くすりとら(薬虎)

神社の留守番パートタイマー。おおさか・北浜

くすりとら(薬虎)

神社の留守番パートタイマー。おおさか・北浜

最近の記事

敬老会の落雁、虎穴に放り込まれる事。

去る九日は重陽の節会で、昨日は敬老の日だった。 老いを得るとは「善い」ことだと、自分は教わってきた小虎時代だった。 その通りであると思うし、そうであってほしいと常々、願っている。 奇数月の内、一桁が重なるゾロ目の日は節句があり、どの節句も自分は好きだ。一月七日の七草、三月三日の桃、五月五日の菖蒲、七月七日の笹、そして九月九日の菊。 それぞれにちゃんと佳日の名前が与えられているが、自分は植物の節供呼びの方が好きである。母がそう呼んでいたのもあるが、彼女は、各飾り物がおまけで植

    • 薬虎、鶺鴒の鳴声を流し始める事。

      セキレイの鳴き声など聞いたことがない。 いや、もしかしたら聞いたことくらいはあるのだろうか。ひょっとすれば、聞きなれている方なのかもしれない。「あれはセキレイの鳴き声だな」と解する知識と情緒を持ち合わせていない自分が、鳥たちの鳴き声を一緒くたにしているのだろう。 実をいうと神社界にとって鶺鴒(せきれい)は、鶏、烏と並ぶ神鳥である。典拠からいえば、聖鳥と申し上げるべきか。 神道文献では、夫婦のあり方を神代のすめがみに教えたもうた佳い鳥だと言い伝えている。 九月十二日。暦の目

    敬老会の落雁、虎穴に放り込まれる事。