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誰もルールブックを読んでいない

井岡一翔のタトゥー(彫り物、刺青という表現があるがここではタトゥーと統一する)が露出したことでJBCが厳重注意処分を下したと言う。

ルールブックの中にはタトゥーなど客に不快を与えるような風体をしてはならないとされている。

JBCがそうしたルールを作ったり判断を下したりするのは一見して何ら問題がないかのように見える。

ここではルールに対して時代遅れだとかという感覚は持っていない。

ルールを遵守するのは当たり前だが、それでは何故タトゥーをしていたと分かっていたのに井岡をリングに上げたのだろうか。

これに対して疑問を感じた人がどれだけいるのだろう。

ルールが最早済し崩し的に看過されてしまっているからではないのか。

JBCはルールを変えるつもりはないとコメントしているという。

つまり、これまで通りいつもと変わらずタトゥーをしているボクサーに対しても肌色のファンデーションで隠してしまえばOKという極めて好い加減な裁量で行うと主張していると同じなのである。

何故こんなことになってしまったかと言うと、嘗てタトゥーをしていたボクサーがリングに上がる前に皮膚移植をした経緯があるからだ。

皮膚移植をしたボクサーの経歴についてはここでは問わない。

井岡のタトゥーに違和感や不快感を覚えた少なくない視聴者は井岡だけしかタトゥーをしていないと思うだろう。

ボクサーは目立たないようにしているがタトゥーをしているボクサーなんて結構いる。

勿論リングに上がる時に肌色に塗っているが、ツイッターやブログやフェイスブックやインスタグラムに上げられている写真には普段から隠しているようなタトゥーが露出していることはざらにある。

ボクシングが大体そうした文化と近接だったりすることもあり、プロになる前の若気の至りで彫った形跡だったりすることもある。

タトゥーを避ける理由は基本的に反社会勢力と距離を置くという現実があるためにルールブックに書き記したりするのだが、ルールブックには更に書き加えられた項目が存在する。

ルールブックを改訂するのではなくて書き加えるということをしているのである。

先人達が作ったというルールブックを書き換えたくないという感覚でもあるのだろうか。

まるで日本国憲法のようである。

解釈ばかり罷り通ってしまい元の条文が有名無実化してしまっているのである。

ボクシングの人材を集めるには結局そうした“元〇〇”のような人が頼りになるために少なからずタトゥーを残した人が出て来ることもあるだろう。

後楽園ホールの会場を見れば分かるのだが、客層も厳つい人々ばかりでボクサー自身のパンツの裾が物凄く長くなって歯医者や建設会社や飲食店などの名前がびっしり犇いているのが確認出来るだろう。

昔の昭和時代のボクサーのパンツは寧ろ短パンに近いものだったのだがスポンサーのロゴを入れるために腿がすっぽりと隠れるくらいに長くなってしまっている。

ルールブックにもパンツの丈の長さについて書かれているが平成や令和になってここまでこうなると誰が予想出来たであろうか。

MMAやキックボクシングでも格闘技において裾が随分と長くなっていることに気付かされる。

寝技が多いMMAでは流石に長い裾のパンツを穿かなかったりはするが、それでも長めの裾だったりすることもある。

格闘技は、テレビ放送に耐えられるような大口スポンサーが就くことは中々ない。

タトゥーを入れている井岡に就いているSANKYOは珍しいし、それが分かっていてもテレビ放送に踏み切ったTBSも立派であると思う。

反社の“イメージ”が付いて回るらしいからテレビ局は放送に躊躇するようである。

仮令反社じゃないにしてもそれに近しい周囲の人々によって支えられることもあるのでどうしてもボクシング環境が荒々しくなってしまう。

因みに、反社の定義は曖昧である。

国でさえも反社の定義は決めていない。

どこまでもグレーでここから真っ黒という区別がつかない。

何せ日本国は法治国家なので怪しいと思っただけの人物や団体にまでそれと決めてしまう訳にはいかないのである。

前置きが長くなったがJBCの定めるルールブックを引用する。

現在リンク切れとなっている模様。

多分、このまとめのリンクを読んだのだろうか?

ここまで検証する人なんてボクシング関係者すらいなかったのである。

そもそもタトゥーで外国人がOKと言う理由なんてこのルールブックには書いていないし、外国籍の選手がルールの範囲外となるとコンプライアンスとしても非常に不釣り合いとなる。

ルールブックにも反社とタトゥーとの関わり合いは書かれてもいないし、朝令暮改で動いていると暗に認めてしまっているようなものだった。

丁度、井岡一翔に対してJBCが厳重注意処分としたらしいがいったいどのようなものだろうか?

今更追放処分する訳にもいかないだろうからそのままだろう。

ルールを変えるつもりもないというからこれまでと変わらずタトゥー隠せよみたいな指示みたいなもので過ごすのだろう。

果たしてこれがまともな団体とでもいえるのか。

はっきり言えば「堕落」で「腐って」いると。

世間体ばかり気にする割にやり過ごそうとする神経でいる。

変えられないというのは、結局今の組織が現代の流れに通用しなくなっているということなのだろう。

そんな組織の下で活動する選手やジム関係者が哀れでならない。

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