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俳句 作品一覧

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俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧頂けます
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#俳句

もじゃもじゃと大きく一つ鴉の巣

もじゃもじゃと大きく一つ鴉の巣

季語:からすのす( 三春 ) 現代俳句

鴉の巣は、鴉が子育てのためにつくる巣

高い木の枝や
電柱の上にも巣をつくることがあるそうです

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陶芸よ手振ってはらうはるのどろ

陶芸よ手振ってはらうはるのどろ

季語:春( 三春 ) 現代俳句

春は、立春から立夏の前日までの期間

陶芸でろくろを使うと
水気の多い泥(どろ)が手にたまってきます

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春の海見るおんがくということか

春の海見るおんがくということか

季語:はるのうみ( 三春 ) 現代俳句

春の海は、春ののどかな海のこと

見る音楽のように
その揺らぎや広さ、のどかさに癒やされます

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離陸機よ下はいちめんさくらどき

離陸機よ下はいちめんさくらどき

季語:桜時( 晩春 ) 現代俳句

さくらどきは、桜が咲く頃のこと

離陸機は
空に飛び立ってゆく飛行機のことだそうです

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叙景詩のひとりとなって花あおぐ

叙景詩のひとりとなって花あおぐ

季語:はな( 晩春 ) 現代俳句

花は、桜のこと

叙景詩(じょけいし)は
自然の風景をうたった詩のことだそうです

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ねこの子よちいさな丸になって夜

ねこの子よちいさな丸になって夜

季語:猫の子( 晩春 ) 現代俳句

猫の子は、春に生まれた子猫のこと

からだを丸めて
ねむる姿はかわいらしくまたさびしげです

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まどに立つうしろすがたと春愁と

まどに立つうしろすがたと春愁と

季語:しゅんしゅう( 三春 ) 現代俳句

春愁は、春に感じる愁いのこと

春は春愁、秋は秋思
季語になるほど、もの思う時期のようです

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たがやしてさくもつとなる土真黒

たがやしてさくもつとなる土真黒

季語:耕す( 三春 ) 現代俳句
さくもつ=作物

耕すは、春に田畑を鋤きかえすこと

種まきや苗植えの前に
畑の土づくりなどもおこなうそうです

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馬の鼻おおきなことよはなすみれ

馬の鼻おおきなことよはなすみれ

季語:菫( 三春 ) 現代俳句

すみれは、スミレ科スミレ属の多年草

馬は、牧場や農場
乗馬クラブなどでも見ることができるそうです

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鳥雲に入るまで日ざしいしづち山

鳥雲に入るまで日ざしいしづち山

季語:とりくもにいる( 仲春 ) 現代俳句

鳥雲に入るは、北方に帰る鳥が雲間に消えること

石鎚山は
四国にある西日本最高峰の山だそうです

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みなちがうふるさと聞くか蛙の夜

みなちがうふるさと聞くか蛙の夜

季語:かえる( 三春 )現代俳句

蛙は、無尾目に属する両生類のこと

いま思うと、どこか
郷愁をさそう鳴き声のようにも感じられます

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蝶が飛ぶたて琴鳴りわたるように

蝶が飛ぶたて琴鳴りわたるように

季語:ちょう( 三春 ) 現代俳句

蝶は、美しい羽を持つ昆虫の一種のこと

たて琴はハープ、リラなど
縦に張った弦を弾いて演奏するそうです

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さくら一枝咲きはじめたか白磁壺

さくら一枝咲きはじめたか白磁壺

季語:桜( 晩春 ) 現代俳句
一枝=いっし

桜は、バラ科サクラ属の植物

白磁壺(はくじつぼ)は
白い磁器の壺のことをさすそうです

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離別後よ問いかけてくるはるの月

離別後よ問いかけてくるはるの月

季語:春の月( 三春 ) 現代俳句
離別後=りべつご

春の月は、春の夜のうるんだ月のこと

月が何かを
問いかけてくるように感じることもあります

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