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新社会人の皆さんへ・・・私がパナソニックの新入社員に話したこと

パナソニックの楠見です。
いつも私のnoteへの投稿をお読みいただき、ありがとうございます。

本日2022年4月1日、パナソニックは「事業会社制(いわゆる持株会社制ですが、あくまでそれぞれの事業が主役という意味を込めて当社ではこう呼んでいます。)」に移行しました。

それぞれの事業で誰にも負けない仕事をして、物も心も共に豊かな理想の社会の実現に貢献していく。


今日は、改めて、グループ全体でその決意を新たにした日となりました。 そして、その今日、パナソニックグループに1000名を超える新入社員が入社しました。新たなパナソニックを作り上げていく門出の日、新入社員への期待、思いは今まで以上に強くあります。

もしかすると、新社会人の皆さんにも参考になるところがあるのではないかと思い、今回は、私が当社の入社式で話した内容を原文で掲載させていただきます。

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はじめに

2022年度 新入社員の皆さん、ようこそパナソニックへ。グループCEOの楠見です。本年も、多くの方々をパナソニックにお迎えすることができ、大変嬉しく思います。皆さんのご入社を、心より歓迎いたします。

さて、本日4月1日、パナソニックグループは事業会社制へと移行します。皆さんは、この大きな転機にご入社いただきました。

事業会社制は、事業会社や事業部が主役となり、それぞれが向き合う社会やお客様にお役立ちを果たしていく。

そしてそのお役立ちの大きさやスピードにおいて誰にも負けない。

そのためにも、皆さん一人ひとりが、自分の全能力を傾けて積極果敢に挑戦する。また上司や同僚の支援のもとで安心してそのような挑戦ができるグループに変革することが目的です。

私たちを取り巻く環境変化は、年々激しさを増しています。

直近の2年余りを見ても、私たちの暮らしや仕事、社会そのものが大きく変化を遂げました。

しかし、環境や会社の形は変わっても、私たちの使命は変わりません。

創業者・松下幸之助は、創業から14年後の1932年、企業の本当の存在意義は、「精神的な安定と物の豊かさが相まって人生の本当の幸福が実現する。その実現こそが企業の使命である」と気づきました。

それ以来、「物と心が共に豊かな理想の社会」を実現するために、パナソニックは様々な事業を展開してきました。

そしていま、私たちはこの使命を引き継ぎ、世界全体の喫緊の課題である地球環境問題の解決や、社会で暮らし、仕事をするすべての人びとが快適で安心で、心身ともに健康で幸福な状態、すなわちウェルビーイングへの貢献を目指し、「幸せの、チカラに。」という新たなブランドスローガンを掲げて、新たな歴史をスタートさせようとしています。

皆さんには、ぜひ、新しい力、柔軟な発想で、パナソニックを牽引いただきたいと強く期待しています。

 

大切にしてほしい考え方と期待

その上で、今日からパナソニックでご活躍いただく皆さんに、大事にしていただきたい考え方を2つご紹介しておきます。


1つ目は「自主責任感」です。

「自主責任感」とは、自分たちのなりたい姿に向けて、一人ひとりが全能力を傾けてより良い方法・手段を生み出し、それを果敢に実行し、その結果、より大きな成果をあげることをミッションと捉えることです。

パナソニックで働く一人ひとりが「自主責任感」を誓い、そのもとで積極果敢に挑戦し続けることが、改善に次ぐ改善、改革に次ぐ改革、革新に次ぐ革新につながり、皆さん自身が「なりたい姿」に近づいて行く。

そして、その結果、会社としても誰にも負けない品質・コスト・サービスを実現し、社会やお客様にお選びいただけるようになる。

そうなってはじめて、私たちパナソニックが、理想のくらし、理想の社会の実現に貢献できると確信しています。


2つ目は「衆知を集める」です。

 「衆知を集める」とは、誰もが言うべきことが言い合える風土をつくり、より質の高い意思決定を迅速に行って行くことです。

世代も国籍もバックグラウンドも異なる人が集まっているパナソニックだからこそ、衆知、すなわち皆さんの知恵を集めて、経営を進める。

これを繰り返していけば、大きな成長につながると信じています。

皆さんには、新入社員だからと臆することなく、「自主責任感」と「衆知を集める」意識をもって仕事に取り組んでいただきたいと思います。

そして、皆さんのフレッシュな意見が従来のやり方・古いルールを変え、革新を進め、パナソニックグループの未来を創って行くことを期待しています。 

最後に

冒頭申し上げました通り、パナソニックはいままさに新たなスタートを切り、未来に向けた一歩を踏み出しました。

極めて激しい社会環境の変化の中、私たちが将来にわたり発展し続けることができるかどうか。それは、これからの私たちの挑戦にかかっています。

社会やお客様と向き合い、より大きなお役立ちを果たすために絶えず挑み続けることで、パナソニックグループ全体を輝かせていきたいと思います。

ぜひ、その姿に向けて、全員で力強く前進していきましょう。

ご入社、本当におめでとうございます。皆さんのご活躍を心から期待しています。

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さて、改めまして、新社会人の皆さん、おめでとうございます。皆さんも今日は、それぞれに新たな希望を持ち、新たな決意をした日だったと思います。

今からの社会人人生の中では、時には思い通りにならないことや、困難にぶち当たることもあるでしょう。でも、困ったときは一人で悩むよりも、上司や先輩に相談したり、教えてもらったりしながら、自ら創意工夫をして、道を切り拓いてください。 

そうすれば、それらが自らの糧となり、必ず成長に繋がります。そのためにも、今日持った希望や決意を忘れないようにしてください・・・スマホの中のメモに書き留めておくも良し。

そして、皆さんお一人おひとりがこれからの社会人人生において、心身ともに健康で、活き活きと活躍され、輝かしいものになることを、心から祈っています。


パナソニック ミュージアム「さくら広場」 2022年4月1日撮影 

 


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