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ジャンプのMMA漫画第六話🤼

前回より最強の兄を嚙ませ犬扱いしていたが、文字通り最強の兄なので初めから強かった。

性格は陰湿でどう考えても主役とは真逆である。

こういう対比もジャンプならではの演出ではあるが前回、前々回よりその主役に火を点けた切っ掛けを作ったのは友人が負傷したことによるものだった。

怒りこそジャンプならでは、少年誌ならではで生きることへの原動力そのものである。

1~3話と補助輪のような話から漸く独り立ちして方向転換を図る切っ掛けを作らなければ作品としての方向性が定まらない。

異世界転生のように、その世界への誘(いざな)いが始まる。

格闘技はそこそこ出来る主人公二兎だが、プロトップ選手である一狼との対決とはまたこれも段階をすっ飛ばした話が展開されていくので時間があるようでないのだと感じる。

連載開始時のカラー見開きに多く出て来た人物を、取り敢えず20週の間にどれだけ出せるかが鍵となるのは確かだろう。

その前に打ち切りになってしまったら悲惨そのものである。

6話目なので今の所ボーナスステージみたいな状況が続くが、容赦のなかった10週打ち切りにはならないだろうと思う。

一応格闘漫画なので見せ場となる技の要点は捉えている。

パウンドもあるが殆どがタックルからの展開ばかりである。

以前ひろゆきが「たまたま関節が外れる」みたいなこと言って炎上したことがあったが、力の差が歴然としていれば有り得ないので二兎が絞め技を駆使しても次回には外れて負けるのが落ちだろうと予測がついてしまう。

全部何もかもラッキーで話が進んだらラッキーマンになる。

そう言えばラッキーマンも幸運の星の輝きが届いている範囲内でしかラッキーが発揮しなかった(圏外となる)ので、初めはギャグ漫画だったのにいつの間にかバトル漫画となって主役を友情努力勝利マン(三本柱マンJr.)らに明け渡さざるを得なくなってしまったことがあった。

負けることは確実も現時点での力量を測る上での演出も必要である。

北斗の拳もケンシロウは一度サウザーに敗れるのだがその次には秘密を暴いて勝利する。

主役にとっての足枷は一狼の言う通り家族である。

家族の所為でMMAをやろうとは思わなかったのである。

足枷と分かったから兄の一狼は出て行った。

家族がいたらどうなるかというのが今後のこの作品の方向性を占うものだろう。

これは格闘技だけでなく現実の、将来の夢や希望をどこまで突き抜けていくかというものを描いているようにも感じる。

これまでの少年誌では天涯孤独故に主役は自由で思い通りに動けるというメリットもあったが、現実的には学生でもあるし学校中心にしか動けない。

この作品が今後どの方向で動くのだろうか。

学生である間は生活の基盤を作り上げなくてはならないので、結局は足枷を付けた儘動くしかない。

多分こうした葛藤?を感じないまでもこれが付き纏うのだろうと感じる。

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