K Sawaki

エネルギー問題が気になる建築士です。無計画に増えていく新築住宅に疑問を感じ、現在は空き…

K Sawaki

エネルギー問題が気になる建築士です。無計画に増えていく新築住宅に疑問を感じ、現在は空き家問題と向き合っています。2拠点生活を終えて奈良県吉野町へ移り住みました。空き家となっていた元旅館を改装し、ゲストハウスを営みながら、地域の暮らしを発信したいと思います

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記事一覧

山岳信仰と紀伊半島~信仰心が無くても惹かれるモノ

神戸から紀伊半島の入り口?あたりの吉野へ引っ越して3年程。 近いようで知らなかったこの地域を少しずつ巡るようになって、知れば知るほど惹かれるモノを感じ始めた私で…

K Sawaki
11か月前
8

束の間の青空に龍が笑う・・・

お盆の長雨って、経験がない気がする。 まさかこんなに雨が続くなんて・・・ まさかお盆にこんな肌寒いほどの気温になるなんて・・・ 昨日の午後、ほんの束の間だったけ…

K Sawaki
3年前
7

空き家活用とコロナ禍は関係ない?!

コロナ禍のなかで、様々に考え方や生活が変化した方も多いことと思います。私自身も確かに変化を感じています。けれど、コロナの影響で地方が注目されるとか、これからはワ…

K Sawaki
3年前
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空き家を借りました!vol.2

気になる由緒ある空き家の活用を何とかしたいと思い、まずは建物調査をさせて欲しい、というアプローチを受け入れていただいた私は、早速近くで借りられる空き家はないかと…

K Sawaki
3年前
10

空き家を借りました!vol.1

空き家はあるのに借りられない という記事を書いてから、半年。 ついに先月、貸していただける方に出会い、入居させていただきました! 空き家バンクに登録してみたもの…

K Sawaki
4年前
12

「不便」の自慢!

さて、こんな騒ぎになってしまって、しばらく行けていない吉野町。 行けないとなると、恋しいような気持ちになるものです。 そこで思い出した話。今となっては、実はそこに…

K Sawaki
4年前
9

雨に濡れた森がスキ

雨に濡れた森が好きだ 雨に濡れた森は美しい 雨に濡れた木肌は逞しい そして 雨に濡れた森に目を奪われる 恐らく太古の昔から、この風景は変わらない。 木々は潤い、土は…

K Sawaki
4年前
6

大切にしたい人財

それぞれの地域に存在する地域おこし協力隊。募集した行政側にはっきりした目的や展望がないまま、何となく配属先が決められて、右往左往する協力隊員が多々居そうな話を聞…

K Sawaki
4年前
13

ヨソ者の強みはあるのか?

「そこ」へ行けば、私はヨソ者です。「そこ」というのは、奈良県吉野郡吉野町。写真は吉野川にかかる橋から見た夕焼けです。ここの夕焼けは絶景で度々見とれてしまいます…

K Sawaki
4年前
10

空き家はあるのに、借りられない?!

空き家問題、今や日本中で課題として扱われるこの問題。人口が減るのに、いつまでもこれまで通りに住宅を新築していたら、空き家が増えるのは自明の理。この国は何故、根本…

K Sawaki
4年前
12

まずは位置に着いた、か?!

初めの一歩街ではありえないような距離感の中で、初めの一歩を間違うと、どうにも動けなくなってしまうのではないかと思いつつ、新たな地域にどこから入るかはご縁次第。そ…

K Sawaki
4年前
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山岳信仰と紀伊半島~信仰心が無くても惹かれるモノ

山岳信仰と紀伊半島~信仰心が無くても惹かれるモノ

神戸から紀伊半島の入り口?あたりの吉野へ引っ越して3年程。
近いようで知らなかったこの地域を少しずつ巡るようになって、知れば知るほど惹かれるモノを感じ始めた私です。
まだまだ知られていないこの地域の事をみなさんに知って欲しくて、実は「<泊まらなければわからない奥大和の魅力を知るツアー ~山岳信仰の山を感じる編~」というモニターツアーを企画しています

吉野 と言えば桜で有名なのは言うまでも無いわけ

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束の間の青空に龍が笑う・・・

束の間の青空に龍が笑う・・・

お盆の長雨って、経験がない気がする。

まさかこんなに雨が続くなんて・・・
まさかお盆にこんな肌寒いほどの気温になるなんて・・・

昨日の午後、ほんの束の間だったけれど、青空が見えたので、小高い場所に上がってみた。
空を見上げて気持ちの良い青空にスマホを向けたら、龍がいた。
それも、珍しく思いっきり笑ってた。

目じりが下がって、大きな口を開けて笑ってた。
ありがとう。

今できることって何だろう

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空き家活用とコロナ禍は関係ない?!

空き家活用とコロナ禍は関係ない?!

