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高松日記 2022.7.24.正午

物事に取り組む姿勢として、人は2通りに分かれる。

つまり、「ベタ」か「ハズシ」である。

そうだな、8対2くらいでベタが圧倒的に多数派なんじゃないかしら。

29(肉の)日に焼肉を食べる。節分に恵方巻きを食べる。ひな祭りにちらし寿司、冬至に柚子湯、海の日に海水浴、11月22日(いい夫婦の日)に入籍などなど。これらすべてのベタ的行為は多くの人の支持を受けている。保守本流である。

ところがね、これらのイベントの多くは、我らハズシ派にとって実に小っ恥ずかしいのですよ。

そしてそして、今年もやってきました。
ベタ・オブ・ザ・イヤーといってもいい催事である土用の丑。

鰻屋はもちろん、コンビニからスーパー、牛丼屋やお弁当まで鰻が一押しであるこの日、鰻を食べる人が大多数であるなか、ハズシ派として街の至る所から漂ってくる鰻の誘惑に負けず1日を過ごしたことをここにご報告いたします。

鰻自体は大好きなんですけどね。

昨日は母と会い、根岸の香味屋でカツレツのランチをいただく。母はメンチとビーフシチューのセット。僕はパンとサラダ。母はライス。コーヒー2杯。9500円。安くはないがトータルで見れば適正価格のいい店だと思う。

実に端正なルックのポークカツレツ。
ぎっしり詰まった肉質でナイフ切れがとてもいい。そして、デミグラスソースって八丁味噌みたいだなと毎度のように思う。

運転があったのでサンペレ。
しかし随分と空いてたな。人気店といえどやはり丑の日には鰻にお客を取られるのだろうか。

昨日あの店でカツレツやシチューやオムライスを食べていた数組のお客さんたちもまたハズシ派だったのだろう。だからかな、なんとなく仲間意識が店内に漂い、親密な空気だった気がする。

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