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選ぶ、選ばない、そして選べないということ

8月12日に開催された、illuminateの決起会に参加してきた。

3つのトークセッションが行われたが、どれもとても考えさせられる内容だった。

特に心に刺さったのが、「選ぶ、選ばない、そして選べないということ」をテーマに行われたセッション。多様性についての漫画メディア「パレット」の編集長AYAさん、世の中とLGBTの接点を増やすためのメディア「やる気あり美」の編集長太田尚樹さん、そしてillumineteのデザイナーでもあるminaさんの3人で行われた。

 性的マイノリティであるお三方の口から語られる当事者ならではの世の中の当たり前への違和感は、なぜか優しい肌触りで、胸にすとんと落ちてきたのが不思議だった。

 示唆に富んだ内容があまりに次々に繰り出されので詳述は避けるが、そのなかで一番印象的だったトピックが、「選択肢の並存」というものだった。

 Illuminate自体が、それぞれの選択肢を照らし出すという思いの込められたプロジェクトであるらしい。


 並存とは、「二つまたはそれ以上のものが同時に存在すること」を意味するが、深堀すると、ある選択肢を取ることは、それ以外の選択肢が否定されることではなく、だれのどんな選択肢を尊重され、そしてそこへのアクセスが可能である状態を指している。

 トークセッションの中での具体例としては、夫婦別姓を選ぶことは、夫、または妻の姓に変えることを否定することとイコールではないというものが挙げられていた。

 それ以外にも、自分らしく、ジェンダーレスでニュートラルな服装を好む女性が、男性へのモテを意識し、花柄でレースの服を着た女性を否定するという構図などがあげられるだろう。

 私たちは無意識のうちに、自分とは違う選択をする人を、心のなかで否定しているということがよくある。

 しかし、大切なのは何を選ぶか以上に、常に選べる選択肢が可視化され、自分の前に開かれているということなのである。そしてその選択肢へのアクセスを阻むものが無く、やわらかくそこに飛び込むことができる。そんな状態を作り出す必要がある。

 悲しいことに、世間ではまだまだ様々なバイアスがはびこっている。特に厄介なのがやはりジェンダーバイアスだろう。男らしさ、女らしさの囲いは、見えないようで、静かに、確かにそこに存在している。世の中にあるこうあるべき、というものに、潜在意識の中でとらわれているうちは、本当に自分らしい生き方などできない。

 また、選択肢が見えなくなっているなかで、今あるものから選んでいるのが私たちの実情だろう。Illuminateの発端となった、なぜ生理用品はダサくてフェミニンなものしかないのか、という疑問から、生理用品の選択肢を模索し、新たな選択肢が照らし出される予兆が見える。

 思ったより世の中は、可能性に満ちているのかもしれない。作られた当たり前を疑うこと。そこから見えてくるものがきっとあるはず。
そう思えたイベントだった。
#illuminate決起会
#生理
#東京カルチャーカルチャー
#選択肢の並存

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ノンフィクションライターを目指しています。"無いものにされる痛みに想像力を"。これからも書き続けます

ありがとうございます!生まれつき白メッシュのライターです。
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地方の貧困家庭に育つが、関西の公立大学に進学。身ひとつで上京し、フルタイムで働くかたわら、SNSで縁をつなぎ活動するフリーライター。髪は生まれつき白メッシュ。関心領域はジェンダー/ルッキズム/貧困の連鎖解消/ワーキングプア/子育て問題など "貧困の自己責任論に、終止符を"

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