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猫背改善のために必要な肩甲骨と胸椎の動き

こんばんは、理学療法士&ピラティストレーナーの谷田部くるみです。

以前から社内研修を担当しておりますが、最近は外部の研修も担当する機会をいただいております。

これからトレーナーになる、現場で指導をするためには覚えることが山ほどあります。

機能解剖学などのカラダの知識はもちろん
接客の仕方や、システムを覚えたり、新社会人であれば仕事のやり方も覚えなければなりません。

そんな覚えることがいっぱいの中では、優先順位を付けて伝えることがものすごい重要です。

会社の状況に合わせ、求められている現場ですぐに指導できるには?
研修を受けているスタッフがついて来られる負荷量は?

その調整をしながら伝えることは非常に勉強になります。

しっかりと責任を果たせるよう努めます!



では、本日のテーマです!

猫背改善のために必要な肩甲骨と胸椎の動き

前回、猫背改善のためのオススメピラティス種目を紹介しました。


その中で、まずは猫背改善のためには肩甲骨を内転させようと伝えました。

本日は猫背改善に必要な要素をもう少し掘りざけてお伝えします。


猫背改善には肩甲骨の内転+下制が必要

肩甲骨は6つの運動方向があります。
挙上、下制、内転、外転、上方回旋、下方回旋

猫背は肩甲骨が外転しています。
が、それだけでなく挙上もしていますね?

自分で動いてみると分かると思いますが
猫背の姿勢になると、肩甲骨が外転+挙上します。

そのため改善のためには肩甲骨を内転させ、プラス下制させる必要があります。


ピラティスのフライトを見てみましょう。

フライトの動きは
1.肩甲骨の挙上
2.肩甲骨の内転
3.肩甲骨の下制

最後に下制が入っています!

肩甲骨をただ内転させるだけでなく下制させることで肩甲骨がニュートラルの位置に戻るため、より猫背改善に効果的です。


肩甲骨が下制すると胸椎が伸展する

肩甲骨下制が重要なもう一つの理由は、胸椎が伸展するからです。

胸椎は屈曲、伸展、側屈、回旋の4つの運動方向があります。

猫背では胸椎が屈曲しています。
そのため改善のためには伸展させる必要があります。

胸椎伸展のポイントは肩甲骨を動かすことです。

肩甲骨と胸椎は以下のように連動して動きます。

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両側の内転+肩関節伸展=胸椎伸展はまさにフライトの動きです!

肩甲骨を動かす意識をもつことで胸椎がものすごく動かしやすくなります!

胸椎伸展しようとすると腰椎が伸展してしまうこと多いと思います。

そんな時に肩甲骨を内転・下制(肩関節伸展)に動かすことを意識することで、適切な胸椎伸展ができます。

これは自分自身が動くときだけでなく、運動指導時の代償動作修正にも役立ちます。

ぜひ表の肩甲骨と胸椎の連動は覚えて活用してみてください☆


まとめ

・猫背は肩甲骨が外転+挙上しており胸椎が屈曲した姿勢である

・改善には、肩甲骨を内転+下制=胸椎伸展を促す


猫背改善にオススメなフライト
肩甲骨の動きを意識しながら活用してみてください(^^)


本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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