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初めてのエロゲー

※このnoteに一部アダルトな表現や、ネタバレ要素を含みます。


中学3年生の頃、私はバイタリティに溢れていた。

当時流行っていたアニメを友人が見始めたので私も追って見始めオタクとなり、学校や部活で疲労困憊でも夜中2〜3時くらいまでアニメを観て過ごすという生活を送ってオタ狂いしていた。

そんな中、あるアニメの主題歌が好きになりその作品を追うように見ていた。
話の内容は目の見えない少年が田舎に引っ越してきて、何故か村全体でいじめられているヒロインを支えていく。と言ったストーリーのアニメだった。
今思うと何ら変哲もないありがちなストーリーだったが、当時は何故かハマった。
ヒロインに常に手を差し伸べる主人公に憧れ、アニメの作品を遊びたくなった。
どうやらパソコン版でしかなく、Webサイトを見てみると「18禁」の文字が。

当時既にR-18という制限は中学生の私に言わせても幻想の存在であり屈することは決してなかったが、1人でエロゲを買いに行く勇気もなくそもそもどこで買えるのかさえわからないピュアボーイだった。

そんな中、姉の友人である男性がエロゲを数多く所有しており偶然にも持っていたのだ。
私は頼み込みそのゲームを始めることに成功したのだ。その頼み込む溢れんばかりの血がたぎった姿はTHE・思春期だったのだろう。神は私を見放さなかったのだ。


初めてのエロゲーであり、なぜ人はエッチなことをするのか、そもそもその過程に至るにはどういう順序があるのかわからなかった私はエロゲで覚えていこうとした。

いや、違う!
ストーリーをみたいからやりはじめたのだ。

始めてみると、アニメとは全然違うストーリー展開で驚くことばかりだった。
アニメでは目の見えない主人公は1話目で視力を取り戻すのだが、原作は視力を失ったまま白い杖をつきなんとか日常生活を送っていた。
そうして目が見えないままストーリー終盤、村に迫害され村人たちにヒロインが襲われそうになる展開。そんな時主人公は覚醒し目が見えるようになった。
目が見えた主人公は村人たちを白い杖を使いながらバッタバッタと薙ぎ倒し無事にヒロインを救出したのだ。
突然目が見えるようになって、特に鍛えてもない主人公が村人たち複数人を打ち倒したシーンは今考えると中々現実的ではないなという部分だった。
しかし、小学生中学年〜高校1年生までテロリストが学校を占領され私1人で無双してみんなを救うことを考えていたこの私がそんなことを気にするわけもなく、むしろ憧れを感じてしまったのだ。

こうして、主人公とヒロインは無事助かった………ここまでエロ要素はなかった!みんな学生だからね!!!


ゲーム内で数年の月日が経ち、主人公とヒロインは東京で暮らしていた。
ヒロインは東京の街で偶然にも村にいた女の子と再会を果たす。ちょっとお茶することになり、主人公の性癖について村の子から聞かれたが、答えれなかったヒロイン。
主人公の部屋を物色すると、女性のお尻やアナルの雑誌ばかり出てきたのだ。

ちょっとまってくれ!!目の見えなかった少年が数年でシティボーイになり、肛門に性的興奮を見出している状況に私の理解を超えてしまい思考回路はショート寸前で今すぐやめたくなった。

私が憧れまで持ってしまったあの主人公が、アナル好き…
私の性癖ではなかったそのストーリー展開についていけなかったが、この人たちを最後まで見届けよう……
ストーリーは進み、肛門をほぐす練習をするヒロイン。そんなこんなで主人公はヒロインとアナルセックスで盛り上がり、、、ゲームは終わった。

初めてのエロゲーで、中学生の私が覚えたのはアナルセックスの知識のみだった。

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