくれる状況に慣れきっていました。
思い返すと、変に苦労するイベントが周りより多かった家族だなと今なら笑い話にできるほどには、ありがたいことに私の周りにはいろんな場面で手を差し伸べてくれる人に溢れていました。
そんな私が二十歳にもならない頃に、
「マインドマップ作図して、企業に失礼のないように形式張ったやり取りもして、タスクとスケジュール管理しながら請求書とか税金のこととか経理周り覚えようね。それとサイト運営しつつ営業資料も作成して、無知識の状態から企業調査しながら全てのネットサービスと外部との動線設計もしてね!社会人は普通にやってるから!大至急!あと痩せてね」
と突然言われてみてください。死にます。
その時に掴んだ手が、現ざわマネです。
私は「スケジュール管理が必要だなあ」程度の気持ちでマネージャーを付けましたが、気づけば上記のこと全てをしてくれていました。
無論、私が何か言ったわけではありません。なんなら彼のおかげで「あ、こんなにやることおおかったんだ...。」と気づき、震え上がるほどです。
「企業向けサイト作成しておきました。」
「知り合いの税理士付けておきました。」
「電話の内容踏まえてセミナー資料作成しておきました。」
「(頼んでないのに)起きる時間です。収録遅れます。」←タイ時間朝4時
「僕が許可するまでSNS禁止です。業務命令です。」と、以前の騒動の際にそう言って腱鞘炎になって戻って来ました。(何をしてくれたかはそのうち)
私から「〜をしてください」と言ったことは一度もありません。全て彼のマネジメントです。
そして、彼のマネジメントは手助けだけではありません。くつざわ本人を「1人で何もできない人間」から成長させようとしています。
ここまで、私以外は知ることのなかった事実です。物事には、二面性があります。
この環境にも慣れてきた頃、「自分で考えてください」と言う事が増えてきました。
私が自分で考え、行動することによりミスが生まれ、結局彼の仕事が増えるので、彼の怠惰からの発言でないことはわかります。
よく怒られます。怒られ慣れていない私からすれば、相当しんどいです。自ら動くことがなく、助けられてきたがゆえ怒られる機会さえなかったのも当たり前なのですが。
それでは今後社会に出た時どうなるでしょう。すぐプチッと潰れます。
人間として成長すべき機会を与えてくれる、人生のマネジメントをしてくれています。
「君は人としてまだ何もできない」とよく言われるので、たぶん間違いないです。
彼でなければきっと今頃誰か優しい方にスケジュールを管理されながらのうのうと生きてきたのではないでしょうか。
少し前、自分の在り方について迷っていた時期がありました。私は芯のない人間なので、割と支離滅裂な発言を繰り返し、彼に「本気でそんなことを言ってるならもうマネージャーをしません。」とまで言わせたこともあります。
数日考え抜いた結果、「彼がマネージャーをしないのであれば今の私は成り立たない。」という結論に至りました。
酒を無理矢理かちこんで、今後はこういう方針に決めたが、もし貴方がマネージャーを辞めるなら私もSNSを辞める、というミーティング電話をしたことがあります。半泣きで。笑
しかも数日かけて台本を作成しました。伝えるのが下手なので。
それくらいに彼がマネージャーであることを望んでいます。
何が一番面白いかというと、ここまで一度も会ったことはありません!!!
しかし、尊敬と信頼の気持ちは、一方的ですが十分すぎるほど持っていました。
もちろん今も。
1人では何もできない私に必要不可欠な存在。
それが彼を意地でもマネージャーにする理由です。
-----
そんなマネージャーは、効率重視の人です。既述した仕事内容は、確かに会わなくても出来るし、オンラインの方が効率的に進みます。
マネジメントをされてる私は、性格は彼と正反対です。
無駄な時間でも、楽しく過ごせる可能性があればその時間を喜んで過ごします。
たぶん仕事ができない人間の言うことでしょうねコレ。
そして母の自営業の元、いろんな年代のいろんな人と関わり、楽しんできた私からすれば、尊敬する人間に会いたいと思うのは当たり前です。
効率が悪いだとかタイに住んでるとか、関係ねえよ。としか思いませんでした。
そしてちょうど、タビイクさんからタイに飛ばされる企画が舞い込んで来たので、行きの飛行機ではウキウキでマネージャーに手紙なんか書いてたものです。(なんか恥ずかしくて渡しませんでしたが)
ゲートから出てきたのは、26歳金髪の肌の焦げた酒好きな若者でした。
思ってたより身長は小さくて、声も電話より少し高くて、よくバカにしてきて、よく笑う人でした。
その人と会って、少し話すだけでもいいんです。
でもできればたくさん話して、たくさん知りたいです。「煙たい」「だるい」と何度言われたことか。
たった7日間一緒にお酒を飲んで、海で投げ飛ばし合って、おそろいのムエタイパンツを買って、数え切れないくらい笑っただけなのに
「聡明で冷たくてよく怒るマネージャー」
から
「聡明で冷たくてよく怒るけど、よく笑うコウさん」
に変わります。
フルリモートマネージャーへ
確かに、会う必要はありません。
でも、会わない必要もないですよね。
来月は日本に来るし、冬は私がジョージアに行く。
効率悪い以外に何か問題ありますか?
ツイッター用にこの話を簡潔に書くとこうなります。
「私がnoteを本格的に始めた理由は、よく怒る彼が唯一「書くこと」は少し褒めてくれるからです。それくらい人を動かす能力のある彼は、会ってみたらよく笑う人でした。やっぱ会うってイイね!」
いかにnoteというサービスが大切かわかります。
何でもかんでも簡潔に書けばいいというものではありません。
ご一読いただきありがとうございました。