クソ解説

クソ解説

最近の記事

Xを継ぐもの

-フリーデンⅢ 搬入口-  キッドはフリーデンⅢから送り出される整備済みMSを見送りながら佇んでいた。終戦直後に開業した整備工場「フリーデンⅢ」は時期が時期だった事も有り、連日大量の仕事が舞い込み一時は整備場が機械の海になるほどだったが、それも今は落ち着き、今しがた見送ったジェニスをもって一区切りとなった。キッドは小さくなってゆくカーゴを眺めながら、かつての仲間たちに思いを馳せていた。  戦後、ジャミルは連邦へ戻り、今も慌ただしく働いているらしい。ウイッツやロアビィは傭兵へ戻

    • クソ解説衛生所 ザクレロ編

       では今日の機体を紹介するぞ。どうぞ、ザクレロ君だ。 この機体は一年戦争後期で登場したモビルアーマーだ。 早速性能を見ていこう。 武装は機体前部に固定されている拡散メガ粒子砲と両舷のミサイル、そして腕部のヒートナタだ。 主推進器は足に見える大型のスラスターで、姿勢制御バーニアと併用して機動するぞ。AMBAC作動肢として機能できそうな部位は腕部だが機体規模から言ってもほぼ運動性に影響は無いと見ていいだろう。 フーム…これは重症だな。スラスターが固定で機体全長が長く、おまけに可

      • 宇宙を駆ける

        キュベレイの猛攻を決死の操縦で凌いだ百式は、廃艦の残骸と共に閃光の中へと消えた。辛くもその閃光を逃れたキュベレイ、ハマーンはその光を眺め、閃光の減衰に愛憎の感情を濯いだ。 百式が閃光の中へ消えた同刻、カミーユはシロッコのジ・Oに翻弄されていた。  百式の奮戦によってキュベレイとジ・Oの共闘という最悪の事態こそ防げたものの、あくまで高級MSの枠を出ないZに対し、グリプス戦役最強の基礎性能を誇るジ・Oに性能面で大きく水を開けられていた。  Zはライフルを連射しつつジ・Oへと迫る

        • ガンダムが凄すぎる

           この端正なロボットはガンダムと言い、1年戦争中に活躍した連邦のモビルスーツです。ガンダムはジオン軍にボッコボコにやられた連邦軍がムキになって製造した機体の為、非常に高い性能を持って生まれました。  このガンダムは圧倒的な攻撃力と防御力を兼ね備え、宇宙、陸上、海中、砂漠とあらゆる環境でしゃしゃり出てくる適応力を有している為、「クソ強い上にどこにでも現れる連邦の白い悪魔」として恐れられました。  しかし、そんなガンダムですが、実はとんでもない欠陥があります。 それは、「悪魔みた

        Xを継ぐもの

          ガーベラ・テトラが不遇過ぎる

          このタラコのように美しい機体はガーベラ・テトラと言い、デラーズ紛争中にちょっとの間だけ出てきていたレア機体です。このガーベラ・テトラは優れた運動性を誇り、新兵器のビームマシンガンの攻撃力も相まって白兵戦に優れ、その戦闘力はあのガンダム試作1号機フルバーニアンに匹敵する程と言われています。 そんな優れたガーベラ・テトラですが、実はとんでもない欠点を抱えています。それは「とにかく運が悪い」事です。 そもそもこの機体の正体は「ガンダム試作4号機ガーベラ」であり、最強の対MS機と

          ガーベラ・テトラが不遇過ぎる

          デンドロビウムがデカすぎる

           この愛らしい機体はGP03デンドロビウムと言い、1年戦争終了直後にちょっとだけ確認された拠点防衛兵器です。このデンドロビウムは並みの機体なら切り札となるような武装を全身各所にアホ程積んでおり、そのくせ足も速く、それでいて防御力も高いという優秀な兵器です。  そんなデンドロビウムですが、ひとつだけ致命的な弱点があります。それは「とにかくデカすぎる」事です。  デンドロビウムは設計の際にサイズを抑えることを完全に諦めた為か正気の沙汰とは思えない程の図体をしており、装備のせいで伸

          デンドロビウムがデカすぎる

          出張!クソ解説「止まれフォウ」

          止まれ!フォウ! Zに登場するセリフ。 35話終盤、サイコガンダムで暴れるフォウを目の当たりにした際に、奇妙な現象が起きつつ発せられたセリフ。 状況 ディジェを背景にアムロの顔がカットインし、カミーユの声で「下がれ!フォウ!」と叫んでいる。 ①カミーユ説 フォウの戦闘参加に動転したカミーユは、動転のあまりZガンダムをディジェに変形させてしまい、自らもアムロに変形してしまった説。ZZではジュドーがZをわけもわからず間違えて変形させるシーンがあるので、カミーユも間違えたに違

          出張!クソ解説「止まれフォウ」

          MK2整備報告

           カミーユのMK-2とエマのメタスはアーガマへと急襲するハイザック部隊を迎撃していた。アーガマ艦内の他機は未だ整備中であり、優先的に整備されていたMK-2が緊急出撃しハイザック部隊の初端を抑え、その後応急処置を済ませたメタスが援護に駆けつけて来ていた。  アーガマ側の出撃数2機に対しハイザック部隊は5機と数的に不利であったが、それでもエースの2名が連携する事で状況が好転しつつあった。 「そこだ!」  MK-2のライフルによってハイザックが打ち抜かれる。当初5機を相手取り、ア

