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体力だけが自慢のはずだった

初めにはっきり指摘したのは娘だった。

「ねえ、なんでそんなに目が腫れてんの?」

その日は娘とゆっくりお出かけの予定で、コスメ好きな娘は普段ほぼノーメイクで過ごすあたしにアイメイクをしてくれていたのだ。

え?そう? でもやっぱりなと思った。

ここしばらく朝起きたときに目が開きづらい、実は手もむくんでいる気がする、それどころかしびれを感じることもある。息切れもひどい。

そんなことを話してると「なにそれ、早く病院行ってよ。」と少し怒った横顔で彼女は言った。

「はいはい。」と答えるあたしに、いつもママはそんなテキトーな返事をする、なのにちっとも病院に行かない、何かあったらどうするのよ、とまくし立てる。

手のしびれと息切れは確かに気になっていた。

でも老化とかあるやん?もう50近いし。それにあたしの体重は右肩上がりよ?息切れもするの当り前よね、と考える自分もいたので、病院に行くまでのアクションはなかなか起こせずにいた。

週明け病院行ったらちゃんと報告してよね、そこでこの話は終わった。

まあこれを機にいろいろ調べてみるかと重い腰を上げることにした。

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