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フィルムカメラを買った話

2回目ノートですが早速お久しぶりです。
ノートとしてまとめる以上なにかしら気合い入れて書かなければと思っていたところがあり、そういったものを後回し後回しにしてしまう悪癖がありまして、ずいぶんと間を開けてしまいました。

誰が読んでいるとも無いノートですから、好きなように文字を綴るのもありかと思い直し、最近私のご執心のアイテム、コンパクトフィルムカメラのお話しにしようかと思います。

ド素人によるちょっと興味のあるド素人のためのお話くらいの感覚でお楽しみください。

カメラや写真は昔から好きで、幼い頃には父のお下がりにもらった古いデジタル一眼レフカメラを、大きなコートのポケットに詰めて持ち歩き、イベント事にはおびただしい量の写真データを溜め込んであきれられていた私です。しかし、「撮る」ということ自体が好きだった為か、プリントすることもあまり見返すこともありませんでした。
そもそもの「カメラ」という物体と、「写真を撮る」という行為が好きだったんですね。今はミラーレス一眼と呼ばれる小型の一眼カメラを1台趣味で所持していますが、こちらもやはり大容量のSDカードを詰め込み、データを整理することも見返すこともあまりなく、膨大なデータとともに撮り歩くだけのカメラになっていました。あまりにデータを増やしすぎたので、整理するにも丸々3日は用意しなければならないほどで、手をつけられません。余談ですがこのカメラはこきつかい過ぎた為現在修理に出ております。

今回フィルムカメラに手を出したのは、そんな環境を改善したいという思いがあってのことでした。フィルムにすればそもそもプリントしなければ見られませんからね。
以前からフィルムカメラには興味がありましたが、やはり“ハードルが高い”“お金がかかる”というイメージがあり、手を出しにくいと思っていました。
それがなぜ手を出すに至ってしまったのか。それには深い理由がありました。いえ、嘘ですが。
非常に簡単にシンプルに浅く簡潔に言うと、

惚れたからです。

以上です。可愛かったんです。
ついでに値段も可愛かったんです。樋口さんでお釣りが来るくらい。

前置きが長くなりましたが今回手にしたカメラをご紹介しますね。

それはこちら。

OLYMPUS TRIP35
コンパクトフィルムカメラと呼ばれるカメラですね。

ド素人の浅い知識ながら解説させていただきますと、
まず一眼と呼ばれるカメラ。それがレンズを取り外し、交換ができるタイプのカメラです。(たぶん。)
それに対してこちらはレンズの交換ができない、本体についているタイプ。コンパクトカメラです。
これのデジタル版が所謂“コンデジ”、コンパクトデジタルカメラですね。これはフィルムですが。
一眼レフとコンデジの違いはなんとなく皆さんわかると思うのですが、フィルムにもそういうのがあるんだなと思ってもらえればオッケーです👌

使うフィルムは1番メジャー(?)な35ミリフィルムです。フィルムと言われて思い浮かんだやつで合っていると思います。

OLYMPUSはハーフサイズと言われる本来のフィルムの倍の枚数撮れるカメラも有名ですが、これはフルサイズ、つまり36枚撮りフィルムなら36枚撮れるやつですね。
最初そちらと悩んだのですが、そもそもハーフサイズはプリントを引き受けてくれるところが少ないとのことで、入門編には向かないかとこちらを選びました。いえ、まあかわいかったからなんですが。しかしそんなこんな言っていたら最寄りの写真屋さんがハーフサイズOKらしいので今度ハーフも買います🙄

推しポイントとしてはまず、「電池が要らない」こと!!
カメラなのに!充電も要らないし、電池切れで撮影できない!なんてこともありません!すごいね!
それなのにオート撮影(カメラが自分で設定して撮ってくれるやつ)もできます。
秘密はレンズのまわりの透明なつぶつぶ。セレン光電池というものが使われていて、ここで光を感知して発電するんだそう。
この発電量によって、シャッタースピードや絞りを決めてくれます。
アナログ好き人間としてはこういうの萌えポイントなんです…。

次に、「赤ベロ」。これが優秀な機能で、オート撮影にしている場合、暗すぎる、または明るすぎる時にシャッターにロックをかけて撮影できないようにしてくれるんです。
つまり、写ルンですなんかを使ったことのある方はわかると思いますが、「暗すぎてなんにも写ってない」「明るすぎて真っ白になっちゃった」という失敗写真をなくしてくれるんです!最高!
オート解除すればシャッターは切れるので、「少し暗いけど暗めの雰囲気で写真撮りたい」と思ったら自分で絞りを調整して撮影もできます。