          MK2整備報告

          戦士、再び…

          モウサから飛び出すZZとキュベレイ。互いに激しく撃ち合いながら、モウサの岩壁を残光に染め上げていた。グレミーの反乱によって荒れ乱れた戦場は混迷を極め、もはやその戦いの末にあるものを失いつつあった。そんな中で、ZZとキュベレイの決戦にどれほどの意味があろうか。当のジュドーとハマーンも、激烈な戦闘を展開しつつその事は理解していた。互いに、勝利に「勝った」以上の価値が無い事を知りつつ、この狂気に身を任せていた。  ハマーン操るキュベレイはZZの砲撃を華麗にくぐる。肩部の大型バインダ

          戦士、再び…

          シロッコの憂鬱

          -ジュピトリス艦内 工廠エリア- PDAを抱えたシロッコはドックで整備中のジ・Oを前に佇んでいた。先のゼータや百式、キュベレイ等の戦闘データに目を通しつつ、ジ・Oにも視線を移している。ジ・Oには専任の整備スタッフ達がそこかしこにとり付き、慌ただしく整備を進めていた。 「パプテマス様。どうかされましたか?」 「サラか…。」 シロッコの表情に憂いのようなものを感じ取ったサラが声をかけてきた。シロッコはPDAを静かに下げつつ答える。 「サラ、君の眼から見て、戦場でこのジ・Oはどうだ

          シロッコの憂鬱

          ガンダムSEED エイプリルフール解説

          イージス SEEDに登場するMS。 元々イージスシステムを導入した 高性能防空艦として開発が進んで いたが、よくよく考えると防空艦 とMSがまともにやりあうとアニメ 補正で艦艇が一方的に死ぬので、 急遽MS開発へと舵を切られた結果 誕生したMS。予算転用の為だけに 件名の「イージス」を引き継いだ為、 機能、見た目、機体性格の一切に イージス(盾)みを感じられない 機体となっている。 バスター SEEDに登場するMS。 来たる宇宙怪獣の来襲に備えて 開発されていた人類の切り札

          ガンダムSEED エイプリルフール解説

          赤熱のアクシズ

          νガンダムとサザビーの戦いは佳境を迎えていた。 互いに最後の火器であるサーベルをも失う極限の状況下にありながら両者共に全く退く気配を見せず、とうとうMSの四肢を用いた肉弾戦にまで発展していた。 シャアもこういったMS肉弾戦に経験が無いわけでは無かった。現に1年戦争時は当のアムロを相手取り、ザクの徒手空拳を浴びせた事もある。しかしそのような場面に発展するのは稀で、戦闘の大部分はMS携行武装のみで進む事が殆どだ。 しかしアムロは違う。1年戦争当時嫌と言う程味わった死線の数々は、ガ

          赤熱のアクシズ

          転生したらMSだった!?~中世のチンパンジー共なんかバルカンだけで平定出来るぜ~

          大気圏近傍 エンジェルハイロゥ攻防戦は今や混迷を極めていた。先刻、ザンスカールの最終兵器・エンジェルハイロゥが崩壊し始めたのだ。 「どうなっている!?エンジェルハイロゥを破壊出来たのか!?」 リガ・ミリティアの一員、ササキ・ジローは愛機のガンイージを駆り、この戦いに参加していたが、やはり現状に混乱していた。ザンスカールのMSとの撃ち合いが落ち着いた一方で、破壊目標であるエンジェルハイロゥに目立った損傷も無く、まるで自壊するように崩壊を始めたのだ。 「一体何が…」 ミノフスキー

          転生したらMSだった!?~中世のチンパンジー共なんかバルカンだけで平定出来るぜ~

          エッチな物語 戦え!セクシーガンダム

          俺の名前は迎都 滓(げいと かす)。今日から学校は夏休みだ。さて、夏休みは何をしようかな。 →さっさと家に帰ろう。家で遊ぶぞ。  そういえば俺はプラモ部の部員だった。部活でもするか。  悪のガンプラ軍団を倒して平和を取り戻そう。  ミニ四駆でも始めるか。 「さっさと家に帰ろう。家で遊ぶぞ。」 この学校に長居するのは危険な気がする。安全な家でゆっくりするのだ。そう思って歩き出した次の瞬間、 学校が核爆発した。 BADEND  続きから →最初から 俺の名前は迎都 滓(げ

          エッチな物語 戦え!セクシーガンダム

          宇宙を駆ける

          キュベレイの猛攻を決死の操縦で凌いだ百式は、廃艦の残骸と共に閃光の中へと消えた。辛くもその閃光を逃れたキュベレイ、ハマーンはその光を眺め、閃光の減衰に愛憎の感情を濯いだ。 百式が閃光の中へ消えた同刻、カミーユはシロッコのジ・Oに翻弄されていた。  百式の奮戦によってキュベレイとジ・Oの共闘という最悪の事態こそ防げたものの、あくまで高級MSの枠を出ないZに対し、グリプス戦役最強の基礎性能を誇るジ・Oに性能面で大きく水を開けられていた。  Zはライフルを連射しつつジ・Oへと迫る

          宇宙を駆ける

          転生したらMSだった!?~中世のチンパンジー共なんかバルカンだけで平定出来るぜ~

          大気圏近傍 エンジェルハイロゥ攻防戦は今や混迷を極めていた。先刻、ザンスカールの最終兵器・エンジェルハイロゥが崩壊し始めたのだ。 「どうなっている!?エンジェルハイロゥを破壊出来たのか!?」 リガ・ミリティアの一員、ササキ・ジローは愛機のガンイージを駆り、この戦いに参加していたが、やはり現状に混乱していた。ザンスカールのMSとの撃ち合いが落ち着いた一方で、破壊目標であるエンジェルハイロゥに目立った損傷も無く、まるで自壊するように崩壊を始めたのだ。 「一体何が…」 ミノフスキー

          転生したらMSだった!?~中世のチンパンジー共なんかバルカンだけで平定出来るぜ~