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ニューヨーク紀行①

10月初旬、1週間ほどニューヨークに行き、昼間は街を散策して夜は仕事、という日々を送っていました。せっかくなのでニューヨークで行った場所や観たものについて書き留めておこうと思います。

【1日目】
恥ずかしながら、これまでの人生で12時間も飛行機に乗ったことがなかったので配分がわからず、とにかく映画をたくさん観てしまった。ジョン・F・ケネディ空港に降り立ってしばらくしてから、機内にネックピローを置いてきたことに気づくが、仕方がないのですぐに諦める。入国審査のとき、あまりの英語の出来なさに「あなたは本当に仕事で来たのですか。オーマイガー」というようなことを言われてしまい、情けなさでいっぱいになる。

羽田空港を出発してから半日あまりタバコを吸えていなかったので、タクシーに乗る前に喫煙所を探して一服。ブロードウェイのど真ん中に宿をとってもらっていたので、「タイムズスクエアのほう、49丁目の駅に行ってください」と何とか運転手に頼む。滞在中、気負けしないようにずっとN.W.Aを聴いていたけど、よく考えたら彼らは西海岸出身のグループなので、わたしの旅(東海岸)とはまったく関係がなかった。

仕事でお世話になる方とホテルで落ち合い、昼食。ここで、この旅一番の悩みの種だったチップ問題に遭遇する。チップ文化がない国で育ったので、渡したほうがいいシチュエーションなのか、そうでないのかの線引きがいまいちわからない。そういえばホテルのクロークにトランクを預けたとき、チップを渡しそびれてしまって、ボーイさんに「ハイ、ドウモアリガト」と言われたのだけど(日本語で話してくれてちょっとうれしかった)、あれは「日本人だしチップがもらえなくても仕方ない」という諦めだったんだろうか。案の定、トランクを取りに行ったとき「お前が行けよ」「いや、お前が行けよ」みたいな感じで仕事をなすり付けあっていた気がした。ごめんなさい。次、お会いできたら渡したいと思います。

夕方、仕事先の方と別れたあと、戦々恐々としながらメトロカードに5.5ドルチャージし、ヤンキースタジアムに向かう。この日はヤンキースの試合がないのでブロンクスの街は閑散としていて、何となく長居してもよいことがない気がした。スタジアムの周りをぐるっとして足早に宿方面へ戻る。

1万kmの長距離移動と時差ボケで疲れてしまっていたので、ホテルからほど近いブロードウェイの劇場やtkts、タイムズスクエアを散策したのみで、夜はホテルで休んでいた。タイムズスクエアにエルモやピカチュウの着ぐるみがいたけど、あれはきっと目を合わせたら写真を撮らされて、お金を請求される類いのものだと思う。