見出し画像

俳句 温風至 の頃

  実山椒水に放てば玻璃みどり

  紅生姜漬ける指先紫蘇の紅

 
 小暑(しょうしょ)二十四節気
   日足は徐々に短くなるが、本格的な暑さが
   始まる
 温風至(おんぷういたる)七十二候
   暑気に入り温かな風が吹いてくる頃

写真は 七夕の笹飾り と ギボウシ
   筆者による墨彩画
七十二候の言葉に絵と俳句をあわせることに挑戦中です(只今34/72)

 新生姜が出回ると、薄くスライスして 甘酢漬け と 紅生姜 にします。
 実山椒は 到来物。 美しい碧色の丸い粒は宝石のようです。 
 多くの農家は庭に山椒の木を植えていて、この時期 声がかかります。
「サンショ 欲しい人 どうぞ~」
電話でもなく ラインでもなく 強いて言うなら
人づてに 言伝て です。
 途中の一人が失われれば 途絶えるような か細い糸のようです。私につないでくれるのは いつも 決まった人です。私はその人に足を向けては寝られません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?