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そうだ、僕らはあの頃流星群を観に行った。

2021年4月22日
こと座流星群が観れるらしいので、当日に集めて行った。

登場人物
つよし…私。流星群が来るたびに見に行ってる。春になりオリオン座がなくなったので知ってる星座が一つもない。

ちっち…つよしの妻。春になりオリオン座がなくなったので知ってる星座が一つもない。

坂田…つよしのボードゲーム仲間。春になりオリオン座がなくなったので知ってる星座が一つもない。

なんじょーさん…つよしとは「あけましておめでとうございます。」と会うたびに言う仲。北斗七星しか知らない。

ブルーアイズホワイトドラゴンちゃん…つよしとちっちの子ども。生後3ヶ月。流星群を見に行くのは初めて。なにもまだ知らない。

流星群のピークが22時くらいだと言うことで坂田を拾いながら目的の場所を目指した。
途中カフェシュピールというカフェでめっちゃボードゲームが置いてある場所でポーカー会をしていたのでちょっとだけ顔を見せに行った。
そこでなんじょーさんが早々にポーカーのチップを全て失っていたので、一緒に観に行くことにした。


前回流星群を見に行ったのは11月。その当時、ちっちさんは妊娠中だった。お腹の赤ちゃんが体が小さく未熟児で産まれる可能性が高いと言われていてショックを受けていた。そんな時に流星群が観れると言うニュースが飛び込んできたので私達は観に行くこととした。
当時できることは全部やっているつもりであったので、神とかに祈るとか何かに願うとかは普段しないのだが後は願うだけだったからだ。
私やちっちさん、そこで一緒に行ってもらった人達にも安産祈願をしてもらった。

我が子が2645gと普通体重で産まれることができた。

その場所で願って安産だったのだから、そこは私にとっては聖地としている。
今回はその聖地にまた足を運び無事に産まれたことをその土地に報告したいなという気持ちになったので絶対に行きたかった。

「となみ夢の平スキー場 大駐車場」
ここが聖地の名だ。
コンクリートで押し固められた殺風景なこの場所は人の気配もなく、少し山を登らないといけないため人もクルマも通らない。澄んだ空が見えるなかなか好きな場所である。

とりあえず、ブルーシートを敷いてみんなで寝ながら天体観測を行った。
私たちの子供だけは小さいベッドを用意して布団もかけて寒さには万全の体勢を整えた。

なんじょーさん以外の人たちは星を知らないから「あこのあの星」みたいな適当な場所を指差して意思疎通をはかっていたが、星がありすぎてどれかわからなかった。
対してなんじょーさんは北斗七星を知っている天才。なんなら北斗七星のことしか知らないから北斗七星の場所を他の人たちに教えていたが、私含めてオリオン座以外を知らないので当然「??」となった。

そうこうしているうちに星が流れ始めた。
1時間に5個位しか流れないらしいのでしっかり目を逸らさず見なきゃいけなかった。
今回は坂田のお願い毎を叶えるという企画が始まって、最初は「かれし」だったが、流れ星があまりにも速すぎて3文字は不可能だということになり「かね」の2文字になった。
「かね、かね、かね」なら言えると金の亡者になった坂田。しかし、全然流れ星が来ないから流れた時は「あ〜流れた〜」と願いを忘れて言えないのだ。

そんなこんなでワイワイしてると子どもが泣き始めてあやしてたがなかなかうまくいかず、ちっちさんが車の中に連れていった。
その直後特大な流れ星が来て、ちっちさん以外の3人は声出して喜んだ。
少し残念そうにするちっちさん。
ま、こんな日もあるよね。と笑いながらすごい雑な天体観測を1時間くらいで終わらせた。

無事に産まれて欲しいと願った場所に子どもを連れて報告して家路についた。
ありがとうございました。

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