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韓国エンターテインメントの素晴らしさと闇

お久しぶりの投稿です。

僕、世の中で「ヨン様」とかが大人気になっていた韓流ブームくらい(2004年頃?)から、韓国のエンターテインメントが好きなんです。最初は、韓ドラを見るのにハマり、そこから K-Pop など韓国の音楽を聴くようになり、今ではトロット(韓国の演歌みたいなジャンル)まで聴いたりしています。意味はあまりわかりませんが、ハングルの曲もカラオケで歌えるくらいまでにはなっていますね。

日本のエンターテインメントはもちろん素晴らしいものがあって、特にアイドル文化などは、僕自身もすごく好きなので、同じように興味を持っているのですが、韓国のエンターテインメントはまたそれとは少し印象が違います。

ここ数年の韓国のエンタメ文化は、前提として海外進出を見越した戦略を打ち出していて、そもそもの視点が違っています。IZ*ONE、TWICE、東方神起、KARA、少女時代、BIGBANG など、韓国発祥のグループを日本のメディアで見る機会が多かったはそのためですね。このあたり「日本で成功してから海外に進出する」という日本の考え方とはだいぶ異なっています(最近は、変わってきている感もありますが)

こうした戦略を取ることで、自国以外でも受け入れられやすい状況を創り出せているのではないかと思っています。ひと昔前の韓国だと、ドラマの映像の中に音声マイクが映り込んでいたりみたいなことが平気であったのですが、今のクオリティは日本などと比べても引けを取らないし、昨日名古屋で開催された MAMA (Mnet Asian Music Awards) の演出も素晴らしいものがありました。

これだけエンタメ文化の拡大に国家レベルで力を入れている韓国ですが、一方で闇の部分もいろいろと隠れています。最近は、韓国芸能人の自殺報道が多いのもその一つですね。OECD(経済開発協力機構)の統計によると、韓国の自殺率は、OECD 平均の2倍以上とされ、加盟国内で1位だそうです。

先日、日本でも人気だった KARA の HARA さんが亡くなり、その1か月ほど前に HARA さんの親友でもあった f(x) のソルリさん、2010年には冬ソナでも人気だったパク・ヨンハさんなど、多くの尊い命が失われています。韓国では、芸能人や著名人に「完璧さ」を求める意識が強いらしく、少しでも綻びが見えてしまうと、ネットなどを通じて悪質コメントなどのバッシングが数えきれないほど寄せられます。こういった想像もつかないようなプレッシャーに晒され、韓国の芸能人たちは生活を送っているんですね。聞いた話によると、どんなに人気のある人物でもこうしたコメントは寄せられるようで、韓国ではこうして芸能人や著名人を死に追いやることを「指殺人」と表現し社会問題になっています。

また、私の大好きなグループ「IZ*ONE」を生んだ韓国のオーディション番組「PRODUCE シリーズ」での投票操作問題なども問題になっています。IZ*ONE だけでなく、同じ番組から生まれた X1 の選考にも操作があったとして、この2グループは11月初め頃から事実上の活動休止状態になっています。

事件のあらましとしては、番組プロデューサーらが、番組に参加した練習生たちの所属事務所から多額の接待を受けており、それぞれの事務所の意向に応じて、本来視聴者(国民プロデューサー)からの投票数によって順位を確定させるところを、意図的に操作していたというもの。

この事件については、関係者らが拘束され、現在も捜査が進行中なのですが、最も具合が悪いのが、それによって結成された IZ*ONE や X1 のメンバーたちにまで非難の声が上がっていることです。もちろん、メンバーたちがこの事実を知っていたのかはわからないんですが、おそらく事務所の "大人たち" の意向で起こった事件だと思うんですよね。だから、メンバーたちに非難が集まるのはお門違いだと思うし、彼女・彼らがこれまでのグループ活動を通じて努力してきたことは消えないと思うんですよね。
そして、何よりも、両グループともに今では魅力あふれるグループとして存在しているという事実があります。

これらのようなことで、韓国のエンターテインメントを潰してしまっていいのでしょうか。せっかく、世界に誇れるコンテンツ文化になってきているのに、こうした出来事が蔓延する限り、価値を高めていくことは難しいのではないかと思うんですよね。

僕はただのファンに過ぎないですが、これ以上誰かが自ら命を絶ったとか、不正があったとか、そういった話は聞きたくないです。また、日本も対岸の火事ではないと思っていて、隣国で起こっている現実を重く受け止める必要もあるのではないかなと。

あまり脈略のない話になってしまったかもしれませんが、韓国エンタメに触れていて最近感じることを書いてみました。亡くなってしまった皆様のご冥福をお祈りし、罪のない人たちが理不尽な境遇に置かれないことを願いながら、これからも応援していきたいと思います。

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