そしてどこで買ったか。

Yahoo!オークション!です!なぜなら安い!
店頭で探すとなると完動品(故障していない、きちんと使えるもの)は値段が上がりますし、そうでなければまともに動かないジャンク品しかありません。フィルムカメラを扱っている店ということは専門店ですから、ある程度なら修理ができてしまうし、修理の完全にできないものがジャンクとして売られるからです。
それに比べてオークションは一般の方や骨董品店など専門でない方も出品されますので、「よくわかんないけどシャッターは切れたよ、でもよくわかんないからジャンクね!」みたいなものがたくさんあるわけです。
もちろん、買ってみて壊れてた、使えない!なんてこともあり得ますし、保証も大抵無いですからリスクは高いです。
つまりお勉強必須です。あと運。

蛇足

もしかしたらこれを読んで「TRIP35いいな、わたしも探しててみよう」なんて方がいるかもしれないので、なんとなーく覚書きしときます。
でもわたしと同じ素人が探すのはやはり運によるところが大きいですから少し値が張っても「完動品」を買われることをオススメします。

上記を前提として、それでもギャンブルしてみたい方に、注意事項をどうぞ。

ポイント
・赤ベロが動作しているか
・レンズにカビがないか
・フィルム室が綺麗かどうか
・ぶつけたような傷(アタリ傷)があるか
・シリアルナンバー
・ホコリや汚れの具合
・販売者の評価、出品している商品

わたしが見ていたのはこんな感じです。
赤ベロの動作というのは、前述したセレン光電池が関係してきます。このセレン光電池は修理ができませんので、まずはこれが生きているものを探すといいでしょう。これが動いていなければ赤ベロ機能は動きませんし、オート撮影もできません。もちろん使えなくても撮影はできますが、我々素人が「今これくらいだから絞りはいくつにして…」なんて考えながら撮影するのは少々難易度が高いですよね。
次いでレンズのカビ。これは撮影自体に影響が出ますので気を付けて見たいポイントです。まあ素人なので聞きかじりですが。カビ跡は落とせないらしいというのと、そもそも撮影するためのレンズがカビていてはちゃんとした写真が撮れないのでは?というところですね。
そしてフィルム室の傷。
これはわたしの勘ですが、フィルム室が綺麗ということはあまり使われていなかった、長期間保管されていた物、ということで、故障の確率が下がるのではという感覚です。あまり信用しなくて大丈夫です。
次、アタリ傷。これも聞きかじりですが、精密機械なのでぶつけたりなんかした拍子に内部で故障が起きてしまうことはよくあるそうなので、あまり大きいアタリ傷のあるものは避けたほうがよいでしょう。
そしてシリアルナンバーと汚れ。これも私の勘です。が、比較的信用していいかとおもう方の勘です。
このTRIP35はかなりのロングセラー商品ですので、シリアルナンバーが大きいものはそれだけ最近に作られたもの、ということになります。ま、言ってもどれもウン十年前の物ですから大差ないと言われればそうかもしれませんが、外観とシリアルナンバーを合わせて見ることである程度の使用状況や保管状況を推測するのは重要かと思います。狙い目は外観が綺麗でシリアルナンバーが大きいもの。

そして一番大事では!?!?と思うのがこれです。
出品者の評価を見ておくのはオークションの基本かもしれませんが、「出品している商品を見ること!」
何を見るかというと、「フィルムカメラ/カメラを専門に扱っている人かどうか」
フィルムカメラに詳しい人、ある程度見ている人が「動作未確認、わかりません」というときは大抵ダメだろうと思った方がいいです。場合にもよりますが、簡単な動作確認をするだけで動いていれば3倍や4倍の値段にもなるものを、見てないです って売ることはあまりないのではないかと。逆に動かなくても「見てないよ、わかんないよ、知らないよ」と言っておけばもしかしたら動くかも…?と値段が上がる。そういう予測です。もちろん場合による!が前提ですが。

オークションでは整備品もたまに安く出ますので、そういうものを狙うのがやはりベストかと思いますが、ギャンブラーの皆さんはぜひ頑張ってみてください😉

さて、わたしのギャンブルチャレンジ結果ですが、

8割勝利

ですね。

外観はめちゃくちゃ綺麗、シャッターは切れるので基本的には撮影もできる。けど何だかんだ故障があって万全ではない。でもセレンは生きてる。みたいな。

でもめちゃくちゃかわいいのでぜんぶオッケーです。かわいい。かわいいは正義。

少し試し撮りと現像はしましたが、何枚かはきちんと撮れている様子でした。2本目のフィルムの現像と1本目を何枚かプリントしたらまたそれもご紹介できたらいいなと思います。

結局万全な品では無かったというところで修理と整備をお願いしてTRIPさんも旅に出ているので、うちのカメラさんは全滅で少々寂しい思いをしています。(トリップだけに、とか寒いことをどうしても言いたかったので言います。)

こんな感じでわたしのフィルムカメラ紹介おしまいです。いいのが撮れたらツイッターにでもあげるかもしれません。

長すぎる記事にお付き合いいただいた皆様、ちょっと飛ばしてみた方も、ありがとうございました。
次回もぜひ楽しんでいただけたらと思います。未定ですが!

では!

真白黒助 Twitter [@lemon_pie22]

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