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A5変型裁断コピー本を作る

思い起こせば初の本が出版社への原稿持ち込みで(高校生、大学生の頃に書いた詩を大学生時に持ち込んだもの。自費出版高いので親に借金して作りました…金額は伏せるけど今ならオフセットで特殊装丁盛りまくってもお釣りがわんさかくる額です、勿論全額ちゃんと返済したよ!)それがA5変型裁断のましかく本でした。ましかくが好きなんですよね、恐らくポラロイド写真を撮るのが好きなので馴染みのある形なんですよね。

初の本が出版社様の自費出版、そうして次々本を出したかというと何故だか次の本に行くまで十年以上かかっているのです。創作はずっとしていたのですがイベントに行った事が未だにないのであまり発想がそこへ至らなかったのかな? いにしえのオタクなので今ほど印刷所も多くなく価格も高かったように記憶しているので、そこがネックだったのでしょうか。記憶もだいぶあやふやです。あまり人の来ない詩の個人サイトを七年か八年か続けていましたね。HTML手打ちでね…!ジオシティーズとかロリポップでね…!お題配布とかもね…!していましたよね!BBSで使用報告とかしてもらってね…!

話が逸れましたが自費出版から十数年経過したあたりで写真展をカフェの壁でひっそり開催したのでそれに合わせたテーマの写真詩集をキンコーズさんで製作しました。それの再販をポプルスさんでしたのが初の出版社での同人誌ということになるのかな?(B5全ページフルカラー) で、二次創作で再録本を二冊、文庫本で出しました。コミックモールさんと、ちょ古っ都製本工房さんで。でも予約がどうにも苦手でして、予約なしの印刷所さん教えて欲しい! というツイートから教えていただいたのが、おたクラブさん。以来入稿の楽さ、分かりやすさにこちらで三冊出しました。推し印刷所です。 安価でありがたいです。A5二冊とA5変型裁断のましかくを出しました。

そして本題。ここへ来てようやくコピー本って楽しそう…! のターンがきました。検索してみると手製でそんなに素敵なものが出来るのか! というものから自宅のコピーで私も出来そうと思うものまで本当に色々…版も沢山でワクワクしてまいりました。

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作ろうと思ったのがA5変型裁断のましかく本。やめとけばいいのに…初心者に見合ったコピー本にすればいいのに…だって…ましかく絶対にかわいいでしょ…Canvaでぴゃっと表紙は4272px×2177pxで作りました(確か)それを後から裁断しないといけないので印刷所様のA5表紙のテンプレートに貼り付けてそのまま印刷。

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本文はありがたくもいただいたA5正方形のWordテンプレに流しました。154×154(塗り足しアリ)余白とかをいじって試行錯誤もしましたがテンプレが最強。Wordと戦う暇があったら本文を書くのです。最終的に本文は30ページになりました(もうちょっと気楽に薄いものの筈でしたが)面倒な面付け、頭が弱いので数時間戦いましたがどうにもならずセブンイレブンのネットプリントに頼りました。このA5正方形のWordをPDFにしてネットプリントに登録。小冊子、右綴じ下綴じかなんかでA4の紙が両面印刷されて出てきます。これで原紙の完成です。セブンイレブン様に足を向けて眠れない…本当に感謝が尽きない、いっぱい買い物します。

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今回の大変だった点その1(私が粗忽だった点その1)面付けをクリアしたもののノンブル(ページ数)を振らなかったので綴じる順番が合っているかの確認作業が大変でした。ノンブルも毎回Wordさんと喧嘩をするのでコピ本だし省こう! というのが私の数週間前の行動でした。浅はかだったか…。

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今回大変だった点その2(私が粗忽だった点その2)縁まで印刷出来ずに白枠が残ってしまい、今にして思えば白枠残しのデザインでカットをすれば良かったのですが思い付かなかったんですよね…

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DAISO様で購入した裁断機でシャーッとやっていましたが1センチ未満のカットは押さえる部分に紙が乗らないので上手く切れないと判断し手裁断に切り替え。

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たいした部数ではないですが利き腕が死亡しました(しばらく右手が痺れていました)

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出来た出来た! 表紙が出来た(慣れるまでの10部は死ぬほど時間がかかりました)

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本文は上4センチ、下3センチ裁断。本文を挟んでみたら、化粧断ちとかいうレベルじゃないはみ出しに笑いました。終わらない…! コピー本の製本が永遠に終わらないよ…!

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化粧断ちを1センチほどしまして、ようやくコイツの出番! ホッチくる…だっけ…中綴じホッチキス。(最近見た麻雀映画で主人公がホッチキスで止血されていました…以来ホッチキス見ると思い出します)(余談)

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あっ! これだ! 私いまコピー本作ってる!(実感遅いが?)ここまでの紆余曲折も多分頭が良くて器用な方ならちょいちょいで終わると思うのですがめちゃくちゃに不器用なのでホッチキスの位置が定まらなくて…手は相変わらず死んでましたね。

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このホッチキスの下手さ、目を瞠るものがある…これで100円+送料180円いただいたので土に埋まりたいと思いながらホッチキスしてました。器用になりたかった…繊細な人間になりたかった…(無理でした)

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 seriaさんやらDAISOさんやらに助けられながら…

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梱包してお手紙を書いて、無配を付けてboostしてくださった方向けに小説を書いてスマートレターに詰めて発送です(コピー本さては脱稿からが本番…!?)(めちゃめちゃに長かった)boost用の小説はクラフト紙に印刷しました。A5で書いたものを、印刷時に横長、両面、短辺綴じ、でオッケー。これも頭よわよわなので大量のミスプリントを吐き出す自宅コピー機にソウルジェムの濁りをみました(だからnoteに書き留めておこうと思ったんですよね)

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今回の表紙はこれでした。賞状用紙にと書いてあったのでもう少しつるつるしているのかと思ったら違いましたね。次は光沢紙にしてみようかと思います。表紙も中身もクラフト紙でもかわいいだろうな。表紙だけ印刷所にお願いするのもアリだろうな。自宅プリンターで何も設定を変えずに厚口が印刷出来たので職場の古い印刷機とは違うんだ…としみじみしました(紙詰まりが一度もなかった)

という初のコピー本作りにチャレンジ編でした。これは二次創作の本なので、次は一次創作でコピー本を作る予定でいます。無難にA5かも知れないですがB6もかわいいなぁとか思い始めてまた苦労しそうな予感。B5を真っ二つにしてB6の横綴じ、絶対にかわいいんですよね。A6の横綴じも絶対にかわいい。Wordからして地獄をみそうですがやりたいことはやってみる、そしてめちゃくちゃ苦労するけどそれも楽しめちゃうタイプ(マゾなのか?)なので近いうちにまた試行錯誤するかも知れません。私調べによるとB5真っ二つB6横綴じは50部から(オフセット)が多かったです(つまり100部と余部がきちゃうんですよ震える)(上下別データでも50部は捌ける自信がない(`・∀・´)!)B6横綴じ自体は沢山出来る印刷所ありますが片方破棄でなく真っ二つの両方納品となると、という話。なので自宅で出来たら楽しいなぁでも難しそうだなぁと思っているところです。取り敢えず初めて作ってみたコピー本は大変だったけど楽しかった! です。最後まで読んでくださった方ありがとうございました。なんにせよ大事なのはいつだって本文!

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