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壁の上以外からも景色は見える

「平等」とか「公平」を表すときによく使われる、壁を上からのぞくイラストがあります。それに私は違和感を覚えていて、、、

こんばんは、くつばこのりこです。パラリンピック、閉会しましたね。パラリンピックにしかないボッチャのような競技も、車いすを使ったバスケやテニス、バドミントンも、とても盛り上がっていました。全競技の中で最後に戦った車いすバスケの決勝は、常に競る展開が続きあと一つ、あと一つと息を忘れて見入ってしまうほど。結果として勝利とはなりませんでしたが、堂々の銀メダルを獲得しました。2年前、車いすバスケの天皇杯を見に行ってからずっと気になっていた車いすバスケが純粋に面白いスポーツとして広まるチャンスとなったパラリンピック、今後に活かせるといいなと思います。

☆平等とか、公平を表すあの図

左が平等で箱を一つずつ身長差のある3人に渡していて、右は公平で箱の数を変えて、目の位置を合わせている

出典を明記したいのですが、どなたが書いたものなのか見つからず、、、
直接画像を拾ったサイトとしてこちらのまとめサイトを載せておきます。
https://buzzap.jp/news/20141111-equity-vs-equality/

サッカーを観戦する、身長の違う3人とその3人の前に立ちはだかる壁を使ったこの比喩。同じ高さの箱を踏み台にする図と、違う高さの箱を踏み台にしてサッカーの試合が見えるようにするという工夫がされています。
左の図が「平等」、全員に同じような待遇をすること、左の図が「公正」、それぞれにあった対応をすることで結果として得られるものが同じになることを示しています。

☆本当に見えるものを同じにするべき?

でも、右の図は本当に目指すべき姿なのでしょうか? たしかに、見える景色が一緒になって、楽しく試合観戦ができます。でも、みんなが全く同じ景色を見るのって、少し怖いと思うんです。ということで

☆壁に穴をあけてみよう

穴が開いている壁

壁に穴をあけてみようと思います。ぼこぼこぼこ。私の画力の問題で、壁の前に立つ3人は書けなかったのですが、それぞれの頭の高さに壁に穴をあける、ということです。

☆それぞれの見え方を生かしたい

こうすると、何も乗らない場合下からの方が見やすい人は、下から見るのもありです。つまり、下からじゃないと見にくいプレーも見ることができます。もちろん本人が上から見たいときは箱を使えるようにするべきですが、普段下から見ている人は下から見る視点に慣れていて、その方が多くの情報を得られるかもしれません。または、立った時に壁の向こうが見える人よりも、一番下の穴から見るなら見やすいとも言えます。

☆「障害者」や「マイノリティ」だから
 見える視点を大切にしたい

健常者に合わせるような支援だけではなく、「障害」や「マイノリティ」だからこそ見える視点を活かせる社会にしたいなと思います。耳が聞こえにくいからわかること、目が見えにくいからわかること、ASDだからわかること、同性愛が普通だからわかること、背が低いからわかること、色々あると思います。それらを同じにせず、物事を多角的に見ることができたら、総合的にもっと強くなれるのではないでしょうか。

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