富山県ボードゲームテストプレイ会ってどんなところ?

富山県のengamesにて不定期(2週間に1回程度)だがボードゲームのテストプレイ会が行われている。そこでみんな自作したゲームを持ち寄り遊び意見を交わしている。

参加者

つよし・・・私。テストプレイ会参加者の1人。テーマからゲームを作ることもあればシステムからゲームを作ることもあるが、テーマから考えたゲームはあんまり面白くない。自分のことを天才だと思っているが実績は全くない。

黒沢でべそ・・・このテストプレイ会の発起人。テーマ先行もシステム先行も考えている。思いついたことはスケッチブックでまとめており、いいアイデアがさらに出るまで数年寝かせていることが多い。「絶対製品版が出る」と、ほうぼうから言われるクオリティのゲームを作るがいまだに声がかからない。自分のことを天才だと思っている。

塩・・・テストプレイ会の参加者の1人。身の回りに起きた理不尽な出来事をどうにかゲームに変換できないか考えている。職場の都合でPnP版しか作らない。上記2名が「自分のことを天才だと思っている」のでほどほどの位置でやっていこうと思っている。最近仕事が忙しすぎてゲームに変換できないレベルで疲弊している。

とら・・・2020年夏ごろから参加している。リスペクトしているボードゲームのコンポーネントのみを使いコンパクトでまとまったゲームを考え、リスペクトしたゲームを必ずタイトルにもじっている。ルールも必ず書いて持ってくるテストプレイ会一番熱い男。

ルイーダ・・・ボードゲーム専用テーブルMARCOを開発した超やり手の女性。テストプレイ会の雰囲気を感じ取りたいために参加している。自作ゲームは持ってきていないが、見学や自作ゲームを一緒に遊んでいる。

スギキ・・・株式会社engamesのCEO。「○○のゲームを別の解釈で作ったらどんな感じになるのか」と自作ゲームを作ることもある。最近は仕事に仕事が重なりすぎてなかなか自作ゲームを出す機会がない。そもそも仕事が重なりすぎてボードゲームそのものができていない。


このテストプレイ会は参加自由であるが、なかなかに参加者が増えない…もっと来てほしいし、意見が欲しい…来て…お願い…

手前味噌ながら、このテストプレイ会はなかなかに硬派な会だ。
和やかな雰囲気もあり、どんなゲームであってもみんなプレイしてくれる。意見だけ持ってきても「遊びたい気持ち」に説明段階でなれるかどうかはみんな答えてくれる。たぶんどこのテストプレイ会もそんな感じだと思う。

たぶん違いがあるとすれば、ゲームを持ち込んだ人はテストプレイをする段階から「どこ」をゴールに設けるのかを言わなければならない。
PnPで出したいのか、ゲムマで50部売りたのか、500部売りたいのか、企業に拾ってもらいたいのか、海外に持っていきたいのか…そのゲームのゴールを最初に決める。
また、今日のゴールも設定しなければならない。
オリジナル性はあるのかの確認、プレイに違和感がないのか、プレイ時間がどれくらいになるのか、対象年齢に合っているのかを確かめたいetc…
最初はこの発表にびっくりするが、何回か参加していてこの行為はスゴイ大切なルーティーンだと気が付く。どこを目標にして作っている作品なのかわからなければ、テストプレイ後意見を言うのが難しく、反映してゲームを改善していくのは道を見失ってしまいそうになる。
とりあえず自前で遊べればいいと考えているゲームに対して「こんなの世界じゃ通用しないよ」と言われてもなんにも響かないからだ。
その場で思いついたゴールでもいいと思う。言葉は言霊となり、ゲームはそのゴールへと導かれる気がするので宣言は大切。

また、意見は割と率直に言われることが多い。「このゲームはプレーンヨーグルトみたいなゲームですね」とか「ダウンタイム(待ち時間)が長い割に自分の手番では何もできない。」とか「このゲームにジレンマはない」とか「単調な展開が延々と続く」といった指摘はきちんと出てくるし、「私ならこの部分をこうします」といった改善案も同時に言ってくれる。(採用するしないは自分が決めればいいので、意見はとりあえず聞くだけタダ!なのでいろいろきいちゃってもいい。)
参加者全員が全員違う感性でゲームを作っているので「これは私に合った」「私には合わなかった」といったことを自由に言ってくれる人たちがいるのはゲームを作ろうとする側としてはありがたい。
ただの参加者でもいいので来て意見を言ってほしいです…参加者が固定されてきているので新しい意見が欲しい。

また、富山でテストプレイをするメリットといえば、engamesのスギキさんにもプレイしてもらえるというのはスゴイ大きい。
商業目線で遊んだ感想を教えてくれるし、「売れそう」と言ってくれたら自信にもつながる。
スギキさんのハートを射止めた作品はengamesから出してもいいと考えてくださっている。(最終候補まで行ったが製品化した富山テストプレイ会作品はまだない)
業界の人からの意見が聞きやすい位置にあるのがこのテストプレイ会のいいところではある。

作品を作った人、ぼんやりとしたイメージだけはある人、ただテストプレイに参加してみたい人はだれでも富山のテストプレイ会に参加してみてはどうでしょうか?

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