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俳句 作品一覧

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俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧頂けます
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2021年2月の記事一覧

坂みちよ傘のしんまではるのあめ

坂みちよ傘のしんまではるのあめ

季語▷はるのあめ( 三春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
「春の雨」と「春雨」、その降り方から違うそうです

蟻穴を出てあおあおと安達太良山

蟻穴を出てあおあおと安達太良山

季語▷ありあなをでる( 仲春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
春、蟻が巣穴を出て活動しはじめることです

はるの海初心がしんとあるだけよ

はるの海初心がしんとあるだけよ

季語▷春の海( 三春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
おなじ春の海でも早春と晩春では少し印象が違います

さえずりにはじまりおわる週末か

さえずりにはじまりおわる週末か

季語▷囀り( 三春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
囀りは、春の小鳥の求愛の鳴声をさすそうです

さんじゅうは咲きでてくるか庭椿

さんじゅうは咲きでてくるか庭椿

季語▷つばき( 三春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
落ちた椿も、落椿として季語になっています

ぼうぜんと漁夫こつぜんと蜃気楼

ぼうぜんと漁夫こつぜんと蜃気楼

季語▷しんきろう( 晩春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
蜃気楼、日本では富山湾や琵琶湖が有名だそうです

ほしぞらよちきゅうひとつが遠蛙

ほしぞらよちきゅうひとつが遠蛙

季語▷かえる( 三春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
遠蛙は、とおく聞こえる蛙の鳴き声のことです

一人静しんとなにかをものがたり

一人静しんとなにかをものがたり

季語▷ひとりしずか( 仲春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
一人静は、静御前の舞う姿から名づけられたそうです

すずめの子すずめの親の順で跳ぶ

すずめの子すずめの親の順で跳ぶ

季語▷すずめのこ( 晩春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
すずめの子、親雀に見守られながら育つそうです

ふるさとにふるさとが咲く白梅よ

ふるさとにふるさとが咲く白梅よ

季語▷はくばい( 初春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
白梅は「はくばい」「しらうめ」の両方で呼ばれます

総本山に喝がひびいてのどかさよ

総本山に喝がひびいてのどかさよ

季語▷のどか( 三春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
都路華香の臨済禅師「喝」の画、大変魅力的です

釣りびとも大きな海ののどかさよ

釣りびとも大きな海ののどかさよ

季語▷のどか( 三春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
釣れても釣れなくても釣りはおもしろいです

せんせいにせんせいがいて梅の花

せんせいにせんせいがいて梅の花

季語▷うめのはな( 初春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
遠い昔、学ぶ者には必ず師がいた、は「師説」の冒頭です

うたう子のうたわない子の卒業よ

うたう子のうたわない子の卒業よ

季語▷そつぎょう( 仲春 ) 現代俳句

俳句は余情をたのしむ文芸です
卒業歌、時代時代で少しずつ変化しているようです