知れてよかった話
倉成さんのnoteをいつも読んでいるお陰で、すごく素敵な話を知りました。昔々私も研究者だったこともあり、すごくキュンってする話で、原文の日経記事も含めて紹介したいと思います。
これが倉成さんのnoteです~
私はこの記事を読んで初めて知りました。カリコ博士の研究のお陰でファイザーやモデルナのワクチンが生まれたときき、ときめいてしまった・・・
NIAIDのファウチにこういわせているような人なんです、カリコ博士は。
「1年を待たずして2種類のワクチンができた。いずれもカタリン・カリコ博士らが発表した研究成果が土台となっている」と。
そして、倉成さんも驚くこの逸話。
カリコ博士はハンガリー生まれの女性研究者で、大学で生化学の博士号を取得した後地元の研究機関で研究員として働いていたが、そこでの研究資金が打ち切られた1985年、夫と娘と、テディベアの人形に隠した900ポンド(約14万円)とともに米国に移住した。テンプル大学などで研究を続けたが、年収6万ドルを超えたことはなく、助成金の獲得も得手ではなかった。
物凄いドラマを感じます。凄まじいハングリーさというか、生きる力を感じずにはいられません。いつも思うのが私にハングリーさが少ない点(食いしん坊体形なんですけどね、、、)。そしてダメ押しはこれ。
しかし、カリコ博士は言う。
「研究室がある。科学は素晴らしい。他に何がいる?」
一握りのお金と家族とアメリカへ移住したような人でなくては、このような言葉を言うことができないと思う。
私もこんな人になりたい。なれるかな・・・
最近のインタビューで、カリコ博士は変異株への効果についてこう語る。「mRNAワクチンは抗体がウイルスを捕獲し、ウイルス表面のスパイクタンパク質と結合する。細胞内へのウイルスの侵入を妨げる機能(液性免疫)と、T細胞(Tリンパ球)が感染した細胞の表面にあるウイルス由来のスパイクタンパク質の小片を探し出し、細胞を破壊する機能(細胞性免疫)がある。変異株は抗体による捕獲を逃れても、T細胞からは逃れられない」
とても心強い言葉ですね。細胞性免疫からは逃げられないとすると、長期的には収束へ向かうはずだという希望を持つことができます。
最後に、今回の新型コロナウイルスへのワクチンに関してまとめてある記事を載せておきます。mRNAは色々と応用が利くツールなので、発展していく技術だと思っています。
自分はお金のことを気にしちゃうし、研究では身を立てられなかったので、あまり大層なことは言えませんが、自分が好きなことをしっかりと理解しているというのは、ほんとうに幸せなんだと思います。
この記事を読んでいただいたみなさまへ 本当にありがとうございます! 感想とか教えて貰えると嬉しいです(^-^)