見出し画像

起業家必読!「編集者に断られ続けた」が「500万部」バカ売れした「哲学書」~一大ムーブメントを生み出した大ベストセラーを読もう!

こんにちは、TecchnoProducer株式会社 CEO/発明塾 塾長 の 楠浦(くすうら)です。今回は、7月20日の本を語る会」で紹介する本の一つを、事前紹介しておきます。

結論から言うと、この本の出版経緯自体が

「非常に、起業家的」

なので、その辺も含め、ぜひ読んでいただきたい、ということです。

「読みます!」

という方は、ここで離脱くださいませ(笑

ここでは、ネタバレを避けるために、内容に関することは、ほぼスルーします。ご注意ください。それよりも

「なぜ、この本を読むのか」
「どう、読むのか」
「そもそも、この本の何がすごいのか」

について、語っていきます。


誰もが知ってる定型句「Zen and the art of 〜」を生み出したすごい本

Amazonで、「Zen and the art of 」と入力してみましょう。

検索結果は、こちら

どうやら、何か思想的なことを伝える文書を作るときのタイトルとして、英語における

「定型句」

のようです。面白いですね。Zen という言葉は、英語の定型句に取り込まれているわけです。元英語講師(@甲斐塾)として、一つ勉強になりました。

実はこの定型句、今回紹介する本のタイトルから、生まれたようです。

「英語において、ポピュラーな言い回しを一つ作った本」

って、すごくないですか?

一つの世界を、作っちゃったわけですよね。

そのあたり、以下記事に、解説があります。

500万部売れると、世界が変えられる、ということでしょう。

「哲学に関する本」

で、あったとしても。


「121人」の編集者に断られたが、大ベストセラーに

まず、前書きを読んでみましょう。こういう本は、飛ばし読みせず、じっくり読むことにしています。

「この本に関しても、確かに誰一人その未来を予測することはできなかった。当時を振り返ってみると、121人もの編集者に出版を断られた後、たった一人の編集者が、この本には出版を決意させるだけの説得力があると言って、3千ドルの標準的印税の前払いを提示してくれた。そして、きっとこれが最後の支払いになるだろうが、気を落とさないようにと言った。この種の本は、金銭ずくではないというのである。」

いいですね(笑

121人の編集者の気持ちは、とてもよくわかります。私も、哲学に興味が無ければ、この本は買わなかったと思います。中身は哲学書だからです。

出版を決めた編集者も、売れるとは思ってなかったんですね。これも納得です。この本が売れると思ってた人がいたら、「普通の感覚でいうと」ちょっと頭がおかしいと思います。私はそういう人が大好きですけど・・・。

まぁ、そういう感覚でなければ、発明塾(学生版)で、どうなるかわからない発明を支援したり、弊社の仕事として発明に取り組んでもらったりはしません。そういう意味で、この本の著者というか、出版の経緯に、いろいろ感じるところがあります。なので、皆さんに「前書きを読んで欲しい」と思ってます。本編は、お好みに任せます(笑

割愛しますが、実際出版すると

「ベストセラー入り、映画化の申込、海外出版、講演依頼・・・」

が立て続けに来たそうで、どうやら、口コミでじわじわ人気とかではなく、いきなりの大ベストセラーだったようです。


「文化の担い手」がベストセラーを生み出した

ネタバレ防止のため、相変わらず「前書き」を読みます。

スウェーデン語に「クルツールベーラー(kulturbarer)」という言葉があるそうです(aの上についていた記号は省略しました)。「文化の担い手」という意味だそうです。著者曰く、この本が売れたのは、文化の担い手のおかげであると。前書きには

文化を担う書物は、ラバが荷物を背負うように、その背に文化を負っている

と書かれています。小難しい言いまわしがちょいちょい出てくるので、詳細は再び割愛しますが、結果として、ヒッピームーブメントの流れを、うまくとらえた本だったようです。禅とオートバイ、たしかに、ヒッピームーブメントの象徴ですね。

彼の言葉を借りれば、この本が受けた理由は

「この本のなかで、私は物質的な成功に代わるものとして、もっと真面目な代替を提示している。それは代替というよりも、むしろ「成功」の意味を拡大することである。つまりいい仕事を見つけて、何のトラブルもない安穏な生活を続けていくのではなく、その意味をもっと拡大することでもある。こうすることによって、内に閉じこもることのない積極的な目標が仕事に与えられる。この本が成功した要因はそこにあると思う。文化全体が求め続けていたものが、偶然にもこの本が提起すべき事柄と一致したのである。」

ということだそうです。

哲学の本格的な本ではないのですが、哲学の考え方(そして、対話的手法)を用いて、物質的成功の

「その先」

を求めていたヒッピーに上手く刺さる考え方を提示できた、ということなんでしょう。でもこれ、仕事術としても参考になります。

「自分なりに、仕事の意味を拡大し、積極的な目標を与えることで、仕事を楽しむ」

というのは、7つの習慣でも取り上げられている、主体性を発揮する、という考え方に通じると、私は思います。


要するに、何がすごいか

私の見解を、まとめておきましょう。

121人の編集者に断られた

普通あきらめるでしょ。ということは、普通ではない何か、があるということです。何があるか、ぜひ読んでください。

出すことに決めた編集者も、売れるとは思っていなかった

そういうもんなんですよね。私も、本人が本気なら任せるけど、私自身は半信半疑、ということはよくあります。だれか一人の「確信犯」が、世の中を変えます。全員信じられるまで証拠が集まることはありません、というか、集まるころには、「すでに世界は変わってます」。なので、最初に私がこの本を紹介して、読む気がしなかった方、それでいいんです。それが普通です。でも、この記事を見たら、読んでください。少なくとも「前書き」は.つまり、上巻だけ買えばよい、ということになります。気に入ったら、下巻もどうぞ(笑

Zen and the art of 〜という、英語の定型句を生み出した

言葉を作るって、すごいです。世界を変えてます、この本は。しかも、タイトルで。いろいろ、すごいですね。断られ続けるところからの、世界を変える、というギャップが大好きです。というか、世界を変えるものは、「普通の人に拒否され続ける」ということなのかもしれませんね。そういう点で、起業家の人に読んでいただき、勇気づけられて欲しいなぁと思ってます。ちなみに、別の意味で(内容が発明に役立つので)発明塾の必須図書になってます。


最後に~読まないけど内容が知りたい方へ

ネタバレになりますが、書評を一つ掲載しておきます。


おまけ~「オートバイ」何の機種?

完全に趣味の話です。バイクマニア以外はスルーしてください(笑

川崎重工でオートバイのエンジン設計の仕事につくぐらい、バイクが好きな人間ですので、一言だけ書かせてください(笑

この小説で登場するのは、BMWの「R60」というバイクです。

ちなみに私は、川崎重工退職後、BMWのR65というバイクに乗ってました。味があって、とても良いバイクです。以下で紹介されているのと、同じ型式のものです。

BMWの公式サイトにも、古すぎて載ってません。でも、旧車のカタログもサイトにUPしたらいいと思いますよ、BMWさん。ファンが増えますよ、きっと。Kawasaki さんも、ご検討ください。

ちなみに、R65の後は、しばらく以下に乗ってました。時速300キロがでる、モンスターバイクです。R65の前は、以下の一つ前のモデル(C型)に乗ってました。やはり Kawasaki が好きなようです(笑

これも、歴史を作ったバイクです。どうも私は、歴史を作ったものが好きなようです。


楠浦 拝


P.S. メルマガ(無料)も、ご活用を。








この記事が参加している募集

人生を変えた一冊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?