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【対談記事】林檎園うえはら:上原航輔【初恋のりんごジャム】

「and music product」第二弾であるりんごジャム「初恋のりんごジャム」。
ご好評をいただき販売2日で即完、今月には「初恋のりんごジュース」が追加販売となります。

今回はジャム、そしてジュースをご提供くださった長野県にあるりんご園「林檎園うえはら」の上原航輔さんをお迎えして、and music product化するまでの経緯や感想、上原さんご自身についてもお話させていただきました。

りんごジャム × 音楽のはじまり

二上:実はまだ上原さんと出会ってからは、1年経ってないんですよね。

上原:そうですね、確か2017年の10月末にお会いしたのが最初ですよね。僕が東京で出店していた時に撮影に来ていただいたのが一番最初ですもんね。

二上:そう考えると、10月末にお会いして、MVの撮影に行かせていただいたのが11月、パッケージ完成から販売開始が5月なので、この約半年の間にどどどーーって動いたんだですね(笑

上原:確かに、そう考えるとすごい急ピッチですね(笑

二上:上原さんと初めてお会いさせていただいたときは、まだ僕自身kusuguruのことを発表する前で、水面下でMr.good Blendを仕込んでいるタイミングで。上原さんに僕から簡単な自己紹介をさせて「音楽でこんなことをやろうと思ってるんですー」っていうのを少しお話させていただいている時に、「あ!!」って閃いてしまって。今回、ジャムやジュースとアンプさせていただいたユニット「Dee&Mee」で歌っているオリジナル曲「初恋」は、島崎藤村の「初恋」という作品にメロディをつけて楽曲として発表しているんですが、この作品って林檎畑をシーンに描かれる淡い初恋の歌で、島崎藤村自身も長野県出身だったんです。で、目の前にはすごく美味しいりんごを丁寧に作られている長野県のりんご農家である上原さんがいらっしゃる。これは、お誘いするしかない!!って感じで、お会いした初日にいきなりand music productのお誘いをさせていただいたという。笑

上原:いや、でも本当にすごい偶然ですよね。狙っても中々できないですよ。

二上:最初にこの話を聞いた時って、どんな印象でしたか?

上原:斬新な試みで、面白そうだなって思ったのが率直な感想でした。やっぱり音楽ってCDで買うっていうイメージが僕自身強かったので、こういう他の商品と一緒に届けるっていうのは、すごく新鮮だなと。僕らみたいな農家でも思うことですが、やはり「出会い方が増える」というのは、発信者にとっても受け取り手にとってもすごく素敵なことですよね。

二上:突然のお話で、しかもそのときはまだ形にもなってなかったプロジェクトだったのに、快くご一緒していただけて本当にありがたかったです。

「おいしさに向き合う」ということ

二上:音楽と果物なので、フィールドは違いますが、同じ「ものづくり」をしている人間として、上原さんがりんごや他の農作物を育てる上で意識していることや想いとかは、改めて伺ってみたいです。

上原:やっぱり「おいしいものをつくる」っていうのはシンプルですけど、一番大事にしてます。りんごなんかは特に手作業の部分が非常に多いので、木や果実としっかり対話して、出荷するその瞬間まで丁寧に、というのは心がけてますね。

二上:上原さんのお家は、代々農家さんなんですよね?

上原:そうですね、実は100年ぐらい続いている農家で、りんご農家としては僕で3代目になります。農家としてだけで数えると、4代目ですね。

二上:もともとはサラリーマンをされていて、それをやめてご実家を継がれることになったと思うのですが、それに至った経緯とかってあるんですか?

上原:最初は東京で働いていて、すぐに仙台に転勤になったんですね。僕が仙台に行った年って震災の年だったんですけど、あるきっかけで宮城県の女川町というところにボランティアで行く機会があって、そこで地域NPOの方々と外から人を呼び込むにはどうしたらいいかっていうのを何人かでチームを組んで、取り組んでいたんです。その中で、「地元をもっと盛り上げたい」っていう思いで、地元出身の方々が、地元に根付いて仕事をしている姿を見て「あぁ、この姿ってかっこいいな」って思ったんです。そこから、自分には地元長野に農家という代々続いているものがあって、大げさにいうとそれって僕にしかできないことだなっていう風に気持ちが変わっていって。それがきっかけですね。

二上:そうだったんですね。僕は静岡県出身で、農業にも興味があるので個人的に色々調べたり勉強したりしているんですけど、静岡もそうですし全国的にも今農家さんの後継者不足だったり、耕作放棄地の問題だったりってすごく深刻だと思うんですけど、この上原さんがお仕事をされているエリアでも、そういう問題ってやはり多かったりしますか?

上原:多いですね。僕も、戻ってきてから気づいたのですが、やはり後継者がいないっていう理由で使われていない畑は多いですね。

二上:背景にある流れや理由は違いますけど、僕は音楽と農業って今すごく似たような状況にあると思っていて、どちらも今の状況を打破していかないといけないところにいる業界だなと思っているので、and music productとして今回ご一緒できたのはすごく意味のあることなんじゃないかって勝手に思っていて。こういう新しい取り組みの中で、僕らで言えばいい音楽を作るということと、上原さんがおいしさに向き合ってりんごを育てることのような、想いの部分がきちんと世の中に伝わればきっと何かが変わってくるだろうなって思っています。

りんご狩りライブ!?

二上:今回、ジャムはすぐ完売だったので、また次回収穫分のジャムが待ち遠しいって声がすでに多いです!

上原:わー、それはうれしいです。

二上:ライブで、MV撮影の時に畑でもぎたてのりんごを食べさせてもらってそれがめっちゃくちゃ美味しかったっていう話をしたら、みんなりんご狩りしたい!って言ってくれていたので、可能だったらそんな企画もできたらとは思っているのですが。。

上原:ぜひやりましょうよ!一緒にりんご畑でライブもしていただいて、りんごも音楽も楽しめるって形にできたら最高ですね!8月下旬あたりから、「恋空」っていう品種のりんごが収穫時期になるので、そこに合わせたらすごく良さそうですよね。

二上:それはめちゃくちゃ素敵ですね!!and music productのいいところって、2つのものが一つになっていることだと僕は思っていて、例えば今回のりんごジャムにしても僕らが全くつながりのない業者さんに頼んでオリジナルで作ることももちろんできるんですけど、それだとあんまり意味がなくて、上原さんのように想いに共感してくださった方と一緒に作ることで、音楽とプロダクトっていう世界観だけに止まらず、こういうりんご狩りライブのようなまた違った楽しみ方ができるっていう。実現できたら、まさに究極系だなって。

上原:作品や商品から繋がったものが、実際の「体験」にまで落とし込めていくとすごくいいですよね。りんご狩りライブ、楽しみにしています!

– 対談相手のご紹介 –

上原航輔 / 林檎園うえはら

長野県山ノ内町にある林檎園うえはらの3代目。
季節の恵みを身近に感じてもらい、食べた後におもわず笑顔になってもらえるような果物を提供したいという想いをコンセプトに、
減農薬、除草剤不使用にて、おいしくて安心な農業を展開中。

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【and music product】初恋 / Dee&Mee 【Music Video】


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