見出し画像

聞こえない人が救急搬送されたら...

こんにちは、くつば+のふみと申します。皆さんは緊急搬送されたことについて考えたことがありますか?ここでは、緊急搬送されたことの経験談や緊急時における意思疎通手段について話をしたいと思います。

☆緊急搬送されるまで

私自身、三年前に東京理科大学のイベントに参加していた時のことです。この日はとても暑く午前中から借りた教室内でイベントを行っていました。午前中は普段通りとても元気でしたが昼から急に熱が39度位まで上がりました。夜の飲み会は参加せずに友達と一緒に帰路に就きました。金町駅からつくばエクスプレスの乗り換え口である北千住駅まではなんとか足を動かすことができました。その後、急速に症状が悪化しつくばエクスプレスの北千住駅の改札口では、全く足も腕も全く動かすことができない状態になりました。友達やそこにいた駅員さんが救急車を呼んだ方が良いということになり、私もそれに納得した上救急車で近くの病院に緊急搬送されました。

☆緊急搬送されて感じたこと

その時は、補聴器をつけても殆ど聞き取れず、手指も動かせない状態でした。緊急搬送されて病院に着いた後に忙しく動く看護師さんやお医者さんに世話されたことは、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

この時に一番役に立った事は、緊急連絡先をあらかじめiPhoneに登録してあったことです。そのことによって相手にスムーズに救命士に緊急連絡先や住所を伝えることができました。IPhoneもAndroidも登録すればロック画面から緊急連絡先を開くことができるので試してみてほしいです。

iPhoneにおける緊急連絡先の登録方法

Androidにおける緊急連絡先の登録方法

☆緊急搬送された後に感じるようになったこと

また、病院に着いてからも医者や看護師が私に対して口頭だけでどんな医療措置をしているのか伝えたため、彼らが述べた内容が全くわからずとても不安でいっぱいでした。突然の病気で声を出す力がない方はもちろん聴覚障害者、脳性麻痺で発音が困難な方、いろいろな国から来て日本語があまり得意ではない方の割合は年々多くなっているので文字より絵の記号で理解して指さしでもコミュニケーションできる仕組みが整えれば良いと感じました。

また、大学で教えてもらっていた英語の先生のご主人が「ユニバーサルデザインによる聴覚障害のための緊急カード」について研究をしていたこともあり、英語の教授がそれに関する研究を教えてくれました。私は、この論文に載せられているイラストを見て、日本語だけでなく文字がないバージョンや複数言語が掲載されたバージョンも試しに作って同じように評価実験をしたいと感じました。また緊急搬送された当事者として緊急時や平時、緊急時問わず病院における聴覚障害者のコミュニケーションについて研究したいと強く思いました。

論文に掲載されていた自分の症状を伝えるためのイラスト

痛いところをここと指さしできるように体の部分と我慢できるかどうかの痛みの強さが指さしで意思を伝えられるようになっているカードのイラスト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?