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ジャンプのMMA漫画第二話🤼

このアングル、火ノ丸相撲で見たような気がする。

オープンフィンガーグローブがONEのやつっぽく見える。

一応格闘技漫画、取り分けMMAなのでプロスポーツがどうやらこの漫画の最終目標っぽいが、主人公とヒロイン?のプロMMAファイターの道は第一段階で閉ざされている、というよりも障壁となっているようだ。

少年少女が目指すものとしたら分かり易いのが将来の目標、部活だったら試合に勝つというものであるが、初めから否定そのものである。

背が低すぎてプロにもなれないという否定から始まる火ノ丸相撲にも似てるが、あれも結局みんなの力で主役はプロになることが出来たのである。

こちらの場合はMMAは無差別級ではなく階級制となっており誰でも開かれているので一見何も障壁はないように見えるが、社会的な制約が壁となっているのが分かる。

第一話と第二話で明確に描いている。

主役の二兎は祖父の介護を優先するために介護職の方へ進もうとする。

ヒロイン?の奈央は父親がプロの道へは進ませないとして阻んでいる。

体格ではなく明らかな社会的制約である。

こういうのさえクリアできればプロになることは出来るのだろう。

幾ら才能があっても社会的制約の所為でプロの道を諦めざるを得ない選択を取ることになるが、少年少女は諦めることを絶対にしないのでどこかでこの壁を突破する展望を「10週内」で見つけなくてはならなくなる。

そこそこヒットした火ノ丸相撲なのでトリガーを引いてくれる存在がどこかで現れるのだろう。

北斗の拳だったらジャギの存在である。

武論尊が後に話しているがジャギが出て来たことによって北斗の拳が伝承者争いというテーマに乗っかったというものである。

魔法少女まどか☆マギカはまどかに魔女にさせまいとしてほむらが尽力するのだがこれが作品そのもののテーマになる。

しかし「プロにはならない/なれない」という初めから設定されたテーマをどうやって覆すのか、或いはこれを少年誌で維持するのは相当難易度が高いし漫画そのものを捨て去ってしまうことになる。

ドリトライでも指摘したが宮下あきらのばくだんという漫画はプロになるために2巻分も費やしてしまったので読者に飽きられてしまった。

部活の大会ではなく初めからプロの世界に首を突っ込んでいるので学校とは別世界とも感じる。

この展開も第一話で見切りをつけたようにも思える。

第一話で学校の不良をコテンパンにしたから学校最強となった訳である。

話に乗っかれば長く続いていけるのだが、漫画はやっぱり読者を惹き付けるには難しいものだと感じる。

描く分に当たって切り捨てるもの、見切りをつけるものとして選別せねばならなかった痕跡が見受けられるのである。

火ノ丸相撲に話を移すが、火ノ丸自身が小さい力士として採用されたが他のダチ高メンバーはどう見ても主役になり損ねた脇役ばかりである。

ジャンプは結局血統がものをいうセオリーを引っ提げてしまっているが、そのセオリーは主役とは別のライバルキャラとして位置づけられたようにも見える。

こういう場合は大体作者(編集者)が長期連載を目指すに当たって後付けで設定する癖がついてしまっている。

実は主人公は○○だったというパターンが多く見受けられるが誰にも怒られない。

面白ければなんだっていいのだ。

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