見出し画像

ニューヨーク紀行②

【2日目】
注文の仕方が合っていたのか間違っていたのか未だにわからないが、ホテルの1階にあるカフェで朝食を摂る。ザ・欧米の朝食!という感じのメニューとオレンジジュースを頼み、目玉焼きとベーコン、マッシュポテトを食べて、仕事へ向かう。

ニューヨーク滞在中の仕事場は、アッパーイーストサイドの大きな通り沿いにあって、ホテルからは地下鉄と徒歩合わせて20分くらいのところにあった。午後、仕事を終えて、ホテルまで徒歩で帰ることに。仕事場にきれいめな格好をしていく必要があったので、普段履かないようなヒールの高いブーツを履いていたのを、このとき少し後悔する。

銀座を静かにしたような(?)ブティック街を抜けて、5番街に出る。セントラルパークを右手に少し歩くと、左手にキンキラキンでド派手な建物が出現。トランプタワーだった。おそらく自分の人生にあまり関係のない建物なのでそのまま通り過ぎる。休館中のMoMA(行きたかった)の辺りで曲がり、ラジオシティ、カーネギーホールを遠くに見ながらホテルを目指す。道中、ナビゲートしてくれた方に「ニューヨークの道はなぜボコボコなのか」「ニューヨークの道からはなぜ湯気が上がっているのか」を聞く。この日はまだ日差しが強くて、タイムズスクエアに着くまでにすっかり汗だくになっていた。

夕方、久しぶりのご飯にありついたが、量が多くて半分くらい残してしまう。ニューヨークでは食べられなかったぶんを持ち帰ってOKと聞いたので、大量のポテトとオムレツ(だっけかな?)を包んでもらって夜に備えた。

死んだ足をシャワーで温めて元に戻し、もう一度出かけるつもりが、目が覚めるとすっかり夜になっていた。エンパイアステートビルが遅くまで開いているのを思い出して、22時頃ホテルを出る。ブライアント公園やニューヨーク公共図書館の辺りを通って、エンパイアステートビルに向かう。公園のベンチで年齢不詳のアベックがイチャイチャしていて、ニューヨークの夜も新宿の夜もあんまり変わらんなと思った。

「エンパイアステートビルでござい」というような出入り口が見つからず苦戦するが、守衛さんに教えてもらって86階に登る。助けてもらいっぱなしの旅だ。展望台のデッキに出てみると、昼間はあんなに暖かかったのに風が冷たい。念のため持ってきていたコートを羽織って、360°に広がるニューヨークの夜景を見て回る。飛行機が発着しているからあっちはジョン・F・ケネディ空港かな。摩天楼が密集しているからあっちはロウアー・マンハッタンかな。大きな橋があるからあっちはブルックリンかな。明日はどこに行こうかな。