コロナ禍のなかで、様々に考え方や生活が変化した方も多いことと思います。私自身も確かに変化を感じています。けれど、コロナの影響で地方が注目されるとか、これからはワーケーションだよねとか、何だか腑に落ちない情報に違和感を感じていることも確かです。
空き家活用とコロナ禍問題がうまくリンクしていけば、みたいな話も耳にしますが、そもそもの問題は全く別だと思うので、そんなこんなも聞き流しながら、粛々と(?)で

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空き家を借りました!vol.2

空き家を借りました!vol.2

気になる由緒ある空き家の活用を何とかしたいと思い、まずは建物調査をさせて欲しい、というアプローチを受け入れていただいた私は、早速近くで借りられる空き家はないかと、本気で探し始めました。
(vol.1はこちら) (間が空いてしまいましたが・・・)

ご近所数珠繋ぎ初めにお願いしたのはその由緒ある空き家に関わりのあるFさん。
Fさんが聞いてくださったOさん所有の空き家は残念ながら借りられず。
それなら

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空き家を借りました!vol.1

空き家を借りました!vol.1

空き家はあるのに借りられない という記事を書いてから、半年。
ついに先月、貸していただける方に出会い、入居させていただきました!

空き家バンクに登録してみたものの・・・吉野町に通い始めて丁度2年が経ちました。通い始めてすぐの頃に、とりあえず地域の「空き家バンク」に登録して情報をいただき、当時興味を持った物件を3件ほど見せていただきましたが、決定には至らず・・・。

そのままでは使えないキッチン。

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「不便」の自慢!

「不便」の自慢!

さて、こんな騒ぎになってしまって、しばらく行けていない吉野町。
行けないとなると、恋しいような気持ちになるものです。
そこで思い出した話。今となっては、実はそこに真髄があるのかも、と思う今日この頃・・・。

田舎へ来たら不便なのはわかってます・・・吉野町で会うたびに「こんなところへ来て、不便でしょう?!」と必ず言ってくるおじさんが居ます。
不便が自慢なのか?と思いながら、毎回お決まり問答をすること

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雨に濡れた森がスキ

雨に濡れた森がスキ

雨に濡れた森が好きだ
雨に濡れた森は美しい
雨に濡れた木肌は逞しい
そして 雨に濡れた森に目を奪われる

恐らく太古の昔から、この風景は変わらない。
木々は潤い、土は豊かな水を含み、
そこには静かな安らぎがある。

今私たちが置かれた状況は
日々刻々と未知の戸惑いへと向かっている。
嵐の前の静けさなのか
それとも嵐の真っ只中なのか
それさえもわからない。

にも関わらず、私の心は静かだ。
妙に静か

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大切にしたい人財

大切にしたい人財

それぞれの地域に存在する地域おこし協力隊。募集した行政側にはっきりした目的や展望がないまま、何となく配属先が決められて、右往左往する協力隊員が多々居そうな話を聞きます。

出る釘は貴重だ!直接何人かの協力隊の話を聞く機会が有り、地域によってかなり扱いに違いがあることもわかりました。行政とのコミュニケーションが上手く取れず動きづらいとか、担当するはずの仕事がなくなり、思ったことと違うことをすることに

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ヨソ者の強みはあるのか?

ヨソ者の強みはあるのか?


「そこ」へ行けば、私はヨソ者です。「そこ」というのは、奈良県吉野郡吉野町。写真は吉野川にかかる橋から見た夕焼けです。ここの夕焼けは絶景で度々見とれてしまいます!

吉野町は早くから地域おこし協力隊の採用を始めたので、Iターンしている若者が何人かいて、他の地域に比べたら地元の人達には“馴染みのよそ者”になっています。(たぶん(笑)
ところが私はその「地域おこし協力隊」でもなく、親戚や友人が居るわけ

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空き家はあるのに、借りられない?!

空き家はあるのに、借りられない?!

空き家問題、今や日本中で課題として扱われるこの問題。人口が減るのに、いつまでもこれまで通りに住宅を新築していたら、空き家が増えるのは自明の理。この国は何故、根本的な対策を考えないのでしょうか・・・。

自らが建築の設計を生業とする身としては、これからは少なくとも1件解体しなければ1件新築できないというルールにしてはどうか?、と思うくらいです。が、国の政策に文句を言っていても当分何も変わらなさそうな

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まずは位置に着いた、か?!

まずは位置に着いた、か?!

初めの一歩街ではありえないような距離感の中で、初めの一歩を間違うと、どうにも動けなくなってしまうのではないかと思いつつ、新たな地域にどこから入るかはご縁次第。そこからどうつながっていくか、なので動いてみるしかありません。

そもそも、私自身は地方へ行って何か始めようと企んでいたわけでもなく、純粋に未知の地へ誘ってくれた友人にクッツイテ行っただけだったのですが、そこで出会った地域を愛するプレイヤー達